見出し画像

自分の強みが見出せない方へ、キャリアの尖らせ方

自分の強みが見出せない

僕の会社では半年前からwantedlyさんで採用活動を始めて、280名の方にご応募頂きました。面談を行う中で、将来のキャリアをヒアリングするのですが、自分の強みが分からなかったり個性が見出せなくて悩まれている方から相談を受ける機会が多いです。学生の方でインターンとして参画される方々からも相談を頂きます。

悩みの原因の多くは、他者との差別化にかける明確な強みを見出せていないことにあるように思います。例えば、ITを勉強されて強みにされようとしている方が増えていますが、ITはもはやどの領域でも使われて当然のものになっていると思います。そうした中で他者と差別化するには、強力なドメインの知識の保有や職域の広さが求められると思います。

僕のアドバイスは、キャリアの掛け合わせでユニークな存在を目指すことで他者と差別化を図ることです。その実例として、僕の経歴と会社の紹介をします。


キャリアの掛け合わせたユニークな存在

僕は、大学では建築・デザイン工学を学び、大学院では環境・エネルギーを学び、新卒で入社した建設会社で建物の設計施工に携わり、転職したAIベンチャーでシステム開発のPM・営業を経験して、起業に至りました。一見すると一貫性がないように見えますが、『建築設備の領域でITを活用して都市の省エネルギーに貢献したい』という目標が段々と具現化されて今に至ります。

僕が目指したキャリアの掛け合わせは、『IT x 建築 x エネルギー』です。IT
もしくは建築もしくはエネルギーに精通した人はそれぞれ100万人いるとしたら、いずれか二つに精通した人は1万人しかいなくて、全てに精通した人は100人しかいない、といった具合にキャリアを掛け合わせることでユニークな存在になれます。

そのユニークさが市場における会社のポジションにも活きています。設立1年が経過した中で、大手の建設会社さんからお問い合わせを頂く機会が増えており、その背景として「他のITベンチャーさんは建築や設備のことが分かっていなくて…」というお声を頂きます。人材計画においても意識しており、建設業界出身でITにも精通している方の雇用を最優先で行いました。

市場におけるユニークな存在を確立することで、段々と市場の方からチャンスを頂けるようになってきたように思います。もちろん、確立したキャリアを客観的に捉えてユニークさを見出す能力や、それを上手く伝える発信力やマーケティング能力も同時に必要なスキルかと思います。


キャリアの掛け合わせ方

僕の事例ではドメイン知識の掛け合わせを紹介しましたが、ポジションを掛け合わせるアプローチもあるかと考えてます。下記3つの整理の中で、弊社で採用を判断する立場から見た印象を併せてご紹介します。あくまで、弊社目線での話であり、会社ごとに採用の方針が異なるので、ご参考までに。

  • ドメイン知識の掛け合わせ

    • 例え:IT x 建築 x エネルギー

    • 特徴:バーティカルな事業領域で強み活かせる期待

    • 印象:⚪️

      • 会社のドメインとマッチしていれば、優先的に雇用したい

      • その業界や会社の中でも稀有な存在である可能性が高い

      • 勉強熱心で新しいことを学ぶことも苦でなさそう

  • 類似した役割での業務の掛け合わせ

    • 例え:マーケティング x インサイドセールス x フィールドセールス

    • 特徴:隣の業務内容を把握していて上手く連携やフォローに期待

    • 印象:⚪️

      • 実績が認められて近しい他のポジションを任された背景がありそう

      • メンバーのディレクションや未経験の業務でも担ってくれそう

      • 特定の業務領域でのこだわりを持っている職人的なイメージ

  • 異なる役割での業務の掛け合わせ

    • 例え:営業 x 開発 x バックオフィス

    • 特徴:マルチタスクで何でもこなせる可能性

    • 印象:△

      • 何でも出来るが、何にも出来ないパターンあり

      • 得意不得意が不明瞭で、各役割で一人ずつ雇用した方がよい

      • 本当にスーパーマンかもしれない、けど高単価…


キャリアを掛け合わせる手順

ここまででキャリアを掛け合わせることで市場価値を見出すメリットや、掛け合わせるパターンについて記載させて頂きました。最後に、どうやってキャリアの掛け合わせを実現するかについて書きたいと思います。

以下の2通りの手順があると思います。

  1. 将来のなりたい像を見据えてキャリアを築く

  2. その時々で興味のあることを積み上げていく

1が理想のように思いますが、現実的に将来のやりたいことを明確に持っている人は少なく感じます。僕も2のやり方でキャリアを積み上げた結果、得意不得意や好き嫌いを棚卸しすることでユニークさを見出しました。スティーブジョブスさんがスピーチされた「点と点と繋げて線を作る」イメージに近い気がします。冒頭で示した『建築設備の領域でITを活用して都市の省エネルギーに貢献したい』というストーリーも、振り返るとそうだったよねという後付けです(笑)

弊社にインターンを応募してくださる方々とは、まずキャリアの相談から面談をします。その時は、将来どんなことをしたいかをヒアリングした上で、将来のキャリアに繋がる仕事で一緒に出来ることを探す手続きから行います。僕自身は将来のやりたい像に基づいてキャリアを築いてきた訳ではないですが、大事なのは現時点でやりたいことは何かを選択して行動することだと思います。


仕事の可能性を広げるヒント

noteでは引き続き、「仕事の可能性を広げよう」を目標に、僕が1人起業で得た経験や思考を書いていきます。現在の特に自分も含めて仕事の悩みを抱える20,30代の方へ、仕事のヒントが得られる「きっかけ」を生み出せるよう引き続き頑張ります。

最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さまからのお悩みをコメント欄に記載頂けると嬉しいです🙏

ともき⛰️


[参考:類似内容で良さげな記事]

[自己紹介&noteで発信したいこと]

[2023年4月に自己資本で1人起業したMENTERU]

[運用半年で250人の応募を集めた採用ページ]


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?