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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

今後のnoteの方針について、及びこれまで扱って来なかった作品についての説明


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はじめに

 ハロイオです。
 noteにこれまで、物語についての意見や感想を記しておりましたが、小説を書いた動機についてもまとめました。

2022年10月14日閲覧

 今後も主に消費者として、感想を扱いますが、生産したとも言える小説の執筆を経て、これまでタブー視していた内容も記そうと思います。
 現在思い当たる私の中の執筆のタブーは、4種類です。他にもタブー視すべき対象はあるでしょうが、ここで4つを解禁すべきかもしれないと、幾つかの理由で思い至りました。

 これまで私が扱いにくかった作品、どこかタブー扱いしていた作品の種類を挙げます。

1.ハードな作品

 私はクトゥルフ神話などを通じて、『二重螺旋の悪魔』、『邪神金融道』などのハードな作品を挙げてきました。しかし、本来子供向けのはずの、子供にも見せられるウルトラシリーズや『ドラゴンボール』シリーズなどとの関連をまとめるために、やや穏やかな内容にすべく、ハード過ぎる作品を扱いにくいところがありました。
 そこで、たとえばウルトラシリーズを「ハードSF」にしたと言える、小林泰三さんの『ΑΩ』や、小林さんの『刻印』や、クトゥルフ神話や宗教などの観点のSFとして参考になる、山田正紀さんの作品を、今後は挙げてみようと考えます。
 ただし、それぞれタブーとして扱われる性や政治の内容には、今後も触れにくいところはありますので、無制限には書かないと思われます。

2.女性向けの作品

 私は女性の立場の視点を物語で適用するのは難しいので、連続テレビ小説、「朝ドラ」シリーズを除けば、女性向け作品を避けて来たところがあります。
 また、少女向け作品も知ってはいるのですが、これまで男性向け作品を多く扱った手前と言うべきか、取り上げにくいところがありました。
 しかし、日部星花さんにnoteで幾つか好評価をいただき、男女向け問わずに内容を照らし合わせることも出来るかもしれない、と考えました。
 もちろん、男女向けで描き方の「差異」、事実としての違いはあるかもしれませんが、そこに優劣を付けないように留意します。
 たとえば、『聖女の魔力は万能です』漫画版やアニメ版を通じて、ファンタジーにおける人間同士の団結や人間でない存在の扱いなどにも、『ウルトラマンメビウス』などを通じて注目してみます。「聖女」という単語で、『ウルトラマンデュアル』も連想しますし。
 連続テレビ小説における、「人の気持ち」の扱いにも興味がありますので、言及するつもりです。
 また、女性向け作品だからこそ、パターナリズムやナショナリズムの扱いが独特になる可能性も考えています。

 なお、タブー視していたわけではないのですが、『百億の昼と千億の夜』原作小説及び漫画版も今後は取り上げます。
 『二重螺旋の悪魔』や『新世紀エヴァンゲリオン』や『幼年期の終わり』や『NARUTO』に近いのですが、何故かこれまで挙げていませんでした。
 むしろ『二重螺旋の悪魔』より、ハードなところは薄く、読みやすいのですが、エントロピーの扱いの難しさや、漫画版の少女漫画に近いタッチで敬遠していたかもしれません。

3.ライトノベル

 『古見さんは、コミュ症です。』で、周りのほとんどと屈託なく話せる長名(おさな)なじみが、ある友人と会話するときに、「大衆の前でラノベのタイトルを言わないでくれ」と言われており、その友人はなじみに比べて、ライトノベルに言及するのが恥ずかしい意識があるようです。
 日部星花さんの『オタク王子とベストセラー作家令嬢の災難』(漫画版)で、ファンタジー風の異世界において、出版技術の発達で庶民も本を読むようになり、庶民向けのはずの「挿絵などの充実したロマンス小説」を貴族達も話題にしつつ、「あんなものは貴族が読むものではない」と言い繕います。それは、ライトノベルに対する現代日本の状況を表しているとも取れます。
 私もこれまで、『キノの旅』、『涼宮ハルヒの憂鬱』(アニメ版)程度しかライトノベルを挙げていなかったのは、やはり言及するのを敬遠していたかもしれません。
 しかし、そのような心理を扱う『古見さん』や『オタク王子とベストセラー作家令嬢の災難』を読んだことで、むしろ勇気付けられました。
 ここからは、ライトノベル、特に主人公が圧倒的な能力を発揮する「チート」の作品も踏まえて、自分の知る特撮や少年漫画やSFとの関連を探ろうと考えています。
 たとえば、『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』は、人種差別と身分、そして「無限ガチャ」などの性質から、ある宗教や環境問題や経済学の観点をどうしても無視出来ず、むしろそこでしか語れないところがあり、今後web小説の原作が佳境に入りそうなので、今のうちに言及したくなりました。
 近年のブラック企業などの経済問題も、このように直接的な題名の作品でしか描けない問題を含んでいるかもしれません。

 
 

4.送ってくれた人

 そして、消費者としてではなく生産者が、同業者のことをとやかく言えるのか、という前の記事で挙げた内容にも繋がりますが、これまで私は、自分の知る作品の作り手の方から、note及びツイッターで好評価やリツイートをしていただいたことがあります。
 まず、『怪獣使いと少年』などの評論を書いている切通理作さんです。

https://twitter.com/hg1543io5/status/1490677740630310915?s=46&t=wHNNm1WfGLHQF8sZvIRybw

2022年10月14日閲覧

 また、『ウルトラマントリガー』に関わるなかの★陽さんです。

https://twitter.com/hg1543io5/status/1556228221703946240?s=46&t=wHNNm1WfGLHQF8sZvIRybw

2022年10月14日閲覧

 また、先述した日部星花さんにも好評価をいただいたので、作品を読みました。

2022年10月14日閲覧

 日部さんの作品、『今日から死神やってみた』シリーズ、『袋小路くんは今日もクローズドサークルにいる』、『パティシエ志望だったのに、シンデレラのいじわるな姉に生まれ変わってしまいました!』、『オタク王子とベストセラー作家令嬢の災難』原作小説及び漫画版を読みました。
 直接自分に関わってくださった方の作品をどう扱うかは、かなり難しいところを感じるのですが、タブー視しているだけではいつまで経っても話が進まないと考えました。
 そもそも、切通さんも元々はウルトラシリーズなどの消費者だったのが、生産者である脚本家の方々に取材していたようですし。
 私は時折、切通さんの『地球はウルトラマンの星』における、「『ウルトラマンガイア』の地球怪獣はウルトラマンを復活させるのに協力したようにも見えるが、本当に「共闘」の意識があるかは分からない」などの、やや作品の趣旨と異なる推測や意見も参考にしています。
 そこから、切通さんの主張にもさらに別の視点を持ち込む推測や意見を重ねました。
 今後は、日部さんの作品も『PLUTO』や『サイファイ・ムーン』などの、私が似ていると判断した作品との共通点や相違点を探っていきます。
 元々特殊なきっかけで知った日部さんの作品と、自分の取り上げた作品の共通点などが見つかれば、より深い考察が可能かもしれないと考えました。

まとめ

 noteに今後どのような作品を扱うか、方針をまとめました。
 

参考にした物語


小説

小林泰三,2003,『目を擦る女』,ハヤカワ文庫(『刻印』)
小林泰三,2001,『ΑΩ』,角川書店
光瀬龍,2010,『百億の昼と千億の夜』,ハヤカワ文庫
山田正紀,1975,『神狩り』,早川書房
山田正紀,2005,『神狩り2 リッパー』,徳間書店
大多和伴彦/編,服部まゆみほか(著),2000,『憑き者』,東京アスキー(山田正紀,『バーバー』)
菊地秀行他,2000,『クトゥルー怪異録 邪神ホラー傑作集』,学研M文庫(山田正紀,『銀の弾丸』)
山田正紀,1978,『弥勒戦争』,角川書店

明鏡シスイ,『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』,小説家になろう(掲載サイト)

https://ncode.syosetu.com/n9584gd/

2022年10月14日閲覧

日下部聖,『オタク王子と作家令嬢の災難』魔法のiらんど(掲載サイト)

https://maho.jp/works/15591074771453312177

2022年10月14日閲覧

日部星花,2020,『今日から死神やってみた!イケメンの言いなりにはなりません!』,講談社青い鳥文庫
日部星花,2020,『今日から死神やってみた!あなたの未練断ち切ります!』,講談社青い鳥文庫
日部星花,2021,『袋小路くんは今日もクローズドサークルにいる』,宝島社
日部星花,中嶋ゆか,2019,『パティシエ志望だったのに、シンデレラのいじわるな姉に生まれ変わってしまいました!』,小学館ジュニア文庫
時雨沢恵一(著),2000-(未完),『キノの旅 the Beautiful World』,KADOKAWA
梅原克文,1998,『二重螺旋の悪魔(上)』,角川ホラー文庫
梅原克文,1998,『二重螺旋の悪魔(下)』,角川ホラー文庫
梅原克文,1993,『二重螺旋の悪魔 上』,朝日ソノラマ
梅原克文,1993,『二重螺旋の悪魔 下』,朝日ソノラマ
梅原克文,2001,『サイファイ・ムーン』,集英社
菊池秀行,2012,『邪神金融道』,創土社
クラーク,2007,『幼年期の終わり』,光文社古典新訳文庫

漫画

萩尾望都/光瀬龍,2022,『百億の昼と千億の夜 完全版』,河出書房新社
藤小豆,橘由華,珠梨やすゆき,2018-(未完),『聖女の魔力は万能です』,KADOKAWA
亜尾あぐ,橘由華,珠梨やすゆき,2021-(未完),『聖女の魔力は万能です〜もう一人の聖女』,KADOKAWA
日部星花,一宮シア,『オタク王子とベストセラー作家令嬢の災難』,(BOOKWALKERなどに連載)
作画/大前貴史,原作/明鏡シスイ,キャラクター原案/tef,2021-(未完),『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』,講談社
鳥山明(原作),とよたろう(作画),2016-(発行期間,未完),『ドラゴンボール超』,集英社(出版社)
浦沢直樹×手塚治虫(作),2004-2009(発行期間),『PLUTO』,小学館(出版社)
岸本斉史,1999-2015,『NARUTO』,集英社(出版社)
オダトモヒト,2016-(未完),『古見さんは、コミュ症です。』,小学館

テレビアニメ

橘由華(原作),井畑翔太(監督),渡航(シリーズ構成),2021,『聖女の魔力は万能です』,BS11ほか(放映局)
谷川流(原作),西屋太志(総作画監督),涼宮ハルヒとやっぱり愉快な仲間たち(シリーズ構成),2009,『涼宮ハルヒの憂鬱』,tvkほか(放映局)
大野勉ほか(作画監督),冨岡淳広ほか(脚本),畑野森生ほか(シリーズディレクター),鳥山明(原作),2015-2018,『ドラゴンボール超』,フジテレビ系列(放映局)
庵野秀明(監督),薩川昭夫ほか(脚本),GAINAX(原作),1995-1996(放映期間),『新世紀エヴァンゲリオン』,テレビ東京系列(放映局)

アニメ映画

庵野秀明(総監督・脚本), GAINAX(原作),1997,『新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に』,東映(配給)

特撮テレビドラマ

根本実樹ほか(監督),武上純希ほか(脚本),1998年9月5日-1999年8月28日(放映期間),『ウルトラマンガイア』,TBS系列(放映局)
村石宏實ほか(監督),小林雄次ほか(脚本) ,2006 -2007 (放映期間),『ウルトラマンメビウス』,TBS系列(放映局)

特撮オリジナルビデオ

會川昇ほか(原案),鈴木清(プロデューサー),テリー・ラーセン(脚本),アンドリュー・プラウズ(監督),1990,『ウルトラマンG(グレート)』,バンダイビジュアル

参考文献

切通理作,2000,『怪獣使いと少年』,宝島社文庫
切通理作,2000,『地球はウルトラマンの星』,ソニー・マガジンズ

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