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6. 2019年8月 3度目の手術、局所麻酔で再び部分切除(断端陽性)

2019年夏に40歳でステージⅠ期乳がんが見つかり、計3回の手術(局所麻酔2回・全身麻酔1回)および放射線治療を経てホルモン治療期間に入りました。 私はピラティスインストラクターをしておりますので身体操作に制限が起こることが最も心配でしたが、術後約4ヶ月(2019年年末時点)で大きな問題はございません。 特に運動が生業の方やスポーツをされている方は「術後どれくらいで動けるのか」が懸念事項となりますでしょうから、参考までに治療の経過を記します。病態は千差万別となりますので、あくまで個人の例としてご覧ください。

【3度目の手術、局所麻酔にて再び部分切除(断端陽性のため)】
退院後 約2週間で病理検査の結果が出て、ステージⅠ期のままでしたが「断端に非浸潤癌2ヶ所露出で再手術」となりました。主治医に「全摘した方が良いのか」を相談したところ「こんなに小さい癌で全摘は考えなくて良い、センチネルの時と同じように局所麻酔でクリニックのお昼休みにできます」とのことでした。

3度目の手術は予想していなかったので、再び慌てて「期日が迫ったレッスン代行者様探し」をすることになりました。担当してくださった先生方に改めて感謝申し上げます。

局所麻酔下の手術1度目は実態を知らずに受けましたが、「もうやりたくない」と感じた後に再びやらねばならない事態となり恐怖が募りました。

また、2度の手術で狭くなったであろう可動域が更に削られること、手術したことがほぼ分からない外観だったのに更なる傷がついてしまうことにも落ち込みました。

しかし前回と同じ手順で手術は進み、今回は乳房下部にメスが入るので振動が腕まで響くことはありませんでした。でもやはり電気メスが作動する音とタンパク質が焦げる臭い、体内での土木工事の感触は恐ろしいものです。恐怖のあまり呼吸が荒くなったため、看護師さんが過呼吸を心配して「ヒューヒュー息を吸わないように」と言われました。

肉に当たったメスが熱かった時には「わーー!!!!」と叫び、「ごめんね、麻酔を足します」という騒動もありました。大人ですが泣きました。その他はされるがまま無事に終わりましたが怖すぎます。

恒例の「切除肉片を見る」イベントもありました。脂肪は本当に黄色かったです。
乳房下部に数cm傷の線が入りましたが変形はありませんでした。

(3割負担医療費 90,100円)
(処方痛み止め薬 390円)

約1週間後に出た病理結果は「断端2mmに非浸潤癌が近接」で、「これ以上手術はできないので放射線をブースト照射します」ということになりました。欧米基準で「断端2mm」はセーフらしいのですが、日本の基準は5mmのようです。

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