「直感」を言葉にする
迷ったときに違う方を選んだら、
直感的に「正しい!」と感じた方が正解だった
そんな歯痒い経験は、誰しもあると思います。
今回は、「直感」を言語化するにはどうすれば良いかをご紹介します。
「直感」は、自身が経験したことでできている
直感とは、
過去に自身が見聞き、経験しているが
体系化・言語化されていないもの
です。
そのため、脊髄反射的に解答は出せるものの
「なぜ、そう思ったのか?」
には答えられなかったりします。
しかし、多くの場合で正解に紐づいていることからわかるように、「直感」自体は突拍子もない思いつきではありません。
どこかで経験しているからこそ、その答えに辿り着けています。
無意識に何かしらの「経験」と紐づけて答えを出しているので、その「経験」が思い出せないことはあっても、完全に独立したアイデア…ということではないはずです。
「直感」の背景から、言語化していく
「なぜ、そう思ったか?」よりも
「どんな経験から、その考えに至ったか?」
を考える方が、近道です。
業務指示を受けたときに
「なんとなく、上手くいかない気がした…‼」
のであれば、
△ 「なぜ、上手くいかないと感じたのか?」
と「感情」を深堀りしていくよりも
◎ 「過去に、似た取り組みをして上手くいかなかった」
◎ 「他部署で、同じような失敗をしていたのを聞いたことがある」
といった事実ベースの「経験」を探しにいく方が、再現性のある答えに近づきます。
また、「感情」はそのときの精神状態に左右されます。
普段であれば「余裕だ!」と感じる内容も、嫌なことがあった後だとマイナスに感じたりします。
〇〇をして (経験)
↓
△△と感じた (感情)
が整理できていれば、「直感」の背景・理由を説明できます。
先ほどの例であれば、
過去に、自身で同じような取り組みをして上手くいかなかったから
他部署で、同取り組みが上手くいかなかったのを聞いたことがあるから
が「直感」の背景・理由に当たります。
「何だか、受験対策みたいだな…」と感じた方、その通りです。
国語の入試でよく出る「物語・小説」で心情を答える問題と同じやり方をしています。
言語化できた「直感」は、武器になる
言語化できれば、それはもう「直感」ではありません。
いつでも取り出せる、大切な武器に変わります。
言葉がスラスラと出てくる人は、「直感」の言語化が得意です。
武器庫が充実してくると、「直感」の幅も広がってきます。
「直感」が多いのは、それだけ多くの「経験」をしてきたからです。
もう、自身の選択肢を増やすための準備はできています。
大切なのは、「感情」ではなく「経験」を言語化することです。
ここまで読んでいただいた皆さんの選択肢増への一助になれば、幸いです。
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