超絶酷かった話(中国国際航空とANAの同じスターアライアンス系列で比べてはいけない話)
ちょっとあまりにも酷かったから先に今回書かせてもらおう、よく検索すると出てくる「中国国際航空」の「酷さ」を身をもって経験した話。
今回の旅、出発二日前。記事で言うと「男一人旅、現地集合にてタイに行く 3」になる。それはまた後日。
買い付けの仕事にて、直前まで自分のスケジュールがなかなか定まらず、余裕ぶっこいてたら日本の祝日とかぶり、直行で使うANA、タイ国際航空があいていない。
仕方なしにスタッフが取ったのがエアチャイナ。悪名高き中国国際航空である。
行程的に
HND(羽田国際空港)-PKK(北京首都国際空港)
PKK(北京首都国際空港)ーBKK(スワンナプーム国際空港)
BKK(スワンナプーム国際空港)ーPKK(北京首都国際空港)
PKK(北京首都国際空港)ーNRT(成田国際空港)
である。いわゆるトランジット便であるが、これがなかなか怖かったのだ。しかし我が優秀なスタッフさん、「一応僕も経験があるので行きはともかく、帰りの2便はオープン(変更可能チケット)にしておきます)」とのこと。
これの意味がわかるのは後になる。
行き
HND(羽田国際空港)-PKK(北京首都国際空港)
定時出発。定時着、むしろ少し早く着く。
無問題。
PKK(北京首都国際空港)ーBKK(スワンナプーム国際空港)
出発2時間遅延。まあどうでもいい。言っちゃなんだが想定の範囲内。
帰り。これが地獄の日となる。
BKK(スワンナプーム国際空港)ーPKK(北京首都国際空港)
空港到着すぐ連絡及び掲示なしに「DELAY」。2時間遅れ、到着でトータル3時間半遅れ。出国1時間半。トータルトランジット受付カウンターに到着までに4時間半遅れ。プリントアウトされたメールの指示通りターンテーブルに向かうが、ターンテーブルに荷物なし。嫌な予感。
そのままトランジットカウンターに。
トランジットカウンターの人間はこういう。
「ホテルの行きは15分だが帰りが1時間」
は?
そうだここは北京だ。渋滞だ。しかも朝の四時半、気温マイナス6度。
死ねる。
とりあえず4:30、出発は8:55分。ホテルに行ってる時間はない。
(注:北京は国際線は2時間前ではなく3時間前に入らなければならない)
とりあえず頭を冷やすため一旦外に出てタバコを吸う。ライターはすべて没収されるが灰皿に捨ててあるため吸える。
ここでオープンチケットの出番となる。
「12時の羽田着のやつに変更してくれ」
と英語で言うと多分だが「中国語しか無理」と言われる。
なんなら多分「さっさとそれにのって帰れよ日本人が。文句があるならANAかJALにいけよ」とさえ言われる。
頭にきて8ゲートと12ゲートの間にある、北京空港カスタマーセンターの受付で事情を話すと、時間的に日本語スタッフがJALしかいないが電話にて繋げてくれる。
事情を話すと
「あ〜それはひどいですね。しかし我々ワンワールド、スターアライアンスの事情だからANAに聞いてみては?ちなみにお客様のはANAとのコードシェア便だから話は聞いてくれると思います」
なるほど。そりゃそうだ。JALになんの責任もない。と言うわけでANAの発券カウンターに行く。
「日本語喋れるスタッフはいませんか?」
「はい。」
「おお!」
もはやここで神に見えた。事情を話すと
「少々お待ちください」といい、後ろの方にいき、またきて「上司の許可取りましたんで一緒に行きましょう。私が通訳します」とのこと。
素晴らしいぜANA。同じ中国人でもえらい違いだ…
その人が言うには、ANAが中国国際航空のこう言うクレームを受けるのは
よくある話らしい。
よくある話ってどうよ・・・
で、そのまま中国国際航空のカウンターに行くと「あちら」「あっち」とたらい回しにされる。挙句に着いたのは「DUTY CUSTOMER」多分免税の相談窓口。ちなみに俺に暴言を吐いた窓口もここ。
そのお姉さんが羽田に変更の交渉、荷物の確認をする。
表情が怒っている。俺でもわかるくらいものすごい綺麗なお姉さんが、マジギレしている。
そして僕にこう言った。
「すいません、かなり乱暴な言い方です。嘘をつくわけにはいきませんのでお伝えさせていただきます。要は
「それで帰れるんだから何を今更変更する必要があるんだ、それで帰らせればいいじゃないか。荷物の確認はしない。その必要性が我々にはない」
と言ってます。悔しいですね、何か証拠になるものでもつかみます!」
おそるべしチャイナクオリティ。国民万歳。飛行機約款に則り、運びさえすれば、到着すればノープロブレムを貫き通す。まちがいはないんだけどさ。
そしてお姉さんが交渉をし渋々描いてもらったのが「遅延証明書」。
「すいませんこれくらいしかできませんでした…同じスターアライアンス系列として心からこの場でお詫び申し上げます…」
「いやいやお姉さんが謝る必要ないですし!なんなら中国語しゃべれない自分が悪いので!大丈夫です、そのまま成田で帰ります!」
「もし飛行機内に日本語可のスタッフがいましたら言ってみてください。多分他のCAも英語は無理かと思いますが…」
もうなんも言えないままタバコを吸いに行く…
イミグレ通過、寂しい気持ちで飛行機に乗る。
そこになんとも日本人のような化粧をした綺麗な人が。
「日本人ですか?」と聞くと
「はい、そうです!どうかなさいましたか?」
安堵感が一気にでた。全部の事細かな事情を話す。彼女の顔がだんだん曇ってくるのがわかる…。
「お客様、それは大変な出来事ですので、すぐに乗務長に報告し、事態の解決策を取らせていただきます、大変申し訳ありませんでした…」
とのこと。
安堵のうちに寝てしまう。相当疲れていた。
起きると到着1時間前。目の前には「この人まだご飯が当たってないから起きたらミールを出してあげてください」のステッカーが貼られてる。
が、一向に飯は当たらない。別にいらなかったからいいけど。
離陸体制に入る瞬間、先ほどのスタッフが来て
「お客様…」
と、ちょっと泣きそうな感じで言って来た。
要約すると
・チケットがオープンかの確認は地上でしかできない
・その苦情は我々ではなく、到着先のグランドスタッフに言えと乗務長の指示
・本当に同じ飛行機の人間として悔しい。できれば時間を取らせてしまうが地上のグランドスタッフにすべて報告してほしい。私から個人的にもお願いしたい。じゃないとこの航空会社は改善しない。
「なんか正直な話、僕がもう乗らなきゃいいだけの話ですから大丈夫ですよ〜」と言うと、
「そういわれると応えようがありませんが、何も言わずにそのまま終わるのは。お願いですから言ってください。私はこのまま折り返し運航でカウンターまではいけませんが、グランドスタッフにはすべて私からも話しますので」
わかりました、言いますね。ありがとうございます。
多分この人、相当同じ目にあって切ないんだろうなと思った。
そうして飛行機は定刻より少し早く成田に到着。
降りると「お疲れ様でした〜」と来るスタッフさん、あれがグランドスタッフさんね。なのでその人に上記顛末を話す。
顔が相当青ざめてる…
取り急ぎその人が担当者となり調査開始。
ターンテーブルのところで待つが荷物は来ない。所謂ロストバゲージ。その時荷物はまだ北京。笑うしかねえ。
ちなみにその担当グランドスタッフさん、ANAであるw
入国し、タバコを吸い、 ANAカウンターに戻りすべての証拠をコピー、事情を入力、チケットはやはりオープンでした。むちゃくちゃあやまられて帰宅。
次の日ANAがしっかり荷物を届けてくれました。
その日、祝日のため中国国際航空のカウンターは休みらしく、
「後日電話にてご連絡があると思いますので」
と言われましたが未だに連絡はありませんw
これを読んで心当たりのある中国国際航空のあの日本人CAさん、ANAのグランドスタッフさん、北京の発券カウンターの中国人スタッフの方、こんな感じでした。もしよろしければ本当にお礼がしたいので、コメント欄等どんな形でも構いませんので個人的にご連絡ください。飯でも奢らせてください。
万歳スターアライアンス!万歳ANAホスタピリティ!
Damnit!Air China!
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