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電脳(コンピュータ)って何?

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文系の文系による文系のための、電脳(コンピュータ)って何?
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有形具記憶盤(ハードディクス)

有形具記憶盤(ハードディクス)

電脳の記憶媒体に最も一般的に使われている有形具記憶盤について説明する。これが入っている函の中身は以下の図の様になっている。

有形具記憶盤はアルミ等の金属の円盤とそれを回転させる電動機、そして円盤から情報粒を読み取る磁端部(磁気先端部)からなる。この円盤の上には磁性体と言う、磁気を帯びさせる事ができる鉱物粉末が塗ってある。その鉱物にはパーマロイ、フェライ、コバルト等がある。

磁端部が、強い磁力を

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記憶も0と1

記憶も0と1

前回では、文字符号を例にして、電圧の増減が0と1として捉えられ、16進数が文字に割り振られて、画面に表示される一連の流れを説明した。では、電脳の記憶装置はどうなっているのだろうか。

電脳の記憶領域も論理回路でORとNOTを組み合わせて作る。図1.

この回路は少し頭が混乱するが、特徴はORの出力の0又は1がNOTによって逆になる事だ。RとSの0又は1により、Qの出力が変更出来たり、出来なかったり

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0と1で文字を示す

0と1で文字を示す

「電脳って何?」 の第一節、第二節、及び第三節で、電脳が0と1を操る切替器の塊である事を示した。では、この0と1が、電脳の画面で扱う文字や画像、あるいは音声の情報粒(情報粒子)に、どのように結び付くのか解説してみる。

そのためには、まず16進数を理解する必要がある。16進数と10進数を以下に示す。Windowsに付いている様な電卓(プログラマ表示)を使うと確認に便利である。

16進数: (0,

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電気回路の論理記号

電気回路の論理記号

前回示した自作電磁気切替器のAND回路を論理記号にした。図1.と2.と3.参照

電磁石を使っても、真空管や半導体を使っても論理記号は同じである。中で行なっている事も、要は電気的にON(1)とOFF(0)の状態を作り出すことである。

この論理記号を使った回路の説明は既に電網に色々載っている。幾つかを紹介しよう。
論理回路図説明1
論理回路図説明2

ところで、意外と思うかもしれないが、電脳は足し

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電気で回路の切替器を開(OFF)閉(ON)する

電気で回路の切替器を開(OFF)閉(ON)する

前回示した電磁石気切替器、即ちリレー式(電磁開閉式)電脳
は、物理的に開(OFF)閉(ON)を行った。

次に発明されたのが、真空管式電脳である。真空管は、中を真空にしたガラス管内に、電子を飛ばす為の金属部品を設置したものである。図1.参照

Aを高熱にして負(-)の電子を流すと、電子は空中に飛び出し、正(+)の電極に吸い込まれ流れていく。しかし、途中には格子状の電極がある。この格子電極に正または

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電脳の0と1

電脳の0と1

昨今、生成AIが何かと話題に上るが、これを動かしているのは電脳である。では、「電脳って何かと問われると」どう答えようか。平たく言えば、電脳は点灯消灯の切替器の塊である。

電脳が切替器の塊と言うのは、単なる概念でなく実際にそうなのだ。それを稚拙だが三次元絵で説明しよう。図1.と2.を参照

小学校の理科の時間に作った人も多いと思うが、これは電磁石を応用した電気回路である。Aの切替器を押すと、電気が

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