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当事者が自ら描いた漫画

・『双極性障害
・『統合失調症
・『統合失調感情障害

どれも、わたしが患う数々の精神疾患の内の一つです。
それらの病気に関する『当事者が自ら描いた漫画』をご紹介します。

しかし残念ながら、日本では『統合失調感情障害』に関する漫画本
どころか、普通の文字での本すら存在しておりません。 なんてこった!
アメリカでは、その病気についての『普通の本』はいっぱいありますが、
『漫画』なんて、もちろん存在するハズもありません。

アメリカは日本のような漫画文化ではないので、仕方がないのですが、
せめて日本には、その病気に関する漫画があって欲しかったと思います。
(でも無いので、今、自分で描いている途中ですが…。)

そんな理由もあり、仕方なく『統合失調症』に関する漫画を買いました。
似たような病気なのだから、きっと何かしらの参考になると信じて。

双極性障害』と『統合失調症』に関する漫画や本は、たくさんあります。
でも『当事者が自ら描く漫画』となると、メチャクチャ少ないでしょう。
当事者が何かをするのは、とても難しい事です。 それどころではないもの。
病気と闘う事で必死な毎日だからです。

そんな中、この3名様は、自ら漫画を描くという偉業を成し遂げました。
わたしはこの3名様の多大なる努力をリスペクトしております。

左:『ママは躁うつ病 んでもって 娘は統合失調症デス』(文月ふう)
真ん中:『わたし中学生から統合失調症やってます。』(ともよ)
右: 『統合失調症日記』(木村きこり)

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どれもAmazon.co.jpで購入が可能ですので、わたしが患っている病気に
ついてもっと色んな状況が知りたい場合は、ぜひ読んでみて下さいませ。
一つ注意しておきたい事は、みんな症状が異なりますので、同じ病気の人が
必ずしも彼女達とまったく同じようになるとは限りません。

例えば、左の文月ふうさん。
彼女は躁状態の時、高級エステとか、宗教に入ったりしたそうですが、
わたしは一切そんな事がありませんでしたし、これからも無いと言えます。
ただし躁の時に『お金の使い方が荒くなる』という点は、似ております。
症状自体は似ているものの、人によって、やる事や度合いが違います。

この3冊はあくまでも『日本の』本ですので、『日本の医療界』に関する
お勉強と参考にはなりました。 国によって色々と違うのが興味深いです。
特に、ともよさんは精神科のお医者さんに恵まれていると感じました。
彼女の本に登場する『なありぃ先生』に、わたしも会ってみたいなぁ…。

同じ病気を抱えている者としては、共感出来る部分もありました。
一番共感が出来たのは、文月ふうさんと、ともよさんの漫画です。
読んでいて、涙しました……そうならずには読めませんでした。

木村きこりさんの漫画には、強く共感出来る部分はありませんでしたが、
この3名様の中では絵が一番上手で、正当な『漫画』っぽかったです。
木村きこりさんの場合、元より美大のアーティスト(絵画)だそうですし、
独特のセンスと症状をお持ちです。 彼女の幻覚類は興味深い。

わたしは本当に、この3名様の凄まじい努力をリスペクトしております。
漫画って健常者が描く場合でも、とても長い旅なのに、病人や障害者が
自らペンを取って描いているのですよ…? 辛くないワケが無い。

彼女達は病気でありながらも、毎日というか、秒ごとに症状と闘いながら、
そしてきっと泣きながら、自らの想いを紙にアウトプットしたと思います。
わたしも泣きながら創作する事がありますから、それは断言出来ます。

それでも病気のコトを世に伝えようと、身も心も削ってまで描いたのです。
泣きながらでも、苦しみながらでも、『何かを完成させた事』は、
どれだけ偉くて立派な事か……。

特に文月ふうさんは、そういったお気持ちについても本の中で触れており、
この3冊の中では、一番『人間臭さ』を感じました。 もちろん良い意味で。
わたしはそういうのが好きなので。

日本在住の彼女達の苦しみは、こんな遠いアメリカに住むわたしにまで
届いているという事を、どうにか彼女達に伝える方法はないかと思い、
この記事を書いてみました。

わたしも闘病エッセイ漫画を執筆中ですが、勇気をもらいました。
どうもありがとうございます。 わたしも完成を目指します!!

ちなみに文月ふうさんと木村きこりさんは、2冊目を執筆中なのだとか。
それは素晴らしいっ!! 早く読みたいです。 やっぱ漫画は紙だよね!



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