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テンセントが医療AIを推進、ヘルスケアサービスを強化する

『戦略をアップデートする』は、競争戦略コンサルタントとしてGAFA×BATH等の米中メガテック企業をはじめ国内外トップ企業の動向をフォローしている田中道昭が、日々行っているこれら企業へのリサーチの中から、その内容をnoteでシェアするものです。

今日の『戦略をアップデートする』のテーマは、テンセントの医療AIです。

テンセントは、2020年10月20日、「Tencent Announces AIMIS Medical Image Cloud and AIMIS Open Lab to Accelerate Medical AI and Enhance the Delivery of Healthcare Services(テンセントはAIMISメディカル・イメージ・クラウドとAIMISオープン・ラボを通して医療AIを加速しヘルスケアサービスの提供を強化する)」とプレスリリースしました。

「AIMIS」とは、テンセントの「AIメディカル・イノベーション・システム(AI Medical Innovation System)」のことです。

プレスリリースによれば、テンセントは、患者と医療専門家が医療データをより簡単、安全、かつ確実に共有する2つの仕組みを提供するとしています。一つは、患者がX線、CT、MRI画像といった医療データをクラウド上で管理する「メディカル・イメージ・クラウド」。もう一つは、テンセントの医療AIの機能を研究機関、大学、企業などのサードパーティと共有して、AI医療アプリケーションをインキュベートする「オープン・ラボ」です。

第7回でも少し言及したように、テンセントは中国政府から医療映像分野のAI事業を受託し、AIを活用した新型コロナウイルス感染セルフチェッカーやスマート画像診断、オンラインヘルスケアサービスの「WeDoctor(微医)」など「AI×医療」や「クラウド×医療」の社会実装を推進してきています。テンセントは、包括的な医療AIポートフォリオを構築することによって、ヘルスケアサービスを強化しています。

田中道昭

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