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融合

質量を持つ情報に囲まれた仮想現実の最中、定めもなく、さまよう機械としての自己、たどたどしい結末を加速させる犠牲的な政治や、宗教の仮面を付けて、泡沫に喘ぐ、終末の論理、理不尽な祝福を受けて、この世に生を受けて、保身ばかりの生活の彼方に交わる月、神話的な量子に交わる日々の強度、ひりつく胎動の中、分譲された脳内に住まう原始的な焦土、文化的な汚穢から生まれた対価や、固体化した答え、大事なものすら居なくなってしまった後先、もう、何も恐れる必要はないし、泣かず飛ばすの日々であろうが、こうして、作られた空間や、空白を埋め尽くす差異や、まやかしや、災厄のサイクル、屈折した愛の配下や、悔悟を溜め込む粒子的なまどろみ、寂寞に絡まる忘我の塊、成し遂げたって、リセットされるだけだ、と、思春期の末路に結ばれる無数の若い毛束、粛清や、宿命の後に干渉していく追憶の派生、制御不能な瞬間に混ざり合う余韻、懊悩と、寸前に炸裂する過ちや、命の改ざん、蓋然性を破壊するための核の雨が降り注ぐ最後のシーン、修正される現時点や、終焉を孕んだシナプスが吸い込む夜の光り、宿命を嗅ぎつける野良犬の鼻にとまる蜻蛉、そのような光景に潜む、豊かな理想が、かさましする自由に騙されずに、本質を理解し、意味を突き抜け、物事との調和を知り、全てとの融合を執り行う。

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