見出し画像

人生とは、孤独を祝福すること~『Jポップで考える哲学』戸谷洋志 ⑤


自分・恋愛・時間・死・人生を切り口に、自分を問い直すための15曲 ♬

日常生活の息苦しさと人生の不確かさ

一体何をしているんだろう
一体何を見ているんだろう
一体何に生きているんだろう

嵐 Believe

人生において信じるものや目標がわからないと、日々を走り抜け、目標を達成してもまた次の目標がやってきて、ひっきりなしに取り掛からなければない。そしてどこにもたどり着けない。社会から”絶対”が失われるということは、世の中は相対化し、広漠たる中間にいるようなものになる。

パスカルは、相対的で不確実な世界に置かれたときの、3つの生き方の概念を示した。「気晴らし」「虚しさ」「倦怠」。これらを繰り返し、虚無感を抱いてしまう。ただ、いつの時代も、私たちの人生に確実なものはない。

自分の人生を決断すること

怖くても大丈夫
ぼくらはもう一人じゃない
・・・
煌めきのような人生の中で
君に出会えてぼくは本当に良かった

何にもとらわれない自分の決断をすることは、私たちが「世間」から解放されること。(無制約性)
不確実な人生こそ肯定して、私を含む関わる全ての人やものや事象など、全体を愛していこう。

孤独に生きることへの祝福

さよならを誰かに告げるたびに
ぼくらはまた変われる 強くなれるかな
・・・
ありのままの弱さと 向き合う強さを
つかみ 僕ら 初めて 明日へと 駆ける

孤独に生きるか、「畜群(一匹では生きることができない)」になるか。
自分らしさを追い求めて、他人の言葉を借りた『自分らしさ』の虚構に自分を偽り畜群でいるより、そこから決別し変わることを決断しよう。
畜群から離れると孤独になってしまうが、孤独になることを選ぶのは自分だけではない

孤独を選ぶ友を誇りに思い敬意をもって祝福しよう。

そして自分を誇りに思おう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?