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ひとりで生きていたならば

人にやさしくされたり、助けてもらったり、傷を癒してもらったり。
生きているとひとりではどうしても
解決できないことがある。
ひとりでは生まれない感情がある。


逆に、ほんの些細なことで傷つけられたり、喧嘩したり、貶めたり。


いっそのことひとりでいた方が楽なんじゃないかと思うことがある。


つい最近、生きていく中で起こるモヤモヤを和らげてくれる曲と出合った。


SUPERBEAVER
ひとりで生きていたならば


私は基本的に、曖昧な表現をしている歌詞がすきだ。自分で歌詞の意味を解釈しながら曲を聴いている。だから、こんなにもストレートに想いを伝えてくれる曲に出合うことが珍しくて正直 驚いている。そんな、普段あまり聴かないタイプの曲を聴いたときの感情を書き留めておきたい。


ひとりで生きていたならば
こんな気持ちにならなかった
予想を遥か超えていく
嬉しさを知っているのさ

生きることは難しくて 
何となくじゃ居られないよ
こだわることやめてしまえば
過去が嘘に変わる


「どうしてそんなに悩むのに向き合おうとするの?」と言われる。
( だってずっとそうしてきたから… )
と思う。もし、向き合うことから逃げたら、わたしが “ 好きだな、大切だな ” と思った感情まで消えてしまうような気がする。


そんなに悩むなら人と関わらなければいい。たしかにそうかも知れない。けど、関わっていないと思っていても実は何処かで関わっていて、結局ひとりでなんか生きていない。自分はできているつもりでもそうじゃない。それに、きっと切れていい縁ならそもそも悩まない。だから、わたしはこんなにも悩んでしまうんだと思う。

悔しくて 哀しくて 
虚しくて 苛立つ夜は 
それでも 愚痴では 
明けやしない 理不尽でも
悔しくて 哀しくて 虚しくて 
苛立つだけで 終わらせることが 
何より悔しいよな


日常で感じるモヤモヤはたとえ外に出したとしても簡単には消えない。

この気持ちをなかったことにして終わらせてしまえれば、考えなければ楽なのかもしれない。けどそれが私にはできない。

相手を変えようなんて無理な話だ。それに相手を変えるということは、相手の価値観を否定することになる。だから結局自分が変わるしかないんだと気づく。

たった ひとりで生きていたならば 
こんな気持ちにならなかった
ひとりで生きていたならば 
理不尽も許せたかもな
ひとりで生きていたならば 
ひとりで生きていないから
悔しさ込み上げるほどの 
「大切」に出会えたんじゃないか
こだわって生きると 今一度言い切るよ
原動力はずっと  
ひとりで生きていないこと

関わらなければ何も起きないし、こんな気持ちにならなかった。多分、あの人はずっとただの人と思えたかもしれない。

けど、私は関わることをやめたくない。 大切で、大好きで、
それが私の生き方だと思うから。 
私のことを好きになってくれる未来を想像してしまう。

余計なお世話でもいつか分かってくれると期待してしまう。相手に期待することは無駄だと言われても、やめたくない。

生きることは面白くて 
予想外の連続で
これだからさやめられないな  
唯一無二の話

嫌なことだけじゃない。
たくさんのいいこともある。
あの楽しかった記憶を、
もう一度味わいたいと思う。

嬉しくて 嬉しくて 嬉しくて 
嬉しい朝を
望むなら 愚痴は 飲み込んで 
真っ直ぐに居よう

できることならいつも綺麗なこころで生きていたいし、穏やかな気持ちで毎日を過ごしたい。

自分自身を 諦めそうなときに
思い浮かぶ 人と 
想いと 記憶と  ともに 
心の底から笑い合うんだ
それだけ 譲らずにこだわっていくよ

幸せな記憶が自分を励ましてくれるときがある。あのときみたいにもう一度向き合いたいとか、あのときみたいに笑い合いたいなと思う。そんな記憶に励まされて、今日も頑張るぞ〜!と自分を鼓舞する。

僕ひとりの話ならば 
こんな気持ちにならなかった
僕ひとりの話ならば 
いくつ誤魔化しても良かった
ひとりで生きていたならば 
ひとりで生きていないから
予想を遥か超えていく 
嬉しさを知っているのさ

自分ひとりの人生なら、誰にどう思われても、自分大好きで貫き通せるかもしれない。けれど、たくさんいる人の中で、組織の中で、社会の中で生きているから、少なくともまともに生きたい。誰かを傷つけたり、ズルしたり、貶めたり、したくないなと思う。

ひとりで生きていたならば 
こんな気持ちになれなかった
ひとりで生きていたならば 
理不尽も許せたかもな
ひとりで生きていたならば 
ひとりで生きていないから
愛しさ込み上げるほどの 
「大切」に出会えたんじゃないか
こだわって生きると 
今一度  言い切るよ
原動力はずっと 
ひとりで生きていないこと

どうしても相手の人生を想像してしまう。考えすぎでも、それによって疲れることが多くても考えてしまう。どうでもよかったら流せることも、どうでもよくないから流せない。

でも、その分大切なものに気づかされる。これが私の価値観なんだと知る。
その気持ちを守っていきたいと思う。

ひとりじゃないんだともう一度言い聞かせたい。
それは、自分が落ちたとき自分には励ましてくれる仲間がいるということもそうだし、自分を頼ってくれたり、自分に期待してくれる人がいるということも含まれる。

そのことを思い出したとき、何があってもその人たちが悲しむ選択はしちゃだめだって思う。そして、誰かが大切にしてくれる自分を大切にしなきゃって思えた。







曲で救われることがある。
それをつい先日経験した。

新しい曲に出合いたくて、ふと、YouTubeをひらき
タイトルを見て再生ボタンを押した。

ひとりで生きていたならば 
ひとりで生きていないから


この歌詞はこの気持ちを経験したことのある人じゃないと書けない。生きていくうえで起こるいろんな矛盾を肯定してくれる。本当にすごい。

はじめて聴いたとき、涙がとまらなかった。まっすぐな歌詞と歌声に救われた。

SUPER BEAVER 様、ありがとうございました。出会えてよかったです。



おわり


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