中学音楽 【変声期と混声合唱】歌唱(鑑賞)授業例(進め方とワークシート)
(2023年6月更新)
音楽の授業で避けては通れない変声期の指導。
小学校で声変わりについて学習しているとは言え、自分や周りの生徒が変声期を迎えていないと、なかなか実感が湧かない様子。
ですが、多くの生徒が中学校3年間のうちに、話し声や歌声が変化することを実感します。
特に音楽の授業では、うまく声が出せなかったり、音が取りづらくなったりと困ることもちらほら。
そんな中学校の音楽の授業をすべての生徒が安心して受けられるよう、まずは変声期についてしっかりと理解させることが大切です。
では、変声期について、いつ、どのように説明すればよいのでしょうか。
私のおすすめのタイミングは、中学1年生の4~5月あたり(入学して音楽の授業を3~4回受けた後くらい)。
ガイダンスや発声指導、校歌の学習が終わり、これから混声合唱に取り組むぞ!という時期ですね。
(ちなみに1年生の最初は以下のような流れで授業を進めていました。)
小学校では同声合唱がほとんどですが、中学校では混声合唱を行います。
これは多くの男子生徒が変声期を迎え、男声パート(テノール、バス)を歌えるようになるからです。
混声合唱をスタートする前に変声期について説明すると、中学校で混声合唱を行う理由が分かるだけでなく、変声期に音楽の授業とどう向き合うのか、これからの合唱練習にどう取り組むべきか考えるきっかけとなります。
あまりダラダラと説明しても生徒は飽きてしまいますので、変声期についての説明は5~10分程度が良いと思います。
私の場合は混声合唱曲を扱った題材の1時間目を以下のような流れで進めていました。
いきなり「今日は変声期について説明するからしっかり聞いて!」というのもなんだか堅苦しいので、上記のような流れで自然に話し始めるのをおすすめします。(軽い感じで紹介してしまいましたが、この記事には指導略案も載せてありますので、詳しくはそちらをご覧ください。)
また、変声期について説明する内容は以下の3点です。
小学校で多くの生徒が学習している内容ではありますが、発声の仕組みを理解していない生徒は意外と多いです。(「声はどこから出ている?」と聞くと「おなか!」と元気よく答える1年生が毎年複数名います。)
とは言うものの、変声期について中学生に分かりやすく説明するのは難しいですよね。
というわけで、すっかり前置きが長くなってしまいましたが、この記事では変声期と混声合唱についての授業例を紹介します。
「私だったらこんな風に授業をするよ!」という一例にすぎませんが、授業準備や指導案作成の参考になれば幸いです。
私が実際に説明していた内容(台詞全文(変声期の説明のみ))も掲載していますので、「中学生に分かりやすく説明するにはどうしたらいいの?」とお悩みの方は参考にしてみてください。(専門的な説明というよりは、中学生から質問が出ない程度の説明です。)
🎵記事の内容
この記事で紹介する授業の概要とダウンロード資料は以下の通りです。
・授業例概要
・ダウンロード資料
Microsoft OfficeのExcel・Wordがインストールされていないとファイルを開けませんのでご注意ください。
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それでは、ここから【変声期と混声合唱】授業の進め方をご紹介します。
ここまでの概要をご覧いただき、興味をもってくださった方は、続きをご覧ください。
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