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漫画レビュー2 モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います

こんにちはメルカです。

2回目の漫画レビューはこちら
「モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います」です。

タイトル長いですね。一時期こういう長いタイトル流行りましたよね。
きっかけは「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」辺りからでしょうか。
文章の1つをそのままタイトルにするというやり口が流行って10年以上経ちましたが一つのやり方として今でも使われていますよね。

このタイトルの付け方の良いところは情報量が多いのに文章だからスッと頭に入れやすく内容が何となく予測しやすくなる点です。

欠点は続けば続くほどタイトルに囚われてしまい物語の幅が制限される可能性が高いことでしょうか。センスが問われます。だから番外編が出やすくもあります。


原作は「小説家になろう」通称なろう原作のローファンタジージャンルで、それを漫画化したものです。

原作:よっしゃあっ! 漫画:ラルサン キャラクター原案:こるせ

原作者はなぜこんな感嘆詞みたいな名前を選んだんでしょうねw
明るい性格であることは想像に難くないかと思います。


一行あらすじ:
仕事が終わって家に帰ろうとしたらモンスターを車で引いてしまった


何を言われているのか分からないと思いますが、自分でもこの言葉だけでは何を言っているのか分かりません。

世界の舞台は普通に現代社会です。
主人公は普通の(ブラック)企業の若い会社員です。
ある日仕事が終わって家に帰ろうと車を走らせていました。
すると何かが車にぶつかったみたいで大きな音がします。
恐る恐る見てみると犬のように見える動物を撥ね殺してしまっていました。
そしてなぜかその姿が消え宝石が残ります。
それがモンスターでした。


ここで少し小話をしますと、モンスターを倒して宝石が手に入るというのは昔からの定番で、最初はドラゴンクエストなどテレビゲームの黎明期にモンスターを倒してお金が手に入りそれを金銭として装備や道具を買って旅の準備を整えて先に進むというパターンが確立されました。

それが定着してよくあるパターンとして今でも度々使われる設定となっています。

(むかし「ドラゴンクエスト アベルの冒険」というドラクエ3の設定がメインのオリジナルアニメがあったのですが、そのアニメでモンスターを倒すと宝石になる場面が繰り返されていました。
それを見た子供が大人になり原作を考えるようになり「モンスターを倒す⇒宝石になる」が定着したのかなぁと思います。
ちなみにその後ドラゴンクエストのオリジナルの漫画やアニメがどんどん出ました。「ロトの紋章」や最近アニメがリメイクされた「ダイの大冒険」もその一つです。)

話を戻します。
そのモンスター(犬)を倒した時にゲームのアナウンスのような声が聞こえます。
「経験値を獲得しました。レベルが上がります。」

主人公は「だ、誰ですか?」と言いますが返事はありません。
そして犬がいた場所には宝石がある。戸惑いつつもその宝石を拾い、仕事疲れもありとりあえずかえって寝ることにしました。
その翌日に現実を知ることとなります。

冒頭はこんな感じです。
世界はモンスターのはびこる異世界に変わってしまっていました。
街にモンスターが溢れてゾンビゲー並みにどんどん人間が殺されています。

主人公は容姿が変わっていないだけで自分がゲームのキャラクターのようになってしまっていることに気づきます。
ゲームをそこそこやっていた経験があるからか若いからなのか早々と状況に順応していきます。

そして自分に出来ることは何なのか、効率的なスキル振りはどうするのかを把握する為、次々と検証をしていきます。

中でもこういった異世界転生もの(異世界に行ったのではなく現実が異世界になったパターンですが)でありがちなチートスキルともいえる便利機能の1つを発見します。

アイテムボックスです。

異次元空間ともいえる場所に物を貯蔵することが出来るこのスキルがあることに気づき、次々と家具などを収納していきます。
しかもアイテム欄があり中の物が自動で整理されます。どういう基準なんでしょう。
この能力便利すぎですよね。普通に欲しいです。

そして食料調達や今後生きていく為に自宅マンションから出ることを決意します。

そしてモンスターの定番とも言える「ゴブリン」と遭遇します。
とあるスレイヤーさんの声が聞こえてきそうですが、低能だけど子供並みの知能くらいは持ってそうな普通のゴブリンです。

明確な敵意を持っていて戦闘となりますが、主人公は普通の(ブラック)会社員なので戦闘経験などありません。
普通に戦ったら殺されると分かっていたのでチートを使うことにします。

そのチート方法がこの漫画の見どころです。なんと

「空中に出し入れの出現位置が固定されているアイテムボックスから冷蔵庫を取り出し重力を利用して敵の頭上に落とす」
という荒業に出ます。なるほどこんな使い方があったか!という感じ。

でもアイテムボックスを出すタイミングをミスると敵の頭上に落ちないので、反射神経や相手との距離を測る空間把握能力などが必要そうですね。
誰でも簡単に真似できることでもなさそうです。

何にせよゴブリンを洗濯機で潰して部屋から持参した包丁でトドメを刺すという一風変わった攻撃方法を確立します。

経験値を得てステータスに割り振っていきます。
応用力もありただ的の頭上から重い物を出す以外の方法も思いついて試していきます。

自分だったらこういうやり方もあるなど考えるのも面白いですよw

そうして変わってしまった世界に主人公や仲の良かった柴犬や生き残りの人たちが何とか順応して生きていく過程が描かれていくこととなります。

凶悪なモンスターも次々と現れます。
今後この世界でどう生きていくのか、立ち回りや展開が気になります。

言い忘れていましたが、この漫画のヒロインは愛犬のモモです。
表情といい仕草といい素晴らしい(可愛い)と言わざるを得ません。
猫も好きだけど犬も良いんですよね。もふもふしたい。

この漫画はガンガンオンラインで1話を読むことができます。
自分はマンガUP!アプリで無料で読み進めています。
コミックスは2021年11月時点で6冊出版されています。

現実世界が異世界に変わり特殊能力で対応していくこの漫画が面白そうだと思った方はぜひスキをお願いします!

ではまた明日のレビューにてノシ          メルカ

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