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Shota Kayama
2020年9月1日 08:48
2) まるでお城のような メキシコに来て間もない頃は、お金もない上に、仕事に追われてほとんど時間がなかった。そして、メキシコ人の知りあいも殆どいなかった。学生だった頃はありあまる時間があって、確かにお金は殆どなかったけど、同じような状況の友人が何人かいた。家に戻る度に、そんな日々を懐かしく思っていた。メキシコに何をしに来たのか、会社への道すがら考える日々。何か起こらないかと期待して、メキシコシ
2020年8月26日 08:05
1.チェリーとゴミ収集車 一番最初に彼と出会ったのはパーティーの会場でだった。 付き合い始めたばかりのメキシコ人の彼女に連れられて行った姪っ子の誕生日パーティーだった。姪っ子の四歳の誕生日を家族が集まりお祝いをする。決して裕福な家庭ではないけれど、パーティー用の会場を借り切って、家族は勿論、友人を招いて、ささやかな週末の午後を過ごすというものだった。 メキシコではパーティーは「様々な大