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不登校が増えた、わけ



子どもたちを育てていくこと、これ以上に大切なことって
あるのでしょうか?

あなたも私も、育てられてきました
人間の歴史の中で、繰り返されてきた営み
「子どもを育てる」こと
最も重要な営みではないでしょうか

不登校児童生徒は、毎年増えて行くばかりです
どうしてこう、多くの子どもたちが学校から足を向けてしまうのでしょう

「子どもが弱い」「親や家庭の育て方が悪い」のでしょうか?
このことについての話したいと思います

教育費

国際比較(OECD諸国)で「各国と日本の教育予算の水準」では
トップのノルウェーの半分以下、
平均値のアメリカや韓国から遠く離れた下位層に位置しています

日本が世界的に見ても、教育にお金をかけていない国であることがわかります
教育費が少ないということは、子どもの教育に国がお金をかけていない、
優先順位が低いということで
子どもたちの教育環境に大きな影響があると考えられます

不登校児童生徒数の推移

次に、不登校の推移を見てみましょう
国連子どもの権利委員会では、
1998年、日本に次のような所見を述べています

「児童が、高度に競争的な教育制度のストレス及びその結果としての余暇、休息の時間が欠如していることにより、発達における課題にさらされていることについて懸念する。不登校の事例がかなりの数にのぼることを懸念する。」

小中学生の不登校の割合は、1991年に0.47%だったのが、2001年には1.23%、
そこから2012年までは横ばいだったのが、2012年から2022年までの10年で
3.17%まで割合が急上昇しています

競争の加速

子どもたちは、高校入試や全国学力テストなどに見られるように
競争をさせられています

学校も学力テストで全国平均を下回ることのないように
多くの問題をこなさせるようにしてより成績を取るように
強いられていきます

学校も同様です
どこの小中学校の学力が高いか低いか、何県の学力が全国平均で
何位かということを競わされていきます
子どもとしては
「たまったものではない!」
のでは、ないでしょうか?

いったい何が大切なのか?そんな気にさせられます
また、競争もどんどん低年齢化していきます

日本の教員の仕事の大変さ

先生がゆとりがない状態では、子どもたちに関わる時間がとれない、、、
現在の日本の学校のでのこのような問題は、新聞テレビでもよく目にします
先生になり手が少ない、担任の先生がいない、教科を担当する先生が見つからない
これは、日常茶飯事に起きています

さらに、
「学校が補充の先生を自ら電話をかけるなどして、来てくれる先生を
自分で見つけなければならない」
こんなことも当たり前の現状です
見つからなければ居ないままです

これでは、落ち着いて子どもたちと関わり、授業の用意をし
豊かな環境で学校教育を行うことには到底なりづらいと思います
このような学校では、
子どもたちも大変であろうと容易に想像に難くないでしょう

子どもの環境には多くの要素で溢れています
子どもたちは、その中で良きにつけ悪しきにつけ
成長していきます
子どもたちは環境の影響を受けざるを得ないでしょう

今回挙げた子どもに影響を及ぼす要因、
学習や学校は、より窮屈になっています

不登校の増える原因として
相関関係があるといっても言い過ぎではないでしょう
子どもたちの生きる世界を
私たちは忘れてはいけないのです

それらに理解が及べば、子どもへの関わり方も
変わってくるのではないでしょうか

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