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DAY5 3年前の私へ

当初はフルで働くつもりでいたこの1週間、
一分一秒ごとにこの土地と街と人が愛おしくなって、ついに私は午後休みをとった。

小心者の私は丸一日休みを取れなかった。

昼は、松本でとても人気だという食堂に行った。休日はとても混むらしい。
小雨降る肌寒い金曜日、待たずに入ることができた。

メニューは、地元の農家や商店のものを使用されていて、
一品一品絶対に残したらアカンという感じがした。
それは脅しとかではなく、
カウンターから店主が料理をしている姿から
食材を我が子のように愛しているのがひしひしと痛いくらい
伝わってきたからだ。

地元の農家の野菜です、ではなく
〇〇さんが〇〇の方法で作られていて、
と個人名で説明されているのが印象的だった。

食材それぞれのバックグラウンドを知っているから
ここまで愛を感じることが出来るのかなあと
納得してしまった。

お店を出た後は、街を散策した。
やはり寒くて身体が冷えたので早めにゲストハウスへ帰った。

夕方は、Instagramを使った集客の仕方について
宿のスタッフさんに紹介する約束をしていた。
インスタのハイライトの使いかや、重視する指標など
普段仕事でやっていることを軽く紹介した。

気を遣っていただけたのか分からないが、
とても喜んでもらえて、
この仕事をしていて良かったなあと心があったかくなった。
元はと言えば、こういう人たちの近くにいたくて入った今の会社。
現実はそうもいかないことが多いけれど、
そういう不満をに持ちながらもやっていた知識が
本当に幸せにしたい人を少しでも幸せに出来たのなら。

わたしは就活生だった頃のわたしに少しでも
顔向けが出来るかもしれない。

本当に嬉しかった。
ちゃんと腐りかけてでも生きていたら
報われることがあるよと、伝えてあげたい。

長くなったので今日はここで終わりにしよう。

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