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フェルデンクライス&ゲシュタルト2日目


心理療法やカウンセリングに、身体からのアプローチを加えた講座が
鹿児島で始まりました。これから5か月間参加するので、講座の忘備録と
心と身体に関心のある方への参考になればと記します。

さて、1日目はこちらに書きましたが(←1日目の記事
2日目は昨日の振り返りと質問から始まりました。

今日はフェルデンクライスの2つの軸である
①ATM(awareness through movement)+ゲシュタルト
②FI(Fanctional Integration)

を2手に分かれて参加者が受ける、という内容です。

昨日ATMは体験しましたが、それを実際のカウンセリング場面でどう使うのか?を実際にみれるというので、期待が膨らみました。

ATMは百武さんがセッションをするのに対して、
FIは長年日本で実践されている真由美さんがしてくれました。

どちらもじゃんけんで勝ち抜き、ということで
私は最初にFIを受けることになりました!

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FIを受けての感想

最初に身体の状態を聞かれて、横になりました。
あとは、なすがままに真由美さんが手を当ててくれるのに
身を任せています。

真由美さんの手がピリピリ感じて、エネルギー?
とい思うくらい。嫌ではなく柔らかくしっかりした感じ。

私の腕を触ってもらっているときに
左の胸に呼吸が大きく入ったように感じ
それから身体がラクになっていきました。

定着するようにと、終わってから横になっているときに
昨日から気になっていた臀部のコリがスコーン!と抜けてスッキリしました。

そのコリが何を意味していたのかわかりませんが、
滞りが抜けていきました。

FIが終わって百武さんとほかの参加者のワークをみているときに、
ふと呼吸が入った左胸のあたりにあったもののイメージが
浮かんできました。

それは、
【薄暗い部屋の中にポツンとクッション】     

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【その隣のドア越しの部屋では|明るく人々に囲まれ笑顔の私】 

クッションは一人で過ごしていて、特に寂しく感じてはいない。
けれど、明るい部屋の私は隣を気にしている。
部屋が明るくなればなるほど人と楽しく笑いあうほど、
隣の部屋が気になってくる・・・

それでも、その場から動けない自分をしばらく感じていて・・・

何がきっかけになったのか、すっと立ち上がりドアの前に行き
ドアノブに手をかけるとそこでまた止まってしまう。

それでももう時が来た、ドアを開けるときがきたと
意を決してドアを開けると、

そこには暗い中に静かにクッションがいた。

そのクッションは、私を見ると笑顔で迎えてくれて
愚痴も不満も何も言わない。

そんなクッションを抱きしめると、
「ようやく一つに慣れた」長く離れていたような気がする。

欠けていたキラキラ輝く紫色の大きな宝石が、の
かけらと一つになりまた大きく光りだした、ように感じました。

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これは、
幼少期または前の世代で何か魂が引き裂かれるような出来事が起こり
欠けたまま過ごしてきたけれど、ようやくこのタイミングで融合し一つになれのかも、と感じました。

湧き出てきたことに意味づけをする必要はないのですが、
こういったイメージ、現実的でないことを表現するのは
私たちがリラックス、緊張を解く一つの要素です。

これはFIを受けた身体の変化と人のセッションをみることで
生じてきた私の内的変化です。

身体の変化が何か目に見えない「心」「精神」の部分にも影響を与えるということを感じたワークでした。


本日の学び

セッションの後に振り返りをするのですが、
その中で百武さんが解説してくれることがあります。
その中で私が「学びになった」ことをまとめてみました。
(個人的な解釈を付け加えています。)

①痙攣やふるえとは?

感情や言動を抑えると筋肉が硬くなります。
抑えることを続けていると、筋肉は疲労していき
その緊張をとるために身体は自然と痙攣や震えをおこします。

たとえば、目や頬、口元がピクピクすることありますよね。
それは、長時間緊張状態が続いていたから。
その緊張を解放するために、ふるえが起こるので悪いことではありません。


②身体の緊張さえとれば、それでいいのか?

トラウマの詳細を思い出したり回想しなくても身体の緊張をとればいい、
というような説明が昨日あってのでそれに対する疑問を参加者が質問。

セッションをする中での百武さんの感覚としては、
対話、カウンセリングを通して「今ここ」で何が起こっているか
に気づいていくこと通して身体へのアプローチをする方がより効果的。


個人的な私の感覚もそうです。

私の相談でも、まずは今の現状や感じていることを話してもらいます。
話しているうちに止まるところがあるので、そこで身体の施術に切り替えることによって、その先の気づきにつながっていき、

身体の準備ができるのか

話すこと(本人が意識を向けること)内容に関する「硬結」「コリ」「滞り」がでてくるのでそれを緩めることで、凍結していた身体や感情が解放されていき、身体も心も自然と整うのです。

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③クライアントの問題を引き受けない、と同時にぴったりと寄り添っている

当たり前といえば当たり前なのですが、百武さんは相手の問題を引き受けません。すべて、相手に返します。それは、相手をよくみて自分も相手も同時に感じているからこその、返し。

そう返すのか!?

と私にはない返しなのでとても新鮮で
同時に芸術的ですらあります。

身体の施術をする手の感覚と似ているのですが、
ぺたりと触る、そこにいる。

圧をかけないし、引きすぎてもいない。
隙間のないようにぺたりと張り付く感じです。

だからこそ、話す方も「なんでこんな話してるんだろう」というような言葉がでてきて、内側で起こっていることに気づいていくのです。


③結論にとびつかない

私たちは、話を聴いているそばから
「ああ、こういうこと」「こう言いたいんだよね」
「それって、こういうことだよね」

と結論付けたくなります。

脳は楽をしたがるので、今までの経験や情報から推測する
まとめたがるという傾向があるので仕方ないのですが、

思い込みで聞くと相手の話を全部聴けません。

百武さんは、日常生活で私たちが素通りしてる感覚を
1つ1つ問うことで、その1つ1つが何に由来して
どう感じていたのかどう解釈していたのかに気づいていくのです。

「根気よく聞くなあ」と参加者の感想でもありましたが、
私もこのようなあり方を参考にしたいです。

(全部を同じようにはできないので、とりいれていきます)

ということで、
2日目はATMとFIに分かれて行いました。

正直これだけの内容をこの金額で受けていいの?
と思ってしまいますが

カウンセラーやセラピスト、子ども関係、教育関係の方も多かったので
私たちがこれを受け取って、日常や仕事で活かしていこうと思います。
次回は6月。楽しみです。

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