窓は開けておくんだよ
夜、何もやることがないまま、けれども寝る気にもなれなくて、放心状態でネットサーフィンをしていたら日が昇っていた、ということが往々にしてある。ネットサーフィンという言葉は最早死語だが、危険を顧みず夜な夜な波に乗るサーファーが持つ精神的な危うさというか、浮遊感というか、フィッシュマンズの音楽のような、退廃的かつ透明なニュアンスを持つ言葉を纏っているのは案外理に適っているのではないか。実際は夜中に背を丸めてパソコンで検索をしているだけで、なんだか仰々しい気もするが、心の内に抱える