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コーチが「うつの人」にできること。

一応、うつの人を専門にするコーチをやっている。
といっても最近は「そういうコーチを育てる」側だ。

コーチなのでコーチングをやる。
一般的には「うつの人にコーチングはNG」と
言われてはいるが、やる。

そうこの分野には思い入れがあるのだ。
自分を救ってくれた恩人でもあるしな。

うつの人を支援するにあたって
自分なりのミッションを持っている。

「うつで自殺する人をゼロにする」

これだ。ものすごく壮大だ。
これを聞いた10人中10人は
「そんなの無理」というだろう。

私自身も最初そう思っていた。
でもでかくてもいいからこれにした。

決めてからこのミッションのために
行動し続けている。

この果てしなく遠いゴールを達成させるためには
どうすればいいのかを真剣に考え続けた。
その結果、2つの答えが見つかった。

・自分と同じ思いのコーチを増やすこと
・自分が死んでも思いが継がれること

そこから今のセミナー講師業につながっている。


さて、うつの人にできるコーチングとは何だろうか?
そこに少しフォーカスしていこう。

普通に考えると「うつを治す」になる。
でもこれは治療行為になるし、
お医者さんの役割でもある。

そう。コーチでなくてもいい分野だ。
しかもコーチがやるよりも安全だと思う。

コーチはお医者さんのような知識も経験も
使えるデータも持っていないので
治療という面ではかなわない。
やったとしても表面的だ。

そんなことよりもコーチでないと
できない分野がある。

それが予防と再発防止だ。

実はここは医療の領域からは外れている。
少なくとも病院の管轄ではない。

うつの人を治すというよりも
うつになる人を減らした方がいい。
万が一、うつになったとしても
再発しないようにケアすればいい。

そういう考えに辿り着いた。

更にその対象者たちと出会う確率が高いのは
実際にはコーチではなく、
その人たちの周りにいる人たちだ。

なのでこの人たちが日常的な関りの中で
うつ予防や再発防止をしてくれれば
本当にうつの人は減るだろう。

そうなれば私のミッションも
少しは近づくと思えるのだ。

「ふだん着のコーチング」を広めたいのも
こういう意識を持っているからだ。

私一人の力は本当に微力だ。
でもたくさんの人の力があれば
きっと世界は変わる。

その可能性を信じたい。


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