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中途半端に韓国留学した話③

これで中途半端に韓国留学した話 最終回でございます。おまけのお話もあり、ちょっと長めの文章になっております。

過去の記事は下記のリンク参照。


留学決意は突然に

2回目の韓国短期留学も、またもや突然決まった。笑

初めての韓国短期留学は看護学校2年生の時(2016年夏)

今回は社会人1年目の時(2018年6月)


なぜ、突然留学が決定したのか。


私の夏休みが突然決定したからである。

簡単に言うと、上司に「6月に夏休み取れ」と休暇時期を指定されたから。笑


私の勤務中の病院では年に1度、8日間の休暇を取得できる。(これは分割にして4連休+4連休にしてもOK)

看護師はシフト勤務のため同じ病棟のスタッフ同士で長期休暇が被るとシフトが組みにくくなってしまう。

ということで、スタッフの休暇を分散させるため、1年目は人気のない6月に休暇取れよ!という軽いパワハラを受け、私の意思とは関係なしに急遽夏休みが決定したのである。それは5月中旬の頃であったか。実に急である。笑


急に「1週間休んでいいですよ~~」と言われ、社会人になって初めての夏休みを無駄にするわけにはいかない!!という謎のマインドを発揮し、突如韓国留学を決意するのである。実に不可解な行動である。笑

そしてもう一つ、奇妙な話。それは、今回の留学の3カ月前には卒業旅行として1週間韓国旅行に行っているのだ。それでもなお、韓国留学を決意しているのである。実に不可解。笑



ギリギリの留学準備

今回は留学のための韓国語の勉強なんて一切していない。笑

看護師1年目とは、とてつもなく大変な生き物である。一生戻りたくない。ちなみに、看護学生にも戻りたくない。笑

ということで、仕事を言い訳にして一切勉強せずに韓国へ飛び立つのであった。笑

ただ、前回の留学と違うのは、ある程度韓国語の基盤ができてきたこと。完璧とは言えないが、一応初級のテキストは2周してあったのと、K-POPの和訳や韓国ドラマ漬けの毎日がなんとか功を奏したのである。

前回の留学の際、自分の語学力の低さが衝撃的すぎて、地道に勉強していたのだ。(前回の留学の反省点は『中途半端に韓国留学した話②』をご覧ください。)

そんなこんなで、多少勉強した状態で卒業旅行で1週間ソウルに滞在した時も、前回よりも確実に話せるようになっていたのを実感していた。店員さんやタクシーの運転手とのやり取りもある程度は可能になったのは、間違いなく自信につながっていた。


今回で3回目の韓国であったため、荷物の準備は完璧。飛行機やWi-Fiの手配もお手の物。笑

勉強は一切していないが、楽しむ準備だけは完璧であった。



2回目の短期留学先は…

今まで滞在してきたのはソウルであったが、今回は違うところにしよう!という謎の特別感を感じたくて、留学先は大邱に決定した。

大邱はSEVENTEENのリーダー エスクプスやSHINee キーくんの出身地である。(多分そう、記憶が曖昧。笑)

韓国があまり詳しくない方は「大邱??どこや??」となるかもしれない。日本で言う、愛知県みたいな立ち位置の都市である。(雑すぎる~~)


私的、韓国の都市マウントはこんな感じ。

1位:ソウル(日本で言う東京)

2位:釜山(日本で言う大阪)

3位:大邱(日本で言う愛知)

という感じで、勝手に解釈している。異論は認めない。(嘘。そんな自信ない。笑)


今回の1週間留学は、大学付属の語学堂で語学留学しているコースの中に1週間だけ飛び入り参加するような形の留学であった。

前回は、日本人留学生のみでエージェントと提携した大学のオリジナルプランの留学であったため、参加者全員が日本人であった。

しかし、今回は語学堂のクラスに飛び入り参加する形であったため、他の国から来ている留学生もいた。それはまた新鮮であった。ちなみに、同じクラスに日本人は私含め2人のみ。

他国の留学生は、圧倒的に中国人が多かった気がする。2,3年前のことで記憶が薄れつつあるが、他にはタイから来た子もいた気がする。確か。正直あんまり覚えていない。色んな国から来ていた。ただ、一つ言えるのは他国から来た子は圧倒的に年下ばかりであった。


「언니~~」「누나~~」

と呼ばれ、うかつに喜べない現状ではあった。ああ、私も歳取ったもんだ。笑

※언니(オンニ):年下の女の子から見て“お姉さん”の意味
※누나(ヌナ):年下の男の子から見て“お姉さん”の意味


まあ普通、会ったばかりの人にこんな呼び方しないのだろうけど。語学の勉強中で乱用しちゃうパターンのやつね。
(どこかで聞いたけど、ある程度親しくなってから使わないと韓国では失礼にあたるらしい。詳細は忘れたが。笑)



授業内容

語学堂の留学生はテキストを使用して授業を進めていたが、私は飛び入り留学生のためテキストのコピーを使って授業を受けていた。

前回と違い、1週間のお試し留学プランではないため、しっかりと語学の定着を求めるスタイルだった。(まあ、語学堂の授業としては当たり前であろう。笑)

ちゃんとホームワークもあって、毎日小テストもあった気がする。

レベルテストの結果、初級のクラスに入ったため、授業内容としては飛び入り参加でもついていけるレベルであった。(チマチマ独学で勉強してたのだが、やはり初級からは抜け出せなかったようだ。笑)

ただ、授業中大変だったのが、他国の留学生うるさすぎ問題。笑笑

いや、本当に、、笑

他国の留学生の詳しい事情はよく分からないが、おそらくみんな高校卒業して留学来ました~くらいの年齢の子たちなのかな?多分。

授業中も落ち着きがないというか、同じ国の子同士で雑談が始まったり。で、それを先生が各国の言葉で注意するという。カオス。混沌。地獄絵図。笑

そして、極めつけはテストであろうと私の解答を問答無用でカンニングしてくる子。笑

その強靭なメンタルは称える。リスペクト。ただ、カンニングっていうのはこっそりばれないようにやるからカンニングになるのであって。もうその子のカンニングは違うのよ。もはや、確認。いや、回答写し。笑

まあ、わちゃわちゃした授業だったけど、それなりに楽しめたのかな。


私の留学最終日は、他国の留学生がお菓子やらジュースやら買ってきてプレゼントしてくれた。いいところあるじゃない。カオスとか言ってごめん。笑



大邱の街

前回の留学のように異文化体験するような機会はなく、午前中は授業、午後はフリーみたいな感じだったので。まあどうしようかと困惑していましたが。

留学中は“トウミ”という 日本語が分かる現地の学生が付いてくれて学校内や街を案内してくれて1週間の午後のフリータイムは退屈しなくて済みました。そして、同じクラスの日本人留学生と、その友達(正規留学中の日本人留学生)も一緒にショッピングやパーティー、食事に連れて行ってくれて楽しかったです。

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お肉ばっか食べてました。幸せ。


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意外とこんな素敵なカフェがありました。近所にできてほしい。住みたい。


学校が不便なところにあったので、街に出るまで少々時間がかかりましたが。あと、お店が少ないかな。ソウルみたいに思いっきりショッピングしてやろう!!みたいに意気込んでもできません。残念。

そう考えると、地方都市よりもソウルのほうが過ごしやすいのかなと。

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学校の目の前。こんな感じ。何もない。びっくりするくらいに何もない。そりゃ、街に出るまで時間かかるわけだ。

今回の宿泊先は学生寮であったので、ホテルやレジデンスと比べちゃうと圧倒的に劣るけど。料金的には安上がりであった。というか、そもそも地方都市の辺鄙な場所にある大学だったから、近くにホテルやレジデンスが無いという。笑

留学費はトータルいくらだっただろう。ソウルに1週間留学するよりは安かった気がする。15万くらい?それプラス食費や買い物代で5~10万使ったかな。(記憶が曖昧。笑)


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これは学食の写真。日本円で350円くらいだったかな?ボリュームあって、この値段。安い。流石学食。社会人感涙。



今回の留学の反省点

授業がメインで留学に来たわけではないが集中できなかった:留学生の質も考慮して留学先や留学プランを選択する必要がある。長期留学するのであれば、環境は重要になるだろう。(私はする予定無いけど。笑)

学校や宿泊先の立地や都市部へのアクセスを全く考慮していなかった:もう地方都市を選んでしまったから、こればかりはどうしようもない問題。けど、アクセスが悪いとそれなりに不便。ソウルに比べると電車もバスの終電がはやかった印象。そうなったらもうタクシー一択。タクシーしか勝たん。笑

韓国語ができる人と行動したことで街で韓国語を練習する機会が全く無かった:トウミの現地学生や、正規留学の日本人等、韓国語が完璧の人と一緒に行動すると全く自分が韓国語を話さなくて済んでしまう。これは自分の問題。反省。一人でいるときは店員さんと会話したりはできたものの、やっぱり人間って楽したい生き物だよね。笑

方言が分からない:釜山・大邱って独特なイントネーションがあるんですよね。初級レベルでしか韓国語が話せないひとにとっては鬼畜。同じ韓国語に聞こえん。これは地方に滞在して耳を慣らすしかないのか。




おまけの話

ここまで淡々と留学の話について書いてきましたが、今回のこの留学ではそれなりにトラブルがあって大変だったのです。その話について。


留学初日、日本から出国する前の話。

私は少々地方に住んでいるため、新幹線で都市部まで行き、その後空港までバスで向かうという流れで計画していた。

しかし、当日、新幹線乗車中に車両が緊急停止をしてしばらく立ち往生となってしまったのである。確認したところ、どうやら地震の影響で停電してしまったようで、なかなか再開の目途が立たないとのこと。


「いや、これはなかなかやばい。」

そう、飛行機に間に合わないのである。実にやばい。


飛行機のチケットは自分で手配していたため、急いでエージェントに連絡。

「新幹線が止まってしまって!!飛行機に!間に合わないんです!!今日韓国に着かないかもしれません!!」

いや、焦っていた。非常に焦っていた。でも、この報告は社会人としてアウト。笑 まあそんなのどうでもよくて。とりあえずこの状況やばい、なんとかしなきゃ!みたいな焦りは間違いなく伝わったであろう。笑

エージェントからは現地の大学には伝えてくれたみたいで。「大変ですね、慌てずにゆっくりいらしてください。」との返事があったようだ。

だがしかし、「ゆっくりいらしてください。」と言われたところで行く手段が無いのだ。笑

新幹線は結局1時間30分後に再開、手配していた飛行機にも間に合わないことが決定。慌てて手配した旅行会社に連絡するも、当日キャンセルは返金できないとのこと。往路の飛行機に搭乗できなければ、復路の飛行機も自動的にキャンセルになることだけ告げられ、終了。

「私の諭吉たち…」

心の声が表に出てきそうになった。一人なのに。笑


どうしようもないので、また新しく飛行機のチケットを探すことにした。

しかし、こんな状況の私にさらに追い打ちをかけるように、別の問題が発生する。



“大邱発着の飛行機が無い!!!”



いや、こんなことがあっていいのだろうか。全て売り切れていた。これはドラマか。私は悲劇のヒロインか。手配していた飛行機代だけでなく留学費も消えてゆくのか。そんなことがあるのか。

いや、まさにそういうことなのである。支払ったものが全て消えゆくのである。これは社会人1年目にとってはつらい選択だ。1年目の6月で貰えた僅かばかりのボーナスをこの短期留学に全額投資しているのである。


「終わった。」

そう、終わりなのである。終了のお知らせ。

無駄にするのはお金だけでない。1年に1回しか取得できない一週間の休暇も、予定が全部なくなるためこの時間すら無駄になってしまう。


悲しすぎて母に連絡した。

いい歳になっても頼りたくなるものです。

でも、母に連絡したところで何も解決しないのである。なんと両親は当時ガラケーを使っていたレベルのアナログ人間。そんな母に解決策を求めても無駄なのである。ひとまず状況報告だけ、一報入れることにした。笑


支払った十数万と、一週間の休暇を無駄にしないためにあらゆる策を考えた。

色んな旅行サイトを探し、大邱発着のチケットが残っていないか、ハイエナのように探した。しかし、出てこない。全て売り切れ。

「ああ、ここまでか。もう悪あがきをしてもしょうがないな。」と。そう思ったが、突如として閃いてしまった。



“大邱発着が無理なら、釜山発着を見つければいいのだ。”



人間とは不思議な生き物である。窮地に立たされると、とんでもないことを閃いてしまうのである。私は天才か、そう確信した瞬間であった。

大邱と釜山は約90km程度離れているが、どちらも地方都市でありバスや新幹線等の公共交通機関で移動できる距離なのである。


釜山は大邱よりも都会であるので、なんとか当日でも飛行機のチケットが残っていた。

「神様ありがとう!!」

この世の全ての神様に感謝したかった。地球上のすべての生き物にも感謝したかった。ありがとう。みんなありがとう。


飛行機のチケットが手に入ったことをエージェントと母に連絡。これで、一安心。

想像以上に移動に時間がかかってしまい、到着が予定よりかなり遅れてしまったものの、無事に大邱に到着し1週間の留学をスタートすることができたのでした。


めでたし、めでたし。




最後に

旅はトラブルが付きものです。

今となっては良い思い出になってはいますが。


常に最悪なパターンを想定して行動しなければ、ということを学びました。まだ活かされてないけど。笑


コロナで旅行も行けない状況ですが、はやく今までの日常が戻ってくることを願います。

もし、このnoteが超短期留学を考えている方の目に留まり、今後の参考になれば幸いです。まあ、たいしたこと書いてないのでほとんど参考にはならないと思いますが。笑

(正規留学や普通に語学留学を考えている方は、もっとちゃんとした留学経験者の書いた記事を参考にされることを強くお勧めします。笑)

参考にならなくても、こんな頭のおかしい看護師がいるんだな~くらいに思ってもらえれば、誰かの暇つぶしになっていれば良いかと。



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