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おとぎ話を歌ってよ

言いたいことはなんだった
考えることすら放棄したい夜
弱った体に 絡まる頭に
今日も魔法の一錠を
会いたいも会いたくないも
本心なのだけど
その顔がその声が
纏ってるものはそうだ
突然押し寄せる現実味が
垣間見せる不安と似てる
なぜだろう わからない
思考が全停止する前に
おとぎ話を歌いたい
だって実話じゃ
少年になりたかった少女は
もう少女にも戻れない
大人な体を引きずった
天真爛漫!たちの足先は
いつになってもひどく冷たいままで
それは大切なこと?
どうでもいいこと?
誰かとの間に置かれた設問に
繰り返し翻弄されて
答えを吐き出せず抱え込む
価値観の違いだとか
もう何もかも全部
生まれた星が違うから、
なんて笑ってスルーして
気にせず楽しく生きたいでしょう
だったら一緒に歌おうか
適当な優しさで構わない
魔法が弾けてここに戻ったら
さあ一緒に歌おうよ
目覚めてすぐの回らない頭と
眠気混じりの乾いた声で
君もおとぎ話を歌ってよ

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