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昨日と言ってること違うじゃん。怒りを爆発させながらも一呼吸置いて、本質も本当に違うのか考えてみる。


私の今までの時間を返して。

人の気持ちは天気より移ろいやすい。

私も気落ちした時、
気晴らしに戴き物の焼き菓子を口に入れ
想像以上に美味しく瞬時に気分が上がったり、
良い気分でルンルンしていたのに、
良い気分が故の注意散漫により
ベッドの端で足の小指をぶつけ、
途端にこの世に絶望したり。

一日を通して感情の起伏の高低差はあれ、
本当にコロコロよく変わる。

何か感情を揺さぶる出来事や思想に出会えば、
翌日には180度違うことを言ったりもする。

え?昨日と言ってること違うじゃん。
と周りの人に思われる。
特に仕事の現場では上司が、クライアントが
意見をコロッと変えると怒り心頭である。

私の今までの時間を返して。

なんて、言えないから不満を抱きながら
渋々従うことも多い。
自分の気持ちと時間の消耗だったと嘆く。
私もこのターンを繰り返す修行を何度も続けた。

幾度となく直面する中、
ふと、本当にそうなのか?と思う時があった。
自分が搾取されてると感じることに疲れ、
肩の力が抜け視野が広がったから。

そんな時に読んだ本が、「魂萌え!」だ。


「魂萌え!」

概要

専業主婦の高橋敏子が夫の突然の死をきっかけに、
平穏な日常が崩れ、夫の秘密を知ることで
自身の人生を見つめ直す姿を描いている。
家族や友人との関係が変化する中、新たな道を模索し
再生と成長を遂げる物語。
この作品は中高年女性の心理や生き方、
社会における女性の役割などをリアルに描き
共感を得ている。


感想

著書桐野夏生さんは
人や社会をえぐるようなインパクト大な作品が多い中、
この本はちょっと毛色が違う。

私が読んでいて1番驚いたのが、
主人公の心の動きを秒単位で変化を描いてることだ。
今までそんな小説を読んだ事がなかったので
衝撃だったのと同時に、
これがリアルな人間の心理描写だと
実感として感じられた。


本当に本質が違うのか

本を読んで気づいたのが、
人は感情が細やかに変わる。
他者がそれを目視することはできない。

そして、表面上の言葉は変わっていても
本質の軸は同じであることも多い。

相手に振り回されると感じる場合、
コミュニケーション不足が潜んでいる。

相手の本質を捉えるまで、
言葉を交わし時間を費やしたか。

短時間でも本質を掴む能力を、
自分は構築してるか。


一瞬呪いそうなる自分を落ち着け、
視野を広く持つように絶賛努力中だ。


残念な事に、中には本当に軸がない人もいる。
その時は遠慮なく、憤慨する事にしている。




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