滑舌をよくするには鼻炎を治さなきゃ『日本人のための声がよくなる「舌力」のつくり方 声のプロが教える正しい「舌の強化法」』篠原 さなえ
毎日、音読をしているんだけど、気になるのが滑舌の悪さだ。昔から、滑舌は良くなかったけど、意識すると気になる。特に苦手なのは「サ行」「タ行」。舌が回らないのが「ラ行」。言葉がつながって出てくるのが「ナ行」「マ行」と。ちゃんと言える音の方が少ない。
一生懸命、自分なりに滑舌訓練をしているんだけど、なかなか改善しない。(参考:毎日10分ずつの「滑舌トレーニング」が習慣になった。おすすめ教材など。)そこで、たまたま目にした「舌力」の本を手に取った。かなり評判が良いのだけれど、読んでいてちょっと凹んだ。これは・・・。
鼻の手術が必要
篠原さんは、実績のあるボイストレーナーだ。長年、ナレーターの育成を行ってきた。そんな中で、どうしても滑舌を改善させることができない人達がいることに気づく。そして、問題が舌の位置。舌の筋力が落ちてしまっていることによるものであることを発見する。そこで、舌の位置を矯正するために、ストローを用いた独自のトレーニングを開発する。篠原さんの書籍の内容は、下記の講談社の公式HPが詳しい。
しかし、私が注目したのは、結局は手術が必要だという数章だ。特に私に、まさに関係のある「鼻炎」。鼻炎を治すために「下鼻甲介粘膜切除」「粘膜下・下鼻甲介骨切除術」などが必要だと書かれている。また、「鼻中隔湾曲症」やアデノイドの炎症などの治療も必要だという。人によって鼻の問題の原因は違う。篠原さんも若いころに、手術を受けている。
実は、あまり知られていないけれど、慢性鼻炎の人は粘膜が腫れ上がっていたり、骨が飛び出したりしていて、そもそも鼻から入る空気の通り道が狭くなっている。私も少し前にこのことを発見していた。慢性的に左の鼻が詰まっていることに気づいて、自分でライトで照らしながら鼻の穴を観察したのだ。すると、右の鼻の穴は奥まで見えるのに、左の鼻の穴は粘膜が腫れあがって、すでに道がふさがっていた。驚くことに、何かが詰まっていたのではなく、もう通り道がない状態になっていたのだ。
そこで一時期は手術も考えた。しかし、大人になってから、わざわざ鼻の手術を受けに行くのはためらいがあり動けずにいた。今回、篠原さんの本で、改めてこの手術に言及されていたので、鼻炎の問題に向かい合わざるを得なくなった。鼻炎が治らない状態だと、鼻に抜けないと出ない「マ行・ナ行」が発音できないのは当然なのだとか。むむむ、鼻炎のせいで発音できていない音があったのか。
篠原さんは、親が小さいころから、子供が鼻炎にならないように。鼻炎になったら早めに手術をしてあげるようにと勧めている。私は、今すぐに手術を受ける気はなくて「あ~鼻炎だと滑舌良くならないのか」と思ったらちょっと凹んでしまった。しかし、何か一つでも本で読んだこと、実践できないかと思い、篠原さんが行っているという「鼻うがい」にチャレンジすることにした。
鼻うがいで滑舌が快調に
そこで、素晴らしい経験をした。実は、ずいぶん前に「ハナノア」という鼻うがいのセットを購入していた。しかし、鼻に水を入れるのが怖くて、ずっと使っていなかった。しかし、この本を読んだので、意を決して使ってみることにしたのだ。すると、全然痛くなかった。
むしろ、これまで経験したことがないほど、鼻がスッキリしたのだ。うわぁ、これは気持ちいいなと。今まで鼻うがいしなかったのが、完全にミスだったなと実感した。まだ数日目だが、鼻うがいは、これからずっと習慣になりそう。そこで、鼻うがいを続けている人が、絶賛する鼻うがいキット「サイナミスト」を購入することにした。購入したのはこちら。一か月、朝・晩で続けてみると、その効果も分かるだろう。
話は、すっかり鼻うがいになったが、実は、鼻が通った状態で音読をして、一気に滑舌が良くなっていることに気づいたのだ。手術までしなくても、鼻うがいを習慣にするだけで、慢性鼻炎の症状が軽快し、発音が明瞭になるのだ。これは、驚くような発見だった。篠原さんの本を読まなければ、鼻うがいを、もう一度やってみようとは思わなかったはず。
人生は出会いの連続だ。滑舌を良くしようと思って、気づくと鼻うがいにたどり着くとは。ほんとにありがたい。
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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq)