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誰かが悪い・・・から脱構築してかかわり方・つながっているもの(言葉や考え方やコミュニケーションやら)たちを変えていく・・・・

いじめとか復讐とか・・・・これらに関することは
なぜか・・・?個人に集中する。
どちらの側に立ったとしても・・・・
(その人が悪い)という感じで簡単に片づけられてしまう。
しかし???本当にそれでよいのだろうか・?

上記で明らかになってきた事柄から・・・・
な何ができるか・・・
マインドセットという考えから紐ほどいた・・・・
その考え方とは????


何ができるか?(P245)

いじめられている子供自身には、いじめをやめさせる力などないのが普通である。特に、いじめに加担する仲間がいる場合には、
いじめをやめさせることなど到底できない。
けれども
学校にはそれができる。
学校全体のマインドセットを変えていくことによって
いじめをなくすことができるのである。

学校の文化が、硬直マインドセットを助長、または容認している場合が少なくない。自分はたの子供よりも優れているのだから他の子どもをいじめてもかまわない、という考えを許してしまっている学校。あるいは適応能力に問題がある子がいじめを受けるのは致し方のないことだと考えている学校。
そんな学校が、いじめの助長・容認しているのである。


(ビジネス社会でも同じことが考えられないだろうか??
その組織の文化に上記のような意味が入っていないだろうか???
成績がよければ何をしてもいい、実績を出していない人を・・・こき使ったりその人を傷つけてもいい・??組織文化や・・もしくは‥家庭に上記に似たような環境文化が与えらえていないだろうか?? )

けれども中には、
優劣をつけあうような雰囲気を排し、助け合って自分を高めていこうとする気風をつくりだすことによって、いじめの発生を劇的に減らしている学校もある。
セラピストであり、スクールカウンセラーであり、コンサルタントでもある
スタン・デーヴィスは、いじめ防止プログラムを開発して効果をあがげている。
ノルウェーのダン・オルウエーズの研究にもとづいてつくられたこのプログラムは

「いじめ防止プログラム」導入に向けて(1)
~ダン・オルヴェウスいじめ防止プログラム(ノルウェー)をもとに~


いじめ加害者の変化をうながすとともい、被害者をサポートし、加えて、
傍観者たちに、いじめられている子を助けに入れるだけの力をつけさせようというものだ。
彼の学校では数年うちに肉体的いじめが93%、精神的いじめが53%減少した。

小学生3年生のダーラは太め、ぶきっちょ、泣き虫で
格好のいいいじめ標的になっていた。
クラスの半分がいじめに加わり、毎日のようにダーラを殴ったり、ののしったり、そのことで仲間意識をたしかめあっていた。
しかし、デーヴィスのプログラムをはじめてから数年後に、
ダーラに対するいじめはやんだ。
ソーシャルスキルを身につけたダーラには親しい友達もできた。
その後、その子たちが中学に入学して1年ほどたったころ、
ダーラが訪ねてきて、その1年間のできごとを話してくれた。
それによると、小学生からのクラスメートたちがずっとダーラの味方になって、友達を作るのを助けたり、嫌がらせをしようとする新しいクラスメートから彼女をまもってくれたりしたのだという。

この一件で、
デーヴィスは、
いじめっ子の側を変えることにも成功している。
実は、中学に入ってすぐにダーラを助けにまわった生徒の何人かは、
小学生の時に彼女をいじめていた子供たちだったのである。
デーヴィスはどのようにしたのだろう。まず、いじめはいけないことを一貫して説きつつ、いじめっ子を人間として否定するのを避ける。いじめっ子を非難するのではなく、むしろ、そのこたちが学校に来るたびに、自分はみなに好かれ、受け入れられていると感じるようにする。
そしていじめっ子によい変化がみられたら、かならずほめる。
ただし、この場合もその子をほめるのではなく、
その子の努力をほめるようにする。
「きみはこのごろ友だちとけんかしないよね。みんなとなかよくしようとがんばっているんだね。」
おわかりのように、デーヴィスがやっているのは、子供たちをしなやかマインドセットに導くことなのだ。

自分は今、努力してどんどんよくなっている、と感じるようにしむけるのである。

いじめっ子の側に自分を変えるつもりはなくとも、
そのような働きかけをうけているうちに努力してみようという気になるのかもしれない。

ほめかた、叱り方、マインドセットに関する私たちの研究が取り入れたら
プログラムで素晴らしい成果を上げたのである。
彼から次のような便りをいただいた。

ドゥエック博士
先生の研究を拝読し、子供に対する私のアプローチはすっかり変わりました。
こどもの行動にフィードバックを与える際の
こちらの言葉の使い方を変えることで
既によい成果が表われています。来年は、こうした言葉のかけた方(マインドセットをしなやかにするような)で
生徒の意欲を引き出していく取り組みを学校全体で行うつもりです。
(スタン・デーヴィス)


有名な児童心理学者のハイム・ギノットも
教師がいじめっ子にどのように接すれば、
ともだちをランク付けするのをやめて
相手を思いやり、その向上を願えるようになるかを述べている。
ある教師が8歳のクラスのいじめっ子に宛てて書いた手紙がある。
注目したてほしいのは、決して君は悪い子だといわずに、優れたリーダシップを認めてアドバイスを求めることで、その子を尊重する気持ちをしてしている点である。
(手紙は割愛)
*彼に相談というかたちの手紙になっています。

「ニューヨークタイムズ」に掲載されたいじめに関する記事には、
エリック・ハリスとディラン・クレボルトのことが
「不適応のティーンエイ―ジャー」と書かれている。

それは間違ったことではない。
二人はたしかに学校に適応できていなかった。
一方、2人をいじめていた生徒たちが不適応と呼ばれることはまったくない。
実際そのとおりで、彼らは学校の環境にすっかりなじんでいた。
それどころか、学校の文化を創り支配していたのは彼らだったともいえる。
一部の人間に、他の人間を残酷にあつかう権利があるという考え方はおかしい。スタン・デーヴィスの言うように、
私たちの社会はすでに女性にいやがらせをしたり、
黒人を非人間的に扱ったりする権利をきっぱりと否定した、それなのに
なぜ、子供に残酷な仕打ちをするものをまだ容認しているのだろう。
それを認めることは、
いじめる側の子供引退する侮辱でもある。
かれらには変わっていく力があるとは思えない、といっているようなもので、かれらがかわっていくのを助ける機会を逃すことにもつながるからだ。



ここまで読んでいかがですか???

ドラマドラゴン桜を観ていた知人が・・・
私に強く言います。
人は環境によって変わると

しかし彼が使う言葉やコミュ二ケーションは
そのような空間を少なくとも与えてくれているようには感じないことがあります。いまだに日本のビジネス文化や社会文化そして家庭文化には・・・・
上記のような…人を育てる育む環境がどこかで・・・・忘れてきてしまったかのように・・・ただ・・ただ評価だけを与えるような環境や関係だけが
与えられているような感じがしてなりません。

似たような研究を読んでいると・・・・
どうも???かかわり方によって違うことがわかってきています。

ビジネス社会も利益主張主義があがめられていますが・・・
けれども利益をあげるのも…その会社の職場環境や社員です。
環境や考え方やかかわり方その仕事に関わっている人たちに対して
そのような成長を助けるような環境や関わり方や言葉やコミュニケーション
つながり(ネットワーク)が重要ではないでしょうか??

もし精神疾患を発症した際・・・
これらの環境化の整備やかかわり方や考え方・・・
言葉や会話や対話などのコミュニケーションなどによって
改善や修復や解消があるとしたとき・・・・
その可能性と向き合っている人たちがどれだけいるというのでしょうか??

もしかしたら、上記にもあるような・・・
一般通念によって、私たちがその可能性を消していたとしたら・・・
簡単に手にすることができることをできなくしているとしたら・・・・

ここで簡単に考えてほしいことは・・・・
人を変えるというよりも
人にかかわる’(つながる)あらゆることをいまの状況(すこしでも)から変えてみるということの大切さです。そしてそれには本人の考え方を変えるのではなく本人が自分から変えようと思えるようになれるような状況をつくりだしていくこと。本人が変わるんだという意思が芽生えるように・・・




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