謎のしこりができた話
先月半ばのこと。
いつも通り、お風呂で体を洗っていると、何か脇の下に違和感が。。。
触ってみると、直径2.3センチあるしこりが出来ていました。
ハッと頭によぎったのが乳がんでした。
慌ててお風呂を上がりネットで調べてみると、それこそ乳がんだったり、粉瘤だったり、脂肪腫だったり、考えられる要因は様々でした。
わたしのしこりは痛みはなく、硬さもそんなに感じられず。
乳がんの場合、硬くて痛みがあるらしく。
ただ、比べたわけではないので、【硬い】の定義が、どの程度の硬さなのか分からず…。
症状から言って、粉瘤の可能性も低そうで。
そうなると脂肪腫?リンパが腫れてる?副乳?
結局、素人がネット頼りにあれこれ考えても答えは出ません。
しかしわたしは、病院に行くことを躊躇っていました。
わたしは今まで生きてきた中で、特に大きな病気をしたこともなく、入院したこともなく、寝込むほどの風邪も2.3年に一度引くかどうかで、健康に不安を感じたことがありませんでした。
そして、今年の春に祖母が亡くなるまで、祖母がわたし達(母、わたし、妹)に保険をかけてくれていたのですが、祖母が亡くなって保険を解約してから、新しく保険に入っていませんでした。
「まぁ、そのうち入ればいいや」
くらいに思っていたのです。
なので、もしもガンだった場合、全額自費での治療になります。
仕事を辞めて、治療に専念して、その後もお金がかかって……一体いくらかかるんだ…!?
そんな不安がよぎりました。
その後、慌てて保険について調べるも、ガンの場合は、保険に入ってから90日後に適用となり、それ以前に発覚した場合は、保険適用にはならないということが分りました。
仮にガンだったら、早期治療で悪化を防ぐことができる。
遅くなればなるほど手遅れになる。
でもお金はどうする???
そんな事をずっと考え、わたしが出した答えは、ガンではないことを願って、3ヶ月後に病院に行く、でした。
痛くもないし、調べた感じではガンではない!
なんて考え、二週間くらい放置しました。
しかし、やはり気になって毎日確認する中、なんとなく腫れがひどくなっている気がしました。
もう、いよいよ不安がひどくなり、とにかく病院に行こう!と決めました。
ガンかもしれないし、そうでないかもしれない。
どちらにしろ、このまま放っておいてはいけないと思いました。
そして、その背景には彼のこともありました。
しこりに気付いた時、すぐに彼に話しました。
もちろん彼は、すぐに病院に行くべきと言いましたが、保険のことで、3か月後に行こうと思うと話したら、うーんと悩んで、じゃあ3ヶ月後に一緒に人間ドックに行って、きちんと色々な事を調べてもらおう、と言いました。
しかし、ある日夜中に目が覚めた時、彼が
「俺を置いていかないで」
とわたしの隣で泣いている事に気付いてしまいました。
その後も度々、悲しそうな顔をしていたり、不安だと言って泣かせてしまうことがありました。
彼を安心させてあげたい、悲しくさせたくない、という気持ちが強くなり、病院に行く事を決めました。
ただ、何かに行くべきか分からず、とりあえず皮膚科に行く事にしました。
先生曰く、
「多分リンパが腫れているだけだと思う。
ただ、痛みが無い、熱が出たわけでも怪我をしたわけでも無いなら、原因が分からない。
最悪、悪性(ガン)の場合もあるから、薬を飲んで落ち着かない場合は生検した方がいいかもしれない。」
と言われました。
ただの脂肪だね〜、なんて言われる事を期待していたので、ますます不安になってしまいました。
今までこの話は彼にだけしていたのですが、40代後半の親友にも話しました。
すると、すぐに乳腺外科を受診しなきゃダメだよ!と怒られてしまいました。
聞くところによると、彼女も同じような経験があり、ガンではなかったとのこと。
また、同世代の友人は副乳だったとのこと。
ただ、ちゃんと診てもらわない事には何とも言えないんだし、チコちゃんの家はガン系統なんだから、とにかく早く病院に行って!と言われました。
いよいよ焦ったわたしは病院を探すものの、17時前に終わってしまう所がほとんどでした。
土日は、すぐに予約が取れない所ばかり。
探して探して、ちょっと遠いけど20時までやっている病院を見つけて、平日の仕事帰りに行く事にしました。
先生の触診を受けた結果、皮膚科と同じく、リンパの腫れと言われました。
エコーとか生検とかするのかと思ってドキドキしていたけど、薬を処方されて終わりました。
本当にこの三週間くらい、ガンだったらどうしようとか、保険に入る大切さとか、健康について、お金について、色々な事を考えていました。
そして彼はもっと色々考えてくれていたようで。
もしもわたしがガンだったら、仕事を辞めて、わたしとの時間に費やそうとか、抗がん剤で髪が抜けたら、自分も坊主にしようとか、家を買って、猫ちゃんと住めるようにしてあげようとか、そんな話をしてくれました。
また、わたしがガンかもと不安になっている時、往復で25キロくらいある近隣の大きな神社まで走ってお参りに行ってくれていました。
一緒に祖母のお墓参りに行った時も、長々とお願いをしてくれていました。
だから、ガンじゃなかったと話したら、心底安心した顔をしてくれました😿
(病院に行った日も、辺鄙なところですぐに帰れないような状況だったので、仕事が終わった後、ご飯も食べずに車で迎えにきてくれました😢)
しこりの原因は未だに不明だけど、もしかしたら祖母が、ちゃんと自分の健康について考えなきゃダメだよ、と言ってるのかな、なんて思っています。
もしこのしこり騒動がなければ、保険に入るのは後回し、健診も後回しにしていたと思います。
だから、わたしにとって今回のことは、良いきっかけになったと思っています。
自分は大丈夫、と思っていても、いつ何が起きるか分からないのが当たり前なので、今一度身体の事や人生のことについて考えようと思った話でした😺