見出し画像

減塩は必要ない?「医師が教える疲れが抜けない人の食事法 予約の取れない「副腎疲労外来」で実践していること」本間良子 本間龍介

とにかく朝起きるのが辛いものだから、副腎疲労を疑ったのだけれど、調べれば調べるほどに、そのケがあるかもしれない。副腎疲労チェックリストは、どれも二重丸だ。

参考:副腎疲労を自分で予防する方法「若くて疲れ知らずの人は副腎が元気!」 上符正志
参考:「寝起きの辛さ」を改善するヒント「成功する人ほどよく寝ている 最強の睡眠に変える食習慣 」 前野博之

副腎疲労を抱える人は「健康オタク」になりやすいのだという。原因不明なのに体調は悪いから、何か効果があるものはないかと探し回るのだ。うん、言えているね。

でも私はまだバタンとひっくり返るところまでは行っていない(副腎疲労が悪化すると、起き上がれなくなりうつ病のような症状となる)ので、食事や生活習慣の改善でまだまだ何とかなるレベルだろう。糖質制限やらメガビタミンやらを実践している私にとっては既知の情報が多かったが、副腎疲労と結びつけながら新たな知識を獲得できた。

疲れが抜けない人の食事法

基本的には糖質制限・グルテンフリーなどを基本にした食事法という感じだったが、15の食事ルールが書かれている。

1:3食すべてでタンパク質・脂質を摂る
2:血糖値を急上昇・急降下させない
3:減塩しない、油をカットしすぎない
4:ビタミンB群を摂る
5:美味しいグルテンフリー・カゼインフリー・シュガーフリーを心がける
6:栄養ドリンクは飲まない
7:食事は抜かない
8:外食やできあいの惣菜をやめる
9:副腎を疲れさせる食材をできる限り避ける
10:悪いものを食べてしまったら塩水を活用してデトックス
11:解毒を助ける「薬味」を食事に取り入れる
12:嫌いなものは無理に食べない
13:ヒスタミン含有量の多い食品を控える
14:旬の食材を食べる
15:小腸の調子を整える

糖質制限・プロテイン生活をしていれば、かなりの部分をカバーできているので実践していることが多かった。プロテインを飲まないで必要なタンパク質を摂取しようと思うと、かなり苦労すると思うから、今の食事方針で良いということを再確認した。

この本で学んで、さっそく実践してみたいことをいくつか引用しながら紹介してみたい。

アレルギー鼻炎と副腎疲労

私が特に関心を持ったのが、アレルギー性鼻炎と副腎疲労の関係だ。長年、鼻炎に苦しんでいる。アレルギーにはだいたい副腎疲労が関わっていると言われている。まあ、炎症が起こっていればそれを沈めるために副腎皮質ホルモンが分泌されるわけだから、関係ないはずない。

アレルギーを起こす原因物質は「ヒスタミン」だ。ヒスタミンを多く含む食材を摂ることが、副腎疲労につながると言われている。食材で言えばトマト・サバ・タケノコなど。そのほか調理されて時間が経った料理にはヒスタミンが発生しやすくなる。我が家では、スーパーの売れ残りお惣菜(半額)などを買ってしまうことがあるので気を付けないといけない。

しかもヒスタミンはADHDとも関係してそうだ。

「ヒスタミンは脳にダイレクトに刺激を与える物質であるため、子供の場合には多動や落ち着きがない症状が、大人では集中力が保てない・続かないような状態にもなります。」

(医師が教える疲れが抜けない人の食事法 予約の取れない「副腎疲労外来」で実践していること 祥伝社 (2018/3/2) 本間良子 本間龍介 (著)P114)

また、腸の炎症によりヒスタミンを分解する酵素を作れなくなるとも書かれていた。ADHDで、IBS(過敏性腸症候群)でアレルギー性鼻炎の私は三重苦だ。辛いアレルギー症状を抑えるためであれば、ヒスタミンが多い食材を避けることは苦ではない。知らなかっただけなんだから。

参考:ヒスタミンのファクトシート

塩分が必要な体

すぐにやってみたいと思えたのが、体が欲する塩分を摂取することだ。一般的には減塩したほうが良いと言われている。しかし、副腎疲労の人は体が塩分を必要としている可能性もあるのだという。

「副腎で生産されているホルモンに「鉱質コルチコイド」というものがあります。鉱質コルチコイドの一種である「アルドステロン」は、血液や体液の量、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなど、ミネラルの濃度を調整しています。副腎疲労が起きることでアルドステロンが十分に分泌されないと、ナトリウムが水分とともに尿として出て行ってしまうのです。その結果、ナトリウム不足となり、脱水症状も起こります。」

(医師が教える疲れが抜けない人の食事法 予約の取れない「副腎疲労外来」で実践していること 祥伝社 (2018/3/2) 本間良子 本間龍介 (著)P78)

疲れるとフライドポテトやスナックを食べたくなる人は塩分が不足している可能性があるという。これを聞いて膝を打ったね!私は、ほぼポテチ中毒だった。ストレスがかかった仕事の後などは深夜でもポテチを買ってきて食べていた。私の場合は甘いものより塩味が大好き。

そこで、ヘルシーな方法で塩分を摂取すればよいというのだ。

「毎朝、自分が美味しいと感じる濃さの塩を入れた水を飲んでみましょう。美味しくない人は、無理に飲む必要はありません。」

(医師が教える疲れが抜けない人の食事法 予約の取れない「副腎疲労外来」で実践していること 祥伝社 (2018/3/2) 本間良子 本間龍介 (著)P79)

塩分っていうか、そのまま塩を摂るのだ。もちろん岩塩やミネラルが含まれた塩がおすすめだという。また、副腎を疲労させる食事をしてしまった時はできるだけ水を飲むことが勧められている。美味しいと思う濃さの塩水を飲むことで解毒にもなるという。

ポテチじゃなくて、塩分そのもので身体が満ち足りるとしたら、それはそれですごい。これは一度実験だな。

食事日記をつける

この本でもっとも大事なノウハウは「食事日記」をつけることだと言う。実際、外来でも患者に食事日記をつけることを指導するらしい。体質によっても副腎を疲労させる食材は異なるようだ。だから、自分にとって合う食事、合わない食事を見つけるには記録をつけるしかない。

私は、前から食事の記録にはこだわっている。最近はNOTEの「綿樽日誌」に欠かさずつけている。体調が悪くなると日記を見直して何を食べたかを確認するのだ。これだけでも、かなり原因究明に近づいてくる。

副腎疲労外来でも指導される方法をすでに行っていたのか。まあ、それもあって、自分の身体に糖質が合わないことがはっきりわかってきている。これは記録しないと分からないことだった。

体には希望がある

食生活の改善に手を付け始めてから5年が経つ。ゴリゴリに厳しく食事制限していたこともあるし、緩みまくっていたこともあったけど、糖質制限・プロテイン生活・メガビタミンなどで、だんだん軸が決まってきたので、最近は食事で悩むことはほとんどなくなった。

理想的な食事ではないけれど(インスタントも食べるし)でも、リカバリーのために何を摂取すればよいのかもだんだんわかってきた。人間の身体っていうのは、本当によくできていて修復力もすごいのだ。

2週間オーガニックの食品を食べ続けることで、ほぼ体内の有害物質が抜けるという実験もあるようだ。これまでのマイナスも取り返すことができる。今日から始めよう!と決意したところから、ちゃんと体は応えてくれるのだ。ありがたいねぇ。

#減塩 #医師が教える疲れが抜けない人の食事法   #副腎疲労外来 #本間良子 #本間龍介 #書評 #読書感想文

この記事が参加している募集

#読書感想文

189,141件

大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq