チクシュルーブ隕石

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  • J LAB ch0 #ワークショップ

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    コミュニティメンバーによるワークショップ関連の記事を投稿する場所。

最近の記事

フランソワ・デュボワ『作曲の科学』【基礎教養部】

本記事は基礎教養部の活動の一環として書かれたものです。私の書評記事及びチームメンバーのあんまんさんとimadonさんの記事もお読みいただけると大変嬉しいです。 --------------------------------------------- あなたには好きな曲があるだろうか。クラシック、ロック、ジャズ、Jpopなど音楽には沢山のジャンルがあり、人類の持つコンテンツの中ではかなりメジャーなものと言える。また、各々が好きな音楽は「どう生きてきたか」といった背景に左右され

    • 【基礎教養部】『生きのびるための流域思考

      本記事は同じコミュニティに所属しているあんまんさんの書評やnote記事、imadonさんの追加note記事を読んでもらえることでよりお楽しみ頂けるものとなっております。是非、そちらの方もご一読ください。 そちらの記事リンクは後日追加致します。しばしの間お待ちください。 ------------------------------------------------------ 日本と河川の繋がりは深い。 日本ではどの都道府県、どの地方、どの都市に行ったとしても必ず河川を目に

      • 【基礎教養部】発達障害「グレーゾーン」-その正しい理解と克服法-

        この記事は基礎教養部の活動の一環として書かれたものです。同じチームのimadonさん、あんまんさんの追加note記事及び書評を読んで頂けると嬉しいです。 私は、これまで自分自身のことを発達障害の傾向があると疑ったことは無い。というのも、これまでの人生の中で、発達障害という文脈における「生きにくさ」を特段感じてこなかったことが要因である。 そんな私でも、これまでも診断がつかない、いわゆる「グレーゾーン」の人々の存在は認知していたし、グレーゾーンという状態が当人にとってはとても

        • ジェイラボワークショップ第68回「数学史 上・前」

          数学部によるWSのログになります。今回のWSは数学史をテーマにしたものになっており、数学を学んでいる人はもちろん、数学に深く触れていない人でも面白く読めると思いますので、是非ご一読下さい。 以下、ログになります。 -------------------------------------------------------- DAY1 ◽️Hiroto こんにちは。数学部WSの時間です。よろしくどーぞ。 今回のテーマは「数学史 上・前」です。 我々が読み始めた『数学の流

        フランソワ・デュボワ『作曲の科学』【基礎教養部】

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          【基礎教養部】足の裏に影はあるか? ないか? 哲学随想

          本記事は、コミュニティメンバーのあんまんさんの800字書評及びnote記事を元に書かれています。その為、以下の記事を読まれると本記事の内容がより掴みやすくなるかもしれません。 あんまんさんの記事は以下の通りです。 最近追加note記事で本の中身を論じている事が少ないが、今回も例に漏れず本書のとある特色のみを抜き出して自らの意見等を展開することを試みる。 あなたは、「随筆」といえばどのような文章を思い浮かべるだろうか?向田邦子の『父の詫び状』のように国語の教科書に載っている

          【基礎教養部】足の裏に影はあるか? ないか? 哲学随想

          ジェイラボワークショップ第63回『公式量産マシンΓ&B』【数学部】[20230904-0917]#JLWS

          はじめに 今回のWSは、Γ関数とB関数について取り扱ったものになります。高校数学でもよく取り扱われる1/6公式や1/12公式にも絡んでくるトピックなので、高校数学を一通り学んだ方であれば読むことができると思います。是非、ご一読下さい! ----------------------------------------------------------- DAY1 ★Hiroto こんにちは!数学部のWSの時間です!二週間よろしくお願い申し上げます。 さて、今回のテ

          ジェイラボワークショップ第63回『公式量産マシンΓ&B』【数学部】[20230904-0917]#JLWS

          『神さまと神はどう違うのか』基礎教養部

          800字書評のリンクは順次更新されます。 しばしの間お待ち下さい。 本書『神さまと神はどう違うのか』は、「神」と「神さま」を題材に宗教哲学の入門書である。語り口は柔和で読みやすく工夫されているが、内容としては「神さま」とはいかなる存在なのかを哲学の視点から検討するかなり本格的なものに仕上がっている。書評内でも述べたが重要なことなので、「神」と「神さま」の概念に触れておく。「神」は西洋哲学の対象、「神さま」は宗教的信仰の対象である。以後、カッコ付きの表記はこれを念頭においたも

          『神さまと神はどう違うのか』基礎教養部

          「人類はどれほど奇跡なのか」について

          本記事は、同じコミュニティのメンバーである西住さんの800字書評及び追加note記事を読んだ上で書かれたものです。これらの記事を読んだ上で本記事を読んで頂けると大変嬉しいです。 以下、800字書評と追加note記事のリンクになります。 ----------------------------------------------------------- 本書『人類はどれほど奇跡なのか』では、人類がいかに奇跡であるかを「生命の誕生」、「知性の獲得」、「意識の発生」という3部に

          「人類はどれほど奇跡なのか」について

          松本俊彦『「助けて」が言えない---SOSを出さない人に支援者は何ができるか』

          本記事は、コミュニティメンバーのTsuboさんの書評及びnote記事の内容を踏まえて書かれたものです。これら2つを事前にお読み頂き、本記事を読んで頂けると幸いです。 以下がTsuboさんの書評と記事になります。 自分自身だけで身の回りの生活を完結させる事は現代社会において大変困難である。一度外に出るとなれば、他者の世話になること間違いなしだ。通勤・通学の主力である電車、バスなどの公共交通機関は当然多くの人の働きで動いているもので、他者の懸命な働きの結果である。例え、家に籠っ

          松本俊彦『「助けて」が言えない---SOSを出さない人に支援者は何ができるか』

          ワークショップ第58回『これまでの、集合位相輪読会は!』【数学部】[20230612-0625]#JLWS

          今回のWSは、我々数学部が取り組んできた「集合・位相輪読会」を通じて考えた事を伝えるということをメインに行いました。数学を専門に勉強された方だけでなく、様々な方に読んで頂けるように作った物なので、数学を専門にされている方・そうでない方のどちらの方にも読んで頂けると大変嬉しいです。 ★を読むことで本筋を追うことができますが、◽️には部長から各部員に向けたコメント等も含まれている為、全文を読んで頂けるとよりWSの雰囲気・内容ともに感じ取ることができると思います。お時間がある方は是

          ワークショップ第58回『これまでの、集合位相輪読会は!』【数学部】[20230612-0625]#JLWS

          松井彰彦『高校生からのゲーム理論』を読んで

          自分の意見等を書く前に、この記事は同じコミュニティのメンバーであるジパングさんの800字書評及びnote記事を前提としている事を述べておきます。以下がジパングさんの800字書評とnote記事のリンクになります。 まず、本書はタイトルからも明らかであるように、ゲーム理論を知らない人を対象としたゲーム理論の入門書である。私自身はゲーム理論については存在を知っているというだけの所謂ズブの素人の立場なので、まさにこの本の対象ドンピシャである(余談にはなるが、この本のあとがきに本書の

          松井彰彦『高校生からのゲーム理論』を読んで

          礒山雅『J・S・バッハ』【基礎教養部】

          書評は以下になります。是非ご覧ください。 私はバッハが好きだ。 この気持ちは、バッハが多くの傑作を遺したという点のみから生まれていない。その大部分はバッハという人間の指向性、生き様への好感・共感から来るものである。当然だが、このバッハへの想いは一朝一夕にして生じたものでは無く、紆余曲折(という程でもないが)を経て抱いたものである。 そこで今回は、私とバッハの出会いから現在に至るまでの経緯を述べ、自身のバッハ観を示す試みを図ろうと思う。また、最後には自分自身のバッハのオススメ

          礒山雅『J・S・バッハ』【基礎教養部】

          ジェイラボワークショップ第53回『数学部初回オリエンテーション』【数学部】[20230501-0507] #JLWS

          今回の数学部WSは、年度はじめということで昨年度の活動の振り返りとその意図、部員の所信表明、これからの数学部の活動などについて触れました。 以下はそのログとなります。 DAY 1 ■Hiroto こんにちは。数学部部長のHirotoです。一週間よろしくお願い申し上げます。 さてさて、前年度の数学部の活動の多くは、「集合・位相入門/松坂和夫」を読むことに費やされてきました。 ついにこのタイミングで終わりを迎えたこともあり、区切りがよいため、前年度の「集合・位相入門」輪読

          ジェイラボワークショップ第53回『数学部初回オリエンテーション』【数学部】[20230501-0507] #JLWS

          私の書評論

          あなたは書評がどのような営みであるかを考えたことはあるだろうか?書評と似たものとしてよく読書感想文が挙げられるが、本当にこれら二つは似ているのだろうか?私は、所属しているコミュニティの基礎教養部という活動の一環として書評をする機会を頂いているのだが、ふと「書評とは何であるか、またどのような性質を持っているのか」という疑問が浮かび、自分自身が本当の意味で書評をできているかが心配になった。そこで、書評という概念を再確認し、より自覚的な視点を持った上で書評に取り組むという目的意識の

          瓜生中『よくわかる山岳信仰』

          書評はこちらです。 山は古くから信仰の対象だった。現代広く信仰されている宗教の多くはそれぞれが厳格な教義を持ち、その教義を守りより良い暮らしを送るという形である。その一方で、山岳信仰の始まりとなったものは具体的な教義を持たない。昔から人々は、日々の生活が豊かであることを山にいる「何か」に対して感謝し、山に対して畏敬の念を持って暮らしていた。 ここで石川啄木という詩人のある歌を紹介してみたいと思う。 ふるさとの山に向かひて言うことなし ふるさとの山はありがたきかな この

          瓜生中『よくわかる山岳信仰』

          吉田洋一『零の発見』【基礎教養部】

          書評はこちらです。 まず、中に任意の個数のクッキーが入っている箱を用意する。その箱を開けて中身を確認するという状況を想像してほしい。その際に箱の中にクッキーがなかった場合どのような言い回しをするだろうか?ほとんどの人は「中身が無い」や「何も入っていない」と表現するのではないだろうか?その際に、クッキーが0個だけ入っているなどと表現するのは奇怪にさえ思われる。 このような非常に回りくどい話をしたのは、零という概念を捉える事が日常生活の中で自然に行われるものではないことを確認し

          吉田洋一『零の発見』【基礎教養部】