Masayuki Hatta

人生は勝てないギャンブルだと思います。

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  • 海外ドラマ・テレビ番組

    好きな海外ドラマやテレビ番組について書いています。

最近の記事

「フィラデルフィアは今日も晴れ」はおもしろい

最近運悪く私の実物と遭遇した人は延々この話を聞かされて閉口しているかもしれないが、このところ気に入っている海外ドラマの話。 しばらく前からDisney+を契約している。正直ディズニーやマーベルには全く興味がないのだが、Disney+でしか配信していない海外ドラマというのがいくつかあり、なかでも「フィラデルフィアは今日も晴れ」(It's Always Sunny in Philadelphia)が素晴らしい。2005年から始まってシーズン18の今もまだ続いているという長寿シリ

    • 「Last Week Tonight」はおもしろい

      先日あるマスメディアの中の人と話をしていて、アメリカのフェイク・ニュースショーはおもしろいですよ、と言ったのだが、どうも相手はフェイクニュース・ショーだと思ったらしく、あまり芳しい反応は返ってこなかった。日本にもああいうのがあればいいのにと常々思っているのだが。 フェイクニュースはニュースそのものが嘘だったり存在しなかったりするが、フェイク・ニュースショーはニュース自体は本物で、実際の出来事を取り上げる。厳密には報道番組ではないという意味で、フェイクがかかるのはニュースショ

      • 「コミンスキー・メソッド」シーズン3は楽しく短いお別れ

        以前も取り上げた、Netflixのオリジナル・ドラマ「コミンスキー・メソッド」の最終シーズンとなるシーズン3が配信開始になったので一通り見た。 マイケル・ダグラス(76歳)とアラン・アーキン(87歳)という往年の名優2人が、老境に入った売れない俳優兼演技コーチのサンディ・コミンスキーと、金銭的にはともかく家族に恵まれないそのエージェントで親友のノーマン・ニューランダーに扮し、老いの悲しみと喜びを描くコメディ・ドラマ、などと書くと往年の松竹新喜劇みたいだが、そこは「ビッグ・バ

        • 「都市を歩くように――フラン・レボウィッツの視点」はおもしろい

          Netflixには優れたドキュメンタリーが多い。ドキュメンタリーというと貧乏くさいものが多いが、さすが儲かっているNetflixだけあって、潤沢に資金をつぎ込んでいるのが見て取れる贅沢な作りのものばかりだ。そんな一本がこの「都市を歩くように」で、なんと巨匠マーティン・スコセッシが監督である。 主人公のフラン・レボウィッツ(Fran Lebowitz)のことは不勉強で知らなかったが、1950年生まれで御年70歳。勉強になじめず高校中退、19歳で移り住んで以来ずっとニューヨーク

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          12本

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          「The Blacklist/ブラックリスト」はおもしろい

          今年のゴールデン・ウィークは家に引きこもって仕事していた。息抜きは動画配信の視聴という、典型的なダメ人間である。 ゴールデン・ウィークは、主に「ブラックリスト」(The Blacklist)を見た。始まったのは2013年で、最初のほうはずいぶん前に一度見ていたのだが、最近のシーズンを見たのは初めてだ。 主人公は「犯罪界のコンシェルジュ」(笑)ことレイモンド・レディントン、通称レッド。もとは米海軍でエリート街道を驀進していたが、国家機密を売り渡して道を踏み外し逃亡、他の犯罪

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          フレディ・レッド(1928-2021)

          ジャズ・ピアニストのフレディ・レッドが亡くなった。享年92。 1928年生まれということはケニー・ドリューやジュニア・マンスと同い年で、マル・ウォルドロン(1926年生まれ)やソニー・クラーク(1931年生まれ)あたりとも同世代と言える。ようするに、1950年代のモダン・ジャズというかハードバップ全盛期を彩ったピアニストの一人だ。 その割にジャズ・ピアノ好きが多い日本においても知名度は比較的低いと思うが、最大の理由は、参加作も含め単にアルバムの枚数が少ないからだと思う。そ

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          フレディ・レッド(1928-2021)

          「The Kominsky Method/コミンスキー・メソッド」はおもしろい

          Netflixで配信されている「コミンスキー・メソッド」はなかなか面白い。これもあまり日本では話題になっていないが、佳品だと思う。 俳優のサンディ・コミンスキーは、高齢になった今は演技指導塾を経営し、俳優の卵たちを指導して生計を立てている。かつてそれなりに脚光を浴びたこともあるサンディだが、その後はあまりぱっとせず、今では端役やCMの仕事もままならない。サンディの長年の友人であるノーマン・ニューランダーは、ハリウッドで大成功を収めたエージェントで、豪邸もあるし生活自体に不安

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          「The Larry Sanders Show」はおもしろい

          とうの昔に終わった番組で、しかも日本ではAmazonプライム・ビデオやNetflixといった主要プラットフォームでの配信もないし(YouTubeに海賊版的な動画が上がっているだけ、ゆえに吹き替えはおろか日本語字幕もない)DVDも出ていないようなので一般にはあまりおすすめできないのだが、最近私が惹かれているのがこの「ラリー・サンダース・ショー」だ。 アメリカには「レイトナイト・トークショー」の伝統というのがある。平日深夜の番組で(ただし収録は大体その日の夕方)、スタジオに観覧

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          「Jessica Jones」はおもしろい

          マーベルもそうだし、DCコミックスもそうなんだが、アメコミを基にした映画やテレビ番組というのがどうもピンとこない。マンガが原作だからではなく、我々が暮らす世界とほぼ同じでありながら、なぜかスーパーヒーローが存在するという設定に納得がいかないのだと思う。実世界の問題を解決するには超人的能力を持つスーパーヒーローが必要、と言われているようで、なんだか救いがないじゃないですか。ファンタジーのように完全に別世界ならそれはそれで良いのだが。 一方そうした設定を逆手にとり、スーパーヒー

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          「Banshee」はおもしろい

          日本ではあまり知られていないようだが、エログロが気にならない人にとっては、Bansheeはなかなかのごちそうだと思う。Amazonプライムビデオなどで配信されている。 アメリカのドラマはまず第1話に相当するパイロットが作られ、それをテレビ局や出資者に見せて続きを発注してもらうという仕組みのようだ。だからパイロットがつまらないとお話にならないわけで(実際パイロットだけで終わってしまった企画は多くある)、一番力が入っている。結果的に長く続いたシリーズでも、往々にしてパイロットが

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          「The Nightly Show with Larry Wilmore」はおもしろかった

          4年も前に終わったテレビ番組のことを取り上げても仕方がないような気がしなくもないが、今でも折に触れて、この番組の最終回について考えることがある。 ラリー・ウィルモアは日本ではほとんど知名度がないと思うが黒人のコメディアンで、最近ではBlack-ishやInsecureといったドラマのプロデューサーとしてのほうが有名かもしれない。ウィルモアは2015年から翌年にかけて平日夜中にテレビ番組を持っていたことがあって(スティーヴン・コルベアの出世作となった「コルベア・リポート」の後

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          「Loudermilk」はおもしろい

          日本で話題になっているのをあまり見たことがないが、Loudermilkはなかなか面白い。Amazonプライムビデオに入っていて「ラウダーミルクの人生やり直し手伝います」という邦題がついているが、甘口のハートウォーミングな話を期待すると裏切られると思う。まあ、ある意味ハートウォーミングな話ではあるのだが。「メリーに首ったけ」などで知られるファレリー兄弟の片割れピーター・ファレリーと、「コルベア・レポート」のボビー・モートがプロデュース。 シアトルに暮らす主人公のサム・ラウダー

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          「Supernatural」はおもしろい

          家から出られないなら仕事をすればいいのだが、仕事ばかりで遊ばないとジャックは馬鹿なガキになってしまうので、Amazon プライムビデオやNetflixでちびちびと海外ドラマを観ている。絶望的につまらないものもあるが、やはりヒットしたものにはヒットしたなりの充実があっておもしろい。 最近だいたい見終わったのがSupernaturalである。15年も続いた長寿作で、ようやく今年終わるらしいのだが、これがなかなかおもしろい。 ディーン(雑だが弟思いの兄)とサム(賢いが案外間抜け

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          世界のKitchenから ソルティライムソーダ

          キリンの「世界のKitchenから」シリーズは新作が出るとなんとなく飲んでしまうのだが、今回のは今一つ個性に欠けているような気がした。ライム味がそんなに珍しいものではなくなったからですかねえ。

          世界のKitchenから ソルティライムソーダ

          にっぽん烏龍

          このところ、国産茶葉から作った国産ウーロン茶をペットボトルで出すメーカーが増えてきた。これはポッカサッポロの製品。 「国産烏龍茶100%使用(屋久島産茶葉入り約10%)」と書いてあるのだが、今一つ意味が分からない。10%入っている、ということが売り物になるくらい、屋久島の茶葉というのはブランドなのだろうか。残り90%はどこの茶葉なのだろうか。 ちなみに国産烏龍茶は、私が飲んでみた限りでは、台湾の凍頂烏龍茶ではなく、福建省の、というかサントリーの烏龍茶に近い味である。凍頂烏

          にっぽん烏龍

          マスカット烏龍茶

          日本の飲料メーカーは、紅茶以外のお茶に果汁を混ぜる、という企画に定期的にチャレンジするのだが、これが大体いつも失敗である。出るたびに買って飲んでいる私が言うのだから間違いない。少なくとも平均的日本人の嗜好には合わないと思うのだが、海外向けなのだろうか(よく知られているように、中国や台湾では、緑茶は基本的に加糖で飲まれている)。 伊藤園のマスカット烏龍茶は、この種のものとしては比較的マシなほうだと思うが、しかし別にマスカット果汁を烏龍茶に混ぜる必然性というか、別にそんなことし

          マスカット烏龍茶