「女子力」という言葉の違和感。
まず女子力って何なの~~~!!!
私は会話の中で女子力という言葉が出てくる度にそう思います。
ウィキペディアには
女子力(じょしりょく)は、輝いた生き方をしている女子が自らの生き方や自らの綺麗さやセンスの良さを目立たせて自身の存在を示すことの出来る力。男性から魅力的だと思われてチヤホヤされる力。
と、なんだか珍しく皮肉がいり混じった説明が。
具体例を出すと女子力って言葉は、女の子らしい出で立ちの人(服装やメイク)、飲み会の時にサラダを取り分けたりする人、料理をつくる能力がある人、カバンの中からサッと取り出せるティッシュやその他衛生用品を持っている人に対して向けられたりします。
逆にそれらができない女性は「女子力が無いね」と蔑まれたり、ティッシュをもっている男性は「女子力あるね」と確かにチヤホヤされます。
ちなみに私は無神経な人に女子力ねーなと笑われることがシャクに障るので率先してサラダを取り分ける係女子です。ひねくれてるんで笑
そしてさらに具体例をカテゴリーで分けてみると
・美容に関する関心の高さ
・一通りの家事をする能力
・気遣いや準備の良さ
の3つに分けられるような気がします。
一つ目の美容に関する関心の高さは女子らしさとしての意味としては分かります。男性より女性の方が見た目に執着し、服装にこだわりがあって、メイクも一般的には女性がするものというパブリックなイメージがあります。
男性と対比したときの女性の特徴といったらいいのでしょうか。
その点で言ったら確かに、家事も気遣いも女性の方が得意なイメージがあるのかもしれません。
ただ、個人的な意見として3つのカテゴリーのうち下2つは女子と言うよりもお母さん力といった方がなんとなくしっくりくるような気がします。
掃除洗濯その他名も無い家事をそつなくこなし部屋を小綺麗にかつオシャレに保ち、料理も毎日しっかりつくる。そしていざとなったら役立つものを常に携帯して、必要なときに当たり前かのように差し出せる。
そんな能力がある人。
…お母さんじゃないですか?
特に男性が女性に求める女子力って、すなわちお母さん力である傾向が高強い印象です。
この価値観、ずっと昔の日本を生きていたら分かるんです。
女性に学歴は必要なくて結婚し子育てすることが女の唯一の幸せだと言われていた時代なら。
けれど今の時代は違います。
男性と同じように義務教育、高等教育を受け大学や短大、専門学校に進学する女性が多い中、どこにそんな能力を身につける時間があるというのでしょう。
大学時代、女子力という言葉に違和感を覚え始めたのはひとり暮らしを始めて家事を全て自分でしてみてからでした。
家の中のこまごまとした仕事をひとつひとつ丁寧に行う習慣が私にはありませんでした。というのも高校まで勉強と部活漬けで生活のあらゆる面を母に頼り切っていたからだということに気づいたんです。
というかこの能力、女子じゃなくても良いじゃんとも思います。私が思うに「お母さん力」は言い換えるなら「生活力」。
家事だって気遣いだって、別に男性がやっててもおかしくない生活を営むための1部じゃないですか。それなのに女子力とまとめることによって、なんか女性が備えるべき能力みたいになっちゃってる。
このあたりが女子力という言葉に違和感を覚える理由なのかなと考えます。
まあ、女子力ねーなと笑われたりする私の僻みからくる感情なのかもしれませんが、私が生活する上で要らないとしているレベルのスキルを他人の物差しで勝手に測られて文句言われるのには多少の息苦しさを感じますね。
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