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アマゾンAWS、”ニュー・インテリジェント・ビークル・データ・プラットフォーム”でブラックベリーと提携

このnote記事『戦略をアップデートする』は、競争戦略コンサルタントとして「GAFA×BATH」などの米中メガテック企業をはじめと国内外トップ企業の動向をフォローしている田中道昭が、日々行っているこれら企業へのリサーチの中からその内容をシェアするものです。

今日の『戦略をアップデートする』は、アマゾンのクラウドコンピューティングサービス「AWS」を取り上げます。

アマゾンは、2020年12月1日付けプレスリリースで、「AWS and BlackBerry Join Forces to Accelerate Innovation with New Intelligent Vehicle Data Platform(AWSとBlackBerryが協力して”ニュー・インテリジェント・ビークル・データ・プラットフォーム”でイノベーションを加速する)」と発表しました。

プレスリリースによると、AWSとブラックベリーは、ブラックベリーの インテリジェント・ビークル・プラットフォーム「IVY」の開発および販売促進で協力していくことで合意。

以前ブラックベリーは、モバイル端末「ブラックベリー」で知られた会社でした。しかしコーポレートサイトを改めて見てみると、提供する製品・サービスは、ソフトウェアやアプリケーション、ソリューションに完全に様変わりしています。特に、商用のリアルタイムUNIX系OSである「ブラックベリーQNX」は、すでに1億7500万台以上の車両に組み込まれていると言います(ブラックベリーの2020年6月23日付けプレスリリース参照)。

その「ブラックベリーQNX」とアマゾン「AWS」が協業する「IVY」は、クラウドコンピューティングを通してデータの収集、アクセスや管理などを実行、AIに「学習」と「推論」を効果的に行わせることで、車両オペレーションの安全性・品質を向上したり、ドライバー/乗車者へパーソナライズされたエクスペリエンスを提供したりすることができるとされています(動画参照)。

バイドゥの自動運転プラットフォーム「アポロ」は、その『データの開示と共有に関する宣言』の中で、データについて「より多くの貢献をすれば、より多くの成果を生みだせる」とパートナーに訴えかけています。クラウド上のデータプラットフォームで扱われるデータの量と精度こそ、自動運転やコネクテッドカーの能力の源泉に他なりません。

アマゾンAWSがブラックベリーとの提携を通してですが、「テクノロジー企業 vs. 既存自動車会社」の構図にもなり又必ずしも自動車製造メーカーがピラミッドの頂点にくるとは限らない、次世代自動車産業の競争に挑んでいく格好です。

田中道昭

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