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対岸の火事ではない。備えあっても憂い有るが、小さくはできる。

新年を祝う正月元旦に、地震津波災害に見舞われるとは、なんと落差の大きい不運だろう。家族を失って自分一人、生き残った男が「なんで元旦に・・・」と悲嘆の涙に暮れる姿は、悲痛そのものである。

90代の老婆が5日も経って、救出されて喜びに湧く報道が在ったが、もし家族は死に自分だけ助かったとすると、それを老婆が知る事を考えると胸が痛い。予想は外れていて欲しい。

羽田空港で旅客機と海保機が衝突して、海保機の乗組員が機長以外全員死んだ。この海保機、能登地震の救援物資を運搬する予定だったと言う。地震が無ければ、この時間に飛び立たず、旅客機と衝突する事も無かったはずだ。過去に、たら、れば、は無いが、何という運命の悪戯いたずらだろう。

痛ましい報道が続く中で、ちょと気になる場面があった。食料品店の前で、記者の問い掛けに、中年の女性が「おせち料理を食べ尽すと、もう食べるものが無くなって・・・」と、ん?!である。食料の備蓄してないって事か。また、給水所で人々は水道が使えないので、特に水洗トイレに困っているとの事。これも、簡易トイレ(ビニール袋と固化剤)を備蓄していないのか、である。

以前起こった最悪の三陸沖大地震津波、そして新潟や熊本地震。これらの直後から直接の被災地以外でも水道管の破損と道路網の寸断で、食料と水が枯渇し多くの人が困難に直面している。そう言うTV報道が頻繁に放映されていたのを記憶している。年配の人なら神戸淡路大地震なども含まれるだろう。

これらの災害以後、あらゆるTV大衆番組バラエティで地震やその他の災害が取り上げられると、その中で一週間分の水と食料、できれば簡易トイレの備蓄を推奨していた。自治体もその様な広報をやってた。なのでずっと前から、一週間分以上のそれらを備蓄して、賞味期限が近づいたやつから消費して、買い足している。但し、簡易トイレはずっと保持している。賞味期限は無いだろう。

今回の地震で被害地域の人は、どれくらいの割合で備蓄をしていたのだろうか。色々な報道を見ると、多くの人が備蓄をしていない様に感じた。来たるべく関東(東京直下、東海、南海)大地震の事を考えると、この災害用備蓄は極めて重要である。これは次回としよう。

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