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やまと言葉を哲学しよう

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しばらく昔に書いて発表した論文集。権利者オーケー。
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#石上私淑言

宣長と「あはれ」の変容

宣長と「あはれ」の変容

〜閉じた言語論と開かれた物語〜

『源氏物語』の「あはれ」

 本居宣長が列挙して見せたように、『源氏物語』で「あはれ」の語が出てくるときは大抵、「ただ自然と思う心の情」「心につつんで忍びえぬ思い」「女童のごとき弱くみれんな心」(『紫文要領』巻上、岩波文庫)という直裁的な意味に受け取ることができる。少なくとも光源氏生前の巻までは(第40帖「幻」)。しかし、筋の中心が京都を離れた途端(第45帖「橋姫

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