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音楽的無気力になる30代

人は、30代に近付くと、新しい音楽を探さなくなる危険性があるらしい。音楽的無気力というようだ。

私は先日30代に仲間入りをした。
最近は引きこもり生活を送っているので、近年希に見るひっそりとした感じで、静かに30才になった。

そんな私は音楽的無気力だろうか。

確かに新しい音楽を能動的に探そうとはしていない。
別にこれまでもそんなことしていなかった。

それでも私は毎年新しい音楽に出会っている。
ひたすらその曲ばかり聞いてしまう、ハマる音楽に出会っている。
今まで聞いたことないアーティストに出会っている。

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2016年 Rosanna / TOTO
リンゴのライブで聞いてから、「何だこの解放感溢れる名曲は!リズムかっこよ!この高音なんて昇天しちゃうわ!気持ちよ!!」となって以来、毎朝通勤時に爆音で聞いていた。

2017年 スパークル / RADWIMPS
君の名は。を見る前に、題名のない音楽会でスパークルのオケの演奏を聞いて、「何だこの感情が揺さぶられるピアノの音は!こんな泣かせるリムショット聞いたことない!」となって以来、今でも君の名は。のスパークルのシーンはかっこよすぎてサブイボ止まらん。高熱出るんかと思うマジで。

2018年 ロケットサイダー / ナユタン星人
私の推しYouTuber、水溜りボンドのカンタくんが踊ってみていて、「何だこの爽やかポップなロックチューンは!」となって以来、YouTubeを録画して通信料かけずに繰り返し聞いた。

2019年 Pick up the pieces / Average White Band
リンゴのライブで「何だあのファンク爺さん!さっきからあの爺がやる曲全部かっこいいな!誰だよ!」となって以来、家事のお供はアベレージホワイトバンドになった。

2019年 NEMUTAI / DENIMS
新婚旅行中に夫とニャンニャン言いながらシャレオツなチョップドサラダを貪っていたら、店内BGMでかかっていて「何だこの今風でありながらビートルズを彷彿とさせるようなサウンドは!若者なのにセンスの塊かよ!」となって以来、新婚旅行そっちのけになってしまった。いや、数分だけね。


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今の時代、音楽が好きだったら、普通に生きているだけで、音楽の方から勝手にズカズカやってくるだろうに。と私は思う。

今は本当にいい時代で、町で流れる曲をスマホに聞かせれば「あ、それコレやで」とスマホがアーティスト名と曲名を教えてくれる。
これが私たちの親世代ともなれば、わざわざ音楽マニアがいる教室に行って、鼻歌を歌ったり、咄嗟に2つのボタンをガシャコンと押して録音したカセットテープを聞かせて「この曲知っとう?」なんて教えてもらったりしないといけないのだろう。
知らんけど。

音楽的無気力。
音楽好きな私としては、それは悲しすぎる。
毎年年末には「今年の大賞はコレやったなあ」と振り返っているが、これからはよりちゃんと意識して、音楽との出会いに向き合っていこうと改めて思った30才の花冷えの朝。

あ、そう言えば、我が家の近くのパワーセンター型の商業施設の駐車場で流れている音楽がいつもサイコーに格好いい。ただこの音をスマホが拾ってくれないのよ。ミスドみたいにネットでBGM情報が見れるようにしてほしいレベル。店内BGMといえば、ミスドもいいけど、モスもいいよね。

独り言長すぎ怖すぎ。育休マジック。

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