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無意識の悪影響から自分を守る

思いがけない所であなたは傷ついている

悲しいことに、あなたを傷つけてくる人は存在しています。相手に悪気はなくても傷ついてしまうことだって有り得ます。それは、他人からしたら、大した言葉ではなくても、自分にとっては深く傷ついてしまう言葉があるからです。

僕は「頑張って!」が嫌いでした。仕事が終わるのは、ほとんどが夜が明ける頃。帰宅してシャワーをあびて、コーヒーを飲む間もなく出勤する。休みもなく必死になって頑張っているのに、気軽に「頑張って!」というのは、なんて無神経なんだと感じていました。これ以上、どうやって頑張ればいいのかと追い込まれる気持ちにもなりました。

こういうのもなんですけど、本当にその人達に悪気は全くない。むしろ、応援している気持ちの方が、強いのかもしれません。

このように、自分を傷つけてくる人は必ずしも、悪い人ばかりではありません。自分の心の状態次第で、どんな言葉でも傷ついてしまうものです。

そんな言葉で、心がなびいてしまう自分の弱さや卑屈さを責めたりもしました。

相手の言動に関係なく、自分を律することが出来ることが理想であるけども、その境地に達するのは、悟りを開くほどの高い意識を獲得しないと難しいものだと、今でも実感しています。

僕たちの多くは、他人の傷つけてくる行為に接するとエネルギーを吸い取られてしまうものです。それが、続いて消耗しきってしまうと、僕のように弱さや卑屈さが出てしまうように、ネガティブな部分が自分を覆ってしまうのです。


他人の悪影響から身を守るには

日々成長の積み重ねだと言っても、他人から悪影響を受けない境地に達するにはまだまだ年月がかかる気がします。その影響が、自分の成長にも害を及ぼす危険性も捨てきれない。

だからこそ、時には危害を及ぼす危険性のある人は遠ざけた方がいいと考えられるのです。自分を植物に例えて考えてみたら、分かりやすいものです。

環境が悪ければ、枯れてしまうし、環境が良ければ美しい花を咲かせます。つまり、ポジティブな人に囲まれているときの方が、人生っていい面が見やすくなるものなのです。

とはいえ、自分を大切にするために、悪影響となっている関係を終わらせるのは、簡単なことではない。それは、会社かもしれないし、実家かもしれない場合だってあります。

生活の基本となる場所が、そういった場所である可能性の方がむしろ高い。避けられないものかもしれない。

だから、僕らに必要なものは心の避難場所。サードプレイスです。サードプレイスとは、第三の場所を意味するもので、自宅や学校、会社とは別の自分にとって居心地のいい場所のこと。時には避難場所にもなって、時には傷ついた心をも癒すことも出来る場所。

そういった居場所があれば、自分を立て直すことも出来るし、心の逃げ道が確保されていることは、安心できるものでもあるからです。


自分の中にも悪影響の及ぼす危険性がある

他人の悪影響に染まった自分は、自分自身も悪影響を及ぼしてしまう危険性が考えられます。僕が卑屈になってしまった時に、その時に多くの人を傷付けてしまった気がします。

実際に僕は、そういった行為で一度、孤独を味わいました。自分が意図としない思いを、自分に構ってほしいとお思うからなのか、自分のことをもっと見て欲しいと願うからなのか、それとも自分が優越感が欲しいからなのか、相手を傷付ける言葉を投げてしまいました。

他人に対しては、悪影響になる言動が気になるものだけど、自分の言動を振り返ることはほとんどしないものです。

それに、自分が怒ったり、傷ついているときは、周りの人に何をしても平気だと思い込んでしまう傾向があります。かわいそうな自分だから許されると無意識に感じてしまっているのかもしれません。


自分を守る

自分のことを守ることができるのは、自分しかいない。自分のことを第一に考えることは大事なことなのか?

それは、状況によって異なると僕は思っています。時には、他人を優先することが大事になる時だってあるのは間違いないですから。

人生でもっとも長く自分と付き合う相手は自分自身であるということ。この関係を良い関係に保つことが出来て、初めて人間関係というものが成立するものでもあるのだからです。

これまでのことを踏まえてみても、悪影響を受けることを未然に防ぐことは不可能に近いと感じました。他人からも自分自身でも無意識に悪影響は存在しているからです。ですので、悪影響を受けた時の対処法を考えておく必要があります。

それは、ダメージを受け流せるように、傷ついた自分を癒せるようにサードプレイスの確保することや、自分の言動を振り返ることで可能になります。

こう考えてみると、人生はバランスが大事だと強く感じます。自分の中の優しさのバランスをとることも重要ですし、自分の中の優しさのエネルギーを誰かのために注ぎ込むことは、とても大事なことだけど、その優しさを誰にも奪わせてはいけない。自分に向ける優しさを確保しておくこともまた大事なことだからです。



最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

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