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49歳ワーママが通信大学に通いながら正社員転職した話
今日はいつもの大学の話ではなく、別の話にしようと思います。
私は49歳の時、15年間働いた会社を辞めて転職しました。
私のこと
もともとこの会社で働き始めたのは34歳。転職としても遅い方でしたが、前の会社の体質が古くて「女性は結婚・出産したら仕事を続けられない」というのがありました(いつの時代だよ!って感じですが、それはまぁ20年近く前ってことで。)
当時結婚を控えていた私はどうしても仕事を続けたくて、
・出産しても働けること
・女性でも管理職ができること
を条件に、この会社で働きだしました。
度重なる「違和感」と後がないという「不安」
程なく結婚し数年後には妊娠した私ですが、実はこの会社で初めての産休・育休取得者だったのです。ベンチャーだったので当たり前と言えばそうですが、休暇について話すときにちょっとした違和感を覚えました。
「出産前はぎりぎりまで働けるよね?」
「いつ復帰するの?1か月?2か月?」
「復職後は時短希望?うちは18時定時だから17時半まで働けるよね。その代わりお給料は2/3になるからね」
(え・・・私、子供を「産む」んですけどちょっとした休暇みたいに思われてないかな・・・)
(「嫌です。もう少し休ませてください」って言ったら辞めていいよって言われるのかしら・・・)
(これ実質時短勤務になってないんじゃないかな・・・)
仕事を続けるには立て続けに言われるこの条件を受け入れるしかなく、
産後すぐに保育園を探し、約半年で時短勤務へ復職したのでした。
後悔の連続
夫は育児に協力的で朝も比較的遅い方だったので、朝は夫が子供を保育園に連れていき、私は朝7時に出社。夕方は17時半まで働き、そこから子供をピックアップして自宅へ戻り、子育てをする日々が始まりました。
※ちなみに朝7時はもちろん「朝残業」の類です。(当然ですが残業代は出ません)
まだ離乳食も始まってない1歳に満たない子供を、1日の半分以上預けなければならないということ。
産後身体が万全でないことに加えて夜中も授乳で起きるため睡眠が十分にとれない日々。
特に最初の頃は、毎日一緒にいたママと引き離されて泣き叫び、迎えに行くと泣き疲れた顔で近寄ってくる娘を見て、
「本当にこれが私のやりたかったことなんだろうか?」
「娘の幸せや笑顔を犠牲にして、これでいいんだろうか?」
娘を抱っこ紐で抱えつつ、泣きながら帰宅する日が続きました。
10年後に起きた「転換期」
そんなこんなな生活を続けて約10年。娘が小学校へ入学するタイミングでフルタイム勤務へ戻り、数年が経過した頃。
コロナで会社への出社が停止になり、リモートワークに切り替わったのです。
それまでかかっていた通勤時間が無くなったこと、スキマ時間に家事ができたり娘と過ごす時間が持てるようになったことで、「自分自身」についてもようやく考える時間が持てたのです。
その一つが「大学へ行くこと」だったのですが、これ以外にも「私、このままでいいのかな」という漠然とした不安がありました。
それは「実はこの会社が好きではない」ということに気づいたのがきっかけでした。
我慢の連続からの目覚め
これまでの約15年、ひたすら仕事ファーストで働いていましたが、実際は嫌なことの連続でした。
「育成」と称したパワハラの言動。管理職とは名ばかりで実際は残業代を浮かせるためにフルで働かせる仕組みであること。
朝残業は当たり前、土日も当然ながらプライベート携帯にチャットやメールで次々仕事の指示が来る毎日。
新しく手掛けた仕事の手柄は普通に横取りされ、評価は全く上がらない。
「もう嫌だ」と思っても、きちんと向き合って考える時間の無かった自分でしたが、この時にようやく
「私、無理だな、もう。
定年をここで迎えるの、嫌だな」
と思ったのです。(ほんとに「ようやく」目が覚めました・・・)
そこからの行動
気づいてからの行動は結構早かったです(笑)
すぐに転職エージェントに連絡してスキルシートを送り、転職活動を開始しました。
40代(というかほぼ50)での転職なので当然ながら需要は少ないものの、上場企業で管理職、加えてバックオフィス(総務・法務・経理・IRなど)の知識や経験が一通りあることもあっていくつかの企業を紹介いただけることになりました。
そして3か月ほどして他社で内定が決まり、転職することになりました。
退職
仕事で大きな山を越えてようやく一段落する頃、私は直属の上司である役員に退職の意志を伝えました。
退職希望日は2か月後。ただし有給休暇がほとんど残ってるのでこれを消化すると最終出社までは残り2週間であること。
もちろん仕事の引継ぎは全て手順書を作り、取引先への紹介も済ませることも伝えました。
上司は特に何も言いませんでした。私の仕事の成果を横取りしたり、数々のパワハラ言動もあったので、ここで余計なことを言うと訴えられると思ったのかもしれないです。
こうして退職と最終出社日が決まり、怒涛の引継ぎとお世話になった方々に一気に挨拶をすませ。
無事に会社を辞めることができました。
今だから思うこと
新しい会社はとても居心地がよく、自分の時間も確保しながらやりがいを持って仕事に取り組めています。
もちろん大変な時も多いですが、それでも今振り返って思うのは、
「あの時辞めて本当に良かった」
という一言に尽きます。
あのまま働いてたら、可愛い娘の成長を完全に見逃してたし、土日も働いて疲弊して家族に迷惑をかけ、もしかしたら自分自身がパワハラをする側に回っていたかもしれない。
嫌な自分にならないで良かった。
これを読んでいただいてる方に決して安易に転職を進める気は全く無いですが、
ワーママはただでさえ自分の時間が取れない中で精いっぱい頑張ってらっしゃると思うので、
どこかのタイミングで
・今の自分は本当に幸せか?
・子供と過ごす限りある時間の中で、かけがえの無いひとときを本当に大事にできてるか?
を、考えるきっかけにしてもらえたらいいなと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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