風が吹けば何屋が儲かる?
「トイレご利用の際は店員に一言お声かけください」
コンビニトイレのドア部分に最近よく貼り付けられている文言である。
利用者のマナーが悪いことや、商品の持ち込みを制御させる意味があるのだろう。
皆さんはちゃんと一言、声かけをしているだろうか。
トイレに行くことを公然の場でお知らせするには少し抵抗があるが、お借りする以上、毎回私は一言伝えてから入るようにしている。
本日とあるコンビニにて。
「すいません、トイレ借ります。」
「あ!?あ!?あはいはいはいはい。」
ものすごく気だるそうな返答が返ってきた。
棚入れしてた時に声をかけて悪かったとは思う。
一日に何十回も知らないおじさんから「トイレ借ります」を言われノイローゼになっていたかもしれないとも思う。
バイトだったとしたら勝手に行けや芋おやじと思うだろうなとも思う。
あなたの気持ちを考えていろんなことを思ったよ、おじさんは。
笑顔で返してほしいとまでは望んでないんだ。
ぶっきらぼうな「どうぞ」だけで私は満足だったんだ。
私だって良かれと思って声をかけたんだ。
そんな冷たい目でおじさんを見ないでくれ。
おじさんと呼ばれる人種は皆メンタルが強くないんだ。(そんなことない)
そこでおじさんから提案がある。
この際AIを導入してみてはどうだろう。
トイレ前のAI画面に対して「トイレお借りします」といったら鍵が開いて。。なんていうのはどうだろう。
誰も面倒ではない、誰も傷つかない
これこそが現文明の発展であり、コンビニエンスストアもそれにならうタイミングが来たのではないだろうか。
ただおじさんは危惧している。
後に裏の休憩室でバイトたちとふざけたオーナーがAI画面の録画をみて、丁寧にお辞儀までしてトイレお借りしますを言う私を見て笑うのではないか。
ネットにモザイクもかけず拡散され私は一躍有名人、時の人になるのではないか。
「機械にお辞儀してやがる」
「情けないツラしてお願いしてんじゃねえよ」
「私は丁寧で悪くないと思いますよ(笑)」
「ステキーこのおじさん素敵ーwww」
などと若者たちに葬られることになるのではないか。
それを小耳に挟んだ世間のおじさんたちは怖くてトイレを借りなくなるのではないだろうか。
ただ排泄は生理現象であるし、ここ数年コンビニのおかげでトイレを身近に感じる国民性になってしまっているため排泄難民で街が溢れるのではないだろうか。
コンビニに行けないとなるとトイレの為おじさんは喫茶店や飲食店に行くだろう。トイレだけを借りる心の強さはおじさんにはないのでコーヒーを頼むだろう。
ホームセンターや大型ショッピングモールにも大勢のおじさんがトイレを借りに押し寄せるだろう。そこでいい家具や電化製品に出会うだろう。そして購買意欲は高まり、レジに加齢臭の行列ができるだろう。
風が吹けば桶屋が儲かる。である。
コンビニのトイレをAIにすれば経済がまわる。である。
菅総理?政府の経済政策?NOだ!
コンビニオーナーの方々、あなたが総理大臣だ!
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