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私は山手。だからM-HAND。ブラックからコロナまで、走り続けた19年とこれから。


【自己紹介】

はじめまして、web制作会社、株式会社エムハンドの代表兼webディレクターをしています。会社の創業は2003年、私は1976年生まれです。簡単にどんな経験をしてきたのかをお話ししたいと思います。

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1. 27歳のときに思い切って起業

起業するまでの私は、デザインとは無縁の世界で生きていました。
学生時代はラグビー部。大学卒業後は実家の社会福祉法人で事務やバスの運転手をしていました。

そんな私が、パソコン1台と誰でもできるホームページ作成みたいな本を片手に、いきなり「ホームページ制作を生業にしよう!」と決め、エムハンドを立ち上げたのは2003年のこと。

2003年といえば、インターネットの普及率が60%を超えた年。そもそも業界の成長性に魅力を感じていたことも、起業を決意した理由のひとつでした。

ちなみに、社名のエムハンドは、「ブリジストンという社名は、創業者の石橋さんを英語にしたもの」というエピソードにインスパイアされて名付けたものです。

当初は「Mountain(山)Hand(手)=マウンテンハンド」にする予定でしたが、ドメインを取得する際にわかりやすく「m-hand」にしたので、そのまま社名もエムハンドにしました。

2. 会社設立後の初仕事は「名刺制作」

今思えば、未経験からの起業は、かなり無謀な挑戦だったと思います。

創業から2年ぐらいは何をしていたのか記憶もあまりないのですが、記念すべき最初の仕事は、じつはホームページ制作ではなく名刺の制作でした。私が起業したことを知った先輩が、「名刺とかも作れる?」とお客さんを紹介してくれたのがきっかけです。

ただ、それまで名刺の制作経験は無かったので、「名刺っていくらで作るもの?」という状態。手っ取り早くオフィス通販のアスクルで確認すると、3000円ぐらいが相場とわかり、素直に採算度外視の3000円で提示して、念願の初仕事を受注できました。
結局、お客さんのところまで電車で片道490円ぐらいかけて2回ほど訪問したので、その他の手間も考えると完全に赤字で終わった案件でした。

こんな具合に、利益のない小さな仕事ではありましたが、ともかくこの1件からエムハンドの歴史がスタートしたことに違いはありません。ちなみに、最初の2年ほどは自分の給与分すら稼げなかったので、無給でした。

3. 全力疾走したブラックな10年

10年目ぐらいまでは仕事を取ることに99.9%の労力を費やし、後ろは振り返らず、ただただ前を見てひたすら突っ走るブラックな日々が続きました。
自社サイトを営業の武器にするために、試行錯誤を繰り返していた時期でもあります。(この時代に得た知見は社内に蓄積され、今の制作にも活かされています。)

改めて振り返ってみると、連日朝早くから深夜2時3時まで働き、がむしゃらに仕事に邁進した10年だったなと思います。それでも、会社の成長速度はゆるやかで、マドルスルー(ブレイクスルーの逆)の状態を抜け出せずにいるのが悩みの種でした。

この間には、一緒に働く仲間が増減を繰り返しながらも少しずつ増えていきましたが、10年目の時点でスタッフ数は20名ほどでした。

4. 新卒採用がブレークスルーの契機に

そんな中、何かを変えたくて、新卒採用を始めました。それと同時に、組織のあり方について考え、制作ルールやマニュアルについても意識するようになりました。

人材育成のために業務に関するさまざまなことを整理したことで、10年を超えてようやく、今の会社の原型ができたように思います。
また、生産性の数値化や、工数管理、案件管理、スケジュール管理などのルールが確立され始めた時期でもあるので、今から考えればこの辺りが第二創業期だったのかもしれません。

それから、会社経営についてもよく考えるようになって、社長業が私の業務の25%ぐらいに増えたのもこの頃です。とはいえ、まだ75%はディレクターとして、自分で新規訪問して、プレゼンして、ワイヤーフレーム作ってと、現場でバリバリ仕事してました。

5. 15年目、マイナスをプラスに変えて安定した企業に

そんなこんなで、案件獲得と共にスタッフ数も30名→40名→50名と順調に増え、波に乗ってきたなと感じていた矢先。その頃、手掛けだしてた比較的大きめのサイトで「案件炎上」という頭を悩ませるトラブルが多発しました。創業から15年目くらいの話です。
制作体制や制作フロー自体が大型案件に対応できてなかったというのが要因でした。

正直この頃は、会社に行くのが嫌になっていました。ただそうはいっても、総勢50名のスタッフを見て見ぬふりして逃げ出すわけにはいきません。
状況を打開するため、ここでやっと、組織や仕組みの大切さを見直し、マネージャーを育成するなどして、組織を根本から立て直すことに取り組みました。

これが功を奏して、90名を超える組織へと成長。WEB制作会社として比較的安定した状態となり、社長業も一気に90%くらいまで増えました。

6. コロナ渦で外部要因が及ぼす課題に直面

会社としての安定期を迎えていましたが、2020年、ご存じのとおりコロナという大きな社会的変化が起こりました。

これまでは、社内において「成長→トラブル→改善」の流れで組織の体制を固めてきましたが、今度は大きな外部要因によって、絶妙なバランスで成り立っていた仕組みが崩れるという経験をすることになりました。組織が大きくなっていたので、結果的には、改善にたくさんの犠牲とかなりのエネルギーを使いました。

痛手を負いましたが、それでもコロナ渦の約2年弱の期間で、次の10年に必要な仕込みや考え方のアップデートはできたと思っています。

7. 業界の未来のためにnoteで情報発信をスタート

現在、「広告に頼らない案件の獲得」「求人媒体に頼らない人材の獲得」を目指して、第三創業期をスタートさせています。その足掛かりとして、「noteで記事を書くこと」を始めることにしました。

もちろん自社のためだけでなく、人材獲得や組織作りに対して悩みを抱えている同業者の成長を応援し、一緒に業界を盛り上げていくことが目的です。

これからnoteでは、Web制作会社として約20年の経験で培った知見をベースに、置かれている環境や社内制度、仕組み、制作のプロセスなど、Web制作界隈で働く人たちが興味を持ちそうなテーマの記事をアップしていきたいと思います。

エムハンドが、業界の明るい未来をめざして発信する情報を、ぜひお役立ていただければ幸いです。




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