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漫画レビュー15 ライブダンジョン!

自分がハマってたMMORPGの世界に入っちゃった。


こんにちはメルカです。

今回の漫画レビューはこちら
「ライブダンジョン」です。

原作:dy冷凍 作画:ことりりょう キャラクター原案:Mika Pikazo

異世界転生ですはい。
主人公のゲーム内でのメイン役職はヒーラー。
ヒーラーとは回復や支援の魔法が使える人のことです。


主人公はネット依存症の根暗な少年です。
ハマっていたネットゲームの住人になってしまい呆気に取られていたけれど、元々自分が好きなゲームだっただけに勢いよく順応していきます。

世界観としては町がありダンジョンがあります。

この世界の大きな特徴として
ダンジョンは町にある巨大モニターにて常に中継されています。

ダンジョンには階層があり深いほど強い魔物が出てきます。
ダンジョンとは言っても薄暗い洞窟というよりも天井もなく、天候もあります。

ダンジョンに潜る探索者と呼ばれる仕事をしている人たちはそこでモンスターを倒して手に入る素材だったり宝箱からアイテムを入手し、そこから生活費や装備の費用を捻出して暮らしています。
普通に町で商売をして生計を立てている人たちもいます。

まさに絵に描いたような「魔法ありのゲームの世界」であり、その世界の住民は人間は人型だけれど犬耳や猫耳が付いていたりします。付いていない人もいて入り乱れている感じですね。

似たような漫画(ラノベ・アニメ)で「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか?」がありますが、あの世界のダンジョンに少し似ていますね。
あちらは狭いダンジョンフロアも多いので少々の違いはありますが。


このダンジョンの特徴の一つに、ダンジョンに潜って死んだとしても
「死に戻り」できることというものがあります。
ちなみに普通に町の外(ダンジョンではない)ところで死ぬと普通に死ぬそうです。どういう理屈なんだろう。

RPGでよくある全滅したら決まった場所にて目が覚めるというものです。
怖いのがその死に戻りを戦略に組み入れるダンジョン攻略が一般的となっており、習慣化された文化です。

痛みも苦しみもあるのですが、死んでもどうせ生き返るので囮が起用されやすいのであまりヒーラーが重用されません。
回復アイテムのポーションもタダではないので、重症を負ったらすぐ死んだ方がいいという考えが基本になっています。

そんな世界に不遇職である職業ヒーラーの少年がいきなり飛び込んだので苦労することになります。

このダンジョンでは何名かのパーティを組んで共闘するのが一般的なのですが、そのパーティ編成も死に戻りを基準としている為か偏りがひどく、ゲームを長年やっていた少年からすると(もっと上手くやる方法はいくらでもあるのに!)ともどかしく感じます。

上記の通りヒーラー(白魔道士とも呼ばれます)は冷遇されています。

荷物持ちだったり支援魔法や回復、囮と何でもやらされる厳しい世界です。

ダンジョンで死ぬと町で復活できますが装備が落ちます。
その装備を悪辣な仲間とも言えない人たちが回収してくれないこともあります。
この世界に来たばかりの少年も例外ではなく嘲笑の的となりました。

ですが、たまたまこの世界に来た時に知り合った2人が良い人だったのでパーティを組んでもらえることになりました。

そこから流れが少しずつ変わっていきます。

主人公はこのゲームに精通していた為、効率をよく知っていますし、テクニックも持ち合わせています。
この世界のヒーラーの回復は対象の近くで回復するのが一般的ですが、主人公は遠距離で飛ばすヒールを技術として習得しています。
これはレベルがどうこうではなく技術みたいです。

更にスピードアップや防御アップといったいわゆるバフ(支援魔法)の効果が切れる時間も計算し、常にバフが途切れないように采配していきます。

また、パーティ内の役割も適切に振り分けていきます。
どうすれば戦いやすいのか、勝てるのか、効率的なヘイト管理などを整えていきます。

※ヘイトとは敵の注目や意識、敵対心などがどれだけ向いているかの度合いのこと。
ヘイトが高ければ攻撃されやすいし、ヘイトが低ければ敵の関心が低く攻撃されづらい。
この場合のヘイト管理とはみんなが今どんな行動をするかを促して敵のヘイトの上がり下がりを管理すること。

そして初めてのダンジョン探索で3人パーティではあり得ない速度で奥の階層まで到達しました。

ですが、ゲームでやっていた時と現場での体験には齟齬(そご)があります。
ポーションなど素材の良し悪しや値引き交渉、詐欺防止、敵のアトランダムな行動などいちいちリアルな為そのギャップの違いに苦労します。

が、ゲームマニアな為、少しずつ調整し改善を繰り返します。
そして難敵にも挑戦していくことになります。


突然放り込まれた世界ではありますが、勝手知ったるゲームなので知恵と工夫で何とかしていく・・・といった内容のストーリーとなっています。

主人公は少年といってもいい歳ではありますが、悟っているというか達観している性格なので過度な押し付けもなく誰とでもそこそこコミュニケーションが取れます。

仲間の二人(几帳面な犬耳男子と奔放な猫耳少女)がそれぞれ良い味を出していて、初めは可哀そうなヒーラーとして見ていた主人公を見る目が変わっていく様は嬉しくなりますね。
ダンジョン攻略だけでなく、人間関係も含めて飽きさせない展開が続いていきます。

オススメできる面白い漫画ですが、死生観がおかしい世界だからか殺したり殺されたりする描写が若干グロイというか残酷な描かれ方をしている部分はありますのでその辺が苦手な方はご注意下さい。

読んでて痛々しかったりドロドロした話も多いですし、優しい世界ではありません。
どん底からのサクセスストーリーと一言で言うには厳しい環境ではあります。
ですが主人公の持ち回りの知恵と知識と心根の優しい仲間がかろうじてマッチすることで、困難を一つ一つ解決して逆転に持っていく様は爽快でもあります。

少しずつ理解者が増えていく流れが丁寧に描かれるのこの漫画のようなストーリーが好きな方はスキをお願いします!

Comic Walker(コミックウォーカー)にて1話を読むことができます。
自分はアプリのピッコマ!にて無料で読み進めています。
単行本は7冊刊行されています。

オススメ漫画の1つです!

では今回はこんなところでノシ            メルカ

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