平野貴寛

目を覚ますと本の虫になっていた。

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記事一覧

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第3条 第3類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。 第三類 謀反の名を下だす者は、合衆国に敵対して兵を挙げ、或は敵国に弐心を抱い…

平野貴寛
4分前

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第3条 第2類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。 第二類 裁判局の権の達する所は左の件々なり。 此律令に定めたる規則、其他合衆…

平野貴寛
9分前

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第3条 第1類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。 第三条 第一類 合衆国裁判の権は上下両局に分与し、下局の裁判司は議事院より之…

平野貴寛
15分前

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第2条 第4類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。 第4類 大統領、副統領、及び其他合衆国の諸政官、謀反を企て或は賄賂を貪る等の…

平野貴寛
26分前

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第2条 第3類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。 第3類 大統領は、合衆国内の形勢を察し、之に応じて施さんと欲る策略を設け、時…

平野貴寛
28分前

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第2条 第2類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。 第2類 大統領は合衆国海陸軍の総都督にして、諸州の郷兵をも合衆国の軍役に用る…

平野貴寛
32分前

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第2条 第1類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。 第二条 第一類 定法を施行するの権は亜米利加合衆国大統領の手に在り。大統領及…

平野貴寛
38分前

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(初編目録)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。 西洋事情 初編西洋事情目録初編 巻之一 小引 備考  政治  収税法  国債 …

平野貴寛
9時間前
1

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第1条 第10類) 

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。 第十類 国内一州の権を以ては、外国と条約を結ぶべからず。強償の令を出すべから…

平野貴寛
14時間前

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第1条 第9類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。 第九類 外国より帰化する者を諸州に容るるときは議事院より之を禁ずべからず。又…

平野貴寛
14時間前

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第1条 第8類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。 第八類 議事院の権は左の件々を取扱うべし。 出入港税及び国内の諸賦税を集め、…

平野貴寛
15時間前

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第1条 第7類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。 第七類 賦税を収る法令は下院にて議定すべし。然れども上院にても之を参議して或…

平野貴寛
15時間前
1

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第1条 第6類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。 第六類 両院の議事官は合衆国の金庫より給料を受け、在職の間は罪ありと雖ども直…

平野貴寛
15時間前

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第1条 第5類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。 第五類 両院の議事官は、其同僚の人を撰挙し、或は之を撰挙するを拒み、或は其人…

平野貴寛
15時間前

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第1条 第4類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。 第四類 両院の議事官を撰挙する日限場所等は、預め各州の評議局にて定め置くと雖…

平野貴寛
15時間前

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第1条 第3類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。 第三類 上院の議事官は、各州の評議官にて撰挙して一州より二人宛を出し、在職六…

平野貴寛
15時間前

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第3条 第3類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。

第三類

謀反の名を下だす者は、合衆国に敵対して兵を挙げ、或は敵国に弐心を抱いて敵を助くる者に限るべし。

謀反の罪を糺すには、確証を以て証人と為るもの二人ある歟、或は裁判局に於て躬から白状するに非ざれば、謀反の名を下だす可らず。

謀反者を刑するの権は議事院に在り。然れども既に之を刑すれば、其罪親属に及ばず

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【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第3条 第2類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。

第二類

裁判局の権の達する所は左の件々なり。

此律令に定めたる規則、其他合衆国の諸法を論駁し、又外国の条約に関わることを審判す。

外国へ遣差する使節「ミニストル」「コンシュル」に関わることを審判す。

海軍の法則に関わることを審判す。

各州の間に起る争論、一州中の人々の間に起る争論、及び州人と外国人と

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【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第3条 第1類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。

第三条

第一類

合衆国裁判の権は上下両局に分与し、下局の裁判司は議事院より之を命ず。
”上局の裁判司は大統領と上院との同議にて命ずる者なり。前に出ず。”
両局の裁判司は職に在ること年限なし。例年定式の給料を受け、此給料は在職の間決して減ずることなかるべし。

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第2条 第4類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。

第4類

大統領、副統領、及び其他合衆国の諸政官、謀反を企て或は賄賂を貪る等の大罪を犯すときは、上下両院の商議を以て先ず其職禄を奪うべし。

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第2条 第3類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。

第3類

大統領は、合衆国内の形勢を察し、之に応じて施さんと欲る策略を設け、時々之を議事院に下だして議論せしむべし。又不時に上下両院或は一院の官員を集めて事を議するを得べし。若し其時の衆議一時に決し難きときは、独意を以て期日を延ばし、再び集会せしむるを得べし。

大統領は外国の使節「ミニストル」を待遇すべし。

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【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第2条 第2類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。

第2類

大統領は合衆国海陸軍の総都督にして、諸州の郷兵をも合衆国の軍役に用るときは之を指揮すべし。又諸局の職掌に付き其長官の意見を試るため書札を出さしむべし。又罪人を刑罰に処するとき其期限を延ばし或は罪を謝する者を赦すの権あり。但し諸有司其職掌を謬るの罪は此例に非らず。

大統領は上院の議事官と商議して、議

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【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第2条 第1類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。

第二条

第一類

定法を施行するの権は亜米利加合衆国大統領の手に在り。大統領及び副統領は在職四年を限とす。之を撰挙するの法、左の如し。

大統領及び副統領を入撰するため、諸州に法を立て之を撰挙する人を命ず。其人員は上下院の議事官の数に同じ。但し議事官及び其他合衆国の職禄を受る者は此員に入ることを得ず。

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【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(初編目録)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。

西洋事情 初編西洋事情目録初編

巻之一

小引

備考
 政治
 収税法
 国債
 紙幣
 商人会社
 外国交際
 兵制
 文学技術
 学校
 新聞紙
 文庫
 病院
 貧院
 唖院
 盲院
 癲病
 痴児院
 博物館
 博覧会
 蒸気機関
 蒸気船
 蒸気車
 伝心機
 瓦斯灯
 附録

巻之二

合衆国

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【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第1条 第10類) 

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。

第十類

国内一州の権を以ては、外国と条約を結ぶべからず。強償の令を出すべからず。貨幣を造るべからず。金銀の手形証書を出だすべからず。逋債を払うに金銀貨幣を除くの外、他物を用ゆべからず。縉紳の爵位を人に与うべからず。

一州の権を以ては、輸出輸入品の税を収納するに、唯収納の雑費を取るのみにて、税金は精密に会計

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【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第1条 第9類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。

第九類

外国より帰化する者を諸州に容るるときは議事院より之を禁ずべからず。又初て帰化したる者へは十「ドルラル」以上の賦税を取るべからず。

大罪あるとも罰、子孫に及ばず、貨財を没入せず、又既往の旧悪を糺して之を罰することなかるべし。

分頭税を収るには必ず先ず人口を計えて其数に準ずべし。 

国内各州より互

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【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第1条 第8類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。

第八類

議事院の権は左の件々を取扱うべし。

出入港税及び国内の諸賦税を集め、国の逋債を払い、国内の防御を固くし、一般の平安を謀ること。

合衆国の名を以て金を借る可き事。

外国の通商及び国内諸州並に亜米利加土人との貿易を勉め、其法則を立ること。

外国人帰化の法を平にすること、並に合衆国中商人分散のこと

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【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第1条 第7類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。

第七類

賦税を収る法令は下院にて議定すべし。然れども上院にても之を参議して或は改正するを得べし。

都て法令の案文を作り、両院の同議を経れば、必ず之を大統領に呈して可否を質すべし。大統領其案文を見て同意なれば之に調印すべきなれども、若し異存あれば其異存の趣意を述べて之を返すべし。然るときは初め此案文を作たる

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【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第1条 第6類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。

第六類

両院の議事官は合衆国の金庫より給料を受け、在職の間は罪ありと雖ども直に之を捕うるを許さず。
”第三類を見るべし”
但し謀反を企つる者、死罪を犯す者、国乱を起す者は格外なり。又議事官は其院内に於て何等の事を商議し争論するとも他所に於て之を咎む可らず。

両院の議事官、在職の間は、仮令い他に給料の多き官

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【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第1条 第5類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。

第五類

両院の議事官は、其同僚の人を撰挙し、或は之を撰挙するを拒み、或は其人物を議論するに付き、同説の多きに従て事を審断すべしと雖ども、異説のものは直に之と雷同するを要せず、法を犯すに至らざれば其持論を主張して可なり。

上下両院各々其局内の規則を設け、此規則に背く者は之を罪す可し。但し之を議論するとき、議

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【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第1条 第4類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。

第四類

両院の議事官を撰挙する日限場所等は、預め各州の評議局にて定め置くと雖ども、時宜に由り華盛頓府の議事院にて之を変ずることあるべし。

議事院の集会は毎年第十二月初旬月曜日を以て例日とす。但し時宜に由て他日に催すことあるべし。

【現代表記】福沢諭吉「西洋事情」(1787年議定せる合衆国の律例 第1条 第3類)

底本には小泉信三監修『福澤諭吉全集』第一巻(再版)所収の「西洋事情󠄁」を使用した。

第三類

上院の議事官は、各州の評議官にて撰挙して一州より二人宛を出し、在職六年を限るべし。

此度初て諸州より上院の議事官を会するときは、総人数を三部に分ち、第一部は二年の後に新員と交代し、第二部は四年の後に交代し、第三部は六年の後に交代し、爾後此順序に従て二年毎に新員三分一を撰挙して旧員と交代せしむべし。

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