浮遊
物事との同調や総和の後、切れ端を集める、機械的なファシズム、昔話の中で、根絶やしにされた記憶から、枢要な憎悪を、ロジカルに点滅させる電気信号、想念を噛み砕いて、あらゆる悲劇を損傷させ、囁く道理が、蔓延る悪意を漁り、新たな契約を結び、同じようなサイクルの中で、際限あるものを生み出して、あらゆる悲劇を加速させ、供物として運ばれていく君たちの定めや、最たる意味も砕けてしまい、並行世界を破滅に至らせるような、ブラックホールを、自身の外に生み出しては、本当の終わりを目指すための、力を絶えず生み出すような、闘争や、統制の鐘が鳴り、紊乱な唱導やらが、センチメンタルなものを、迎合するだけの、惰性な厭世観が、自らを抑圧させることにより、システマチックなエロティシズムを膨らませ、膨張する凡庸な普遍性に、狂気の領域を敷衍させるだけの、絶え間ない抑圧が、リビドーを加速させ、あらゆる快楽の道化になるための、偶像崇拝を続ける的な、精神分析の跡形を片付ける、年老いた自己が、若い頃にあったであろう、夢や希望の残骸を、貪り食いながら、過去に縋るだけに至らせるような、現在にこそ、抵抗を続けるために、克己させることが、私の役目であり、諦観こそが、生きたままに、今を、死に至らせる病である、と専横するだけの、主義に囚われているだけの、実存などは、虚栄や虚飾ばかりであるが故に、信じるべきものは、有るものだけに在らず、ただ、点在しているものが、存在しているかのように、感じているものに、囚われの身になってしまうよりも、縛られることなく、ここで、絶え間ない孤独ですら、嬉々として受け入れ、乗り越える。