見出し画像

見た目は最大のファーストコミュニケーション。

私は営業職からキャリアチェンジ後、
グラフィックデザイナーとして制作会社、
事業会社のインハウスデザイナーから管理職まで経験。
クリエイティブ職について15年以上。

社会人として、会社に属して働く中で
共通して問われる事がある。

それは見た目を整えること。

おしゃれであれとか、美しくなれとかではなく、
清潔感を相手に与えられているか。
また、その職種らしく説得ある見た目であるか。

プロ意識が高ければ高いほど、
この2軸を徹底されてきた。


営業時代

新卒で入社後、清潔感に欠ける、
その職種に最低限必要な美意識が欠けている子は、
おすすめ美容室を紹介され行くように言われた。

また、身につけるものも
ダサいものはダサい変えた方が良い、
それじゃ売れないよと容赦無く言われることもあった。
(約20年も前なので、今ならパワハラかも)

その商品を購入することで
スキルが身につく、ステータスが上がる、
楽しく前向きになれる、華やかにもなれる、
などの商品だったので営業が体現できてなければ
説得力に欠けるからだ。
買ったところでなりたい自分にはなれないと
お客様に思われる。

常に一人一人が会社の代表、体現者である
自覚と見た目の説得力を問われた。


デザイナー時代①

お客様の最前線に立つ営業時代だけではない。
専門職にキャリアチェンジ後も同様だった。
ただ、問われる内容が違った。

私は仕事をしながら専門学校へ通い、
グラフィックデザイナーへと転身した。

制作会社時代、クライアントへ私を売り込む為の
ポートフォリオを用意していた。
当時はwebではなく印刷したものをファイリングし、
それを見てもらう事がほとんどだった。

これで準備万端!と息巻いていた矢先、
会社のお偉いさんからのアドバイス。

お偉いさん
「え?これで出すの?」

私    
「え?ダメですか?作品ダメですか?」

お偉いさん
「そうじゃなくて、このファイルで出すの?」

私    
「はい!ポートフォリオのために買った新しいファイルです!」

お偉いさん
「めるさんは、自分を安売りするの?」

私    
「???」

言ってることが全く理解できなかった。
何をおっしゃっているのですか?
新品のファイルで包んでるポートフォリオ。
皆と同様に作ったつもりだ。

お偉いさん
「君は自分の作品をファイリングするものが、
これでいいと思ってる?
新品だけどどこにでも売ってるファイルだよね?
デザイナーとして自分の作品を
それ相応のものでプレゼンしなさい


あーーーーーー!!!!!
考えも及ばなかった!!!!!

今となってはものすごくわかる。
当時は、作品の見栄え、わかりやすさ、
順番にひたすら悩んでいたが、
外側が完全にお留守だった。

目に触れる全てが
私のポートフォリオであることに
全く気づけなかった。

お偉いさん、ありがとうございました。
私一人では気づけなけなかったです。

その後私は自分で気に入った
とても高級なファイルを購入し
ポートフォリを無事仕上げ提案に臨めた。


デザイナー時代②

クライアント先へ出向く事も少し増えてきた時。
またやってきました、見た目への一言。

清潔感よし!
ジャケットよし!
ポートフォリオよし!

今までの経験上、上記をクリアしていれば
問題ないはずですけど?


今度は直属の上司からいただきました。


「もう少し、クリエーターっぽくしようか」


えーーーーーー!!!!!
どういうことですか?????

また考えも及ばなかったお言葉。



「悪くはないんだよ?悪くはないけど、
お金出して専門の人に仕事頼みたいわけだよね?
だったらその職種っぽい見た目の方が、
より信頼できるじゃん?」

ははーーーー!
なるほど!確かに!

デザインを頼みたいのに、
スーツ着たかっちりきっちりの人が来たら
デザインの腕があったとしても、
世間のクリエーターのイメージと遠すぎて
残念ながら伝わらない。


私はインハウスデザイナーのキャリアが長く、
仕事を依頼したり、人を採用をする際、
対面の場合は清潔感はもちろん自分をその職種として
正しく見せられているかも見るようにしている。

自分をブランディングできている人は、
人に配慮する事ができる
コミュニケーション能力がある確率が高いからだ。

また、業務委託をお願いする場合は、
ほとんどオンラインで完結することも多い。
ポートフォリの魅せ方、SNSやWEBの配信の仕方など
トータルで見ている。

良い作品で、人が見た時にわかりやすいか、
その人らしさはありつつ独りよがりでないか。
その辺りをクリアしていれば経験値がわずかでも
お仕事をご一緒したいと思っているから。

お互い対等に、足りない部分は補いながら、
想像以上のものを創り上げていきたい。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?