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バイドゥの自動運転プラットフォーム「アポロ」、北京で「アポロ・ゴー・ロボタクシー」サービスを開始

『戦略をアップデートする』は、競争戦略コンサルタントとしてGAFA×BATH等の米中メガテック企業をはじめ国内外トップ企業の動向をフォローしている田中道昭が、日々行っているこれら企業へのリサーチの中から、その内容をnoteでシェアするものです。

今日の『戦略をアップデートする』は、15回目に続いて、バイドゥの自動運転プラットフォーム「アポロ」です。

バイドゥは、2020年9月10日付けのPRNewswireを通して、「Baidu Launches Apollo Go Robotaxi Service in Beijing, Advancing its Leading Position in Autonomous Driving(バイドゥが「アポロ・ゴー・ロボタクシー」サービスを北京でローンチ、自動運転でのリーディングポジションへ前進)」と発表しました。

同記事によれば、「アポロ・ロボタクシー」は、北京のレジデンス地区やビジネスエリアをカバーする、100カ所程度のタクシーステーションが設けられた約700キロの道路で自動運転タクシーのサービスを開始、サービス提供会社「アポロ・ゴー(Apollo Go)」はまず40台のロボタクシーをローンチするとしています。

自動運転タクシー「アポロ・ロボタクシー」は、バイドゥと自動車メーカー「中国第一汽車」との提携のもとで、中国第一汽車の高級車ブランド「紅旗」のEVをベースに自動運転基準レベル4となっています。乗客は、「バイドゥマップ」などバイドゥ系アプリの中に埋め込まれたAIミニアプリ「バイドゥ・スマート・ミニプログラム」を通して、「アポロ・ロボタクシー」を利用することになります。(動画参照)

すでに、「アポロ・ゴー」は湖南省の長沙や河北省の滄州などでサービスを開始しており(2020年8月21日付けPRNewswire参照)、今回首都で自動運転タクシーサービスが提供されることになります。北京は、国際/国内政治上の重要な都市であるのは当然ですが、テクノロジーやその社会実装の観点からも極めて戦略的な役割を担っています。

田中道昭

PS.著書にてバイドゥの自動運転プラットフォーム「アポロ」について詳しく解説しています。よろしければ、こちらも手にお取りください!


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