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本には読書時の感覚が冷凍保存される

あなたの読書体験を広げる方法があります。

あなたなりの方法も見つかるはず!


メンタリスト 彩 -sai-(@psychicsorcerer)です。

最近、読書に関する記事が多くなってますが……

今回も読書に関してです(笑)


何年も前に読んだ本を読み返していると、前回読んだ時の感覚がよみがえることがある。

それは記憶にも近いが、むしろ、冷凍保存されていた前回の読書中の感覚といった方が適切かもしれない。

例えば、この本は旅行中の電車の中で読んだ、この本を読んだ時にあの喫茶店であんな飲み物を飲んだ等々。


最近紹介した松岡正剛『多読術』でも、次のようなことが述べられていた。

というのは、読書にはその本のこととはべつに、いつ読んだのか、どんな気分で、どんな感受性のときに読んだのかということが、密接にかかわってくる。道中がくっついている。宿泊先の枕の感触もくっついている。
(松岡正剛『多読術』)

(『多読術』については以下の記事も是非ご覧ください。)


本に限らず、昔の友人に久しぶりに会うと、当時の感覚に戻ってしまう。

懐かしい風景や音楽も感情を呼び起こす。

本にしろ、人にしろ、風景や音楽にしろ、私たちは自分の記憶を、外の何かに預けているようだ。

(あるいは記憶のタグが貼り付けられる感じ。)


記憶を、自分の脳内に単に収められているだけのものと思うと、ただ内面を掘り下げるだけで、そこにすぐアクセスできると思ってしまう。

しかし、それだけで、自分の思いもよらぬ記憶を見つけるのは難しい。

そこで、自分たちの過去と絡む外的なものに触れる。

そうすると、思いもよらぬ感覚がすぐによみがえる。

(だから、何か自分自身のあり方に制限をかけて不自由になっている時に、あえて過去に触れるのはよい。)


さて、ここまで見たことを踏まえると、

本を読む時、単にそこに情報があるとだけ思うのはもったいない

と思う。

テクニック的になるが、自分にとって縁遠く、無味乾燥とした内容の本を、あえて特別な場所やシチュエーションで読んでみる。

そうすると、普段なら記憶に残りにくい本も、「この本を読んだのはこういう場所だったなぁ」等と、本に色合いがつく

ある政治家が、新幹線の移動中に新聞の切り抜きをして、その際に、どこを移動していたかの記憶や風景とともに内容も記憶すると聞いたことがある。

これも同じだ。

あえて感情が(プラスでもマイナスでも)揺れた時、あえてこの本を読もうとするのもいいだろう。

そうすればきっと、本にあなたの感情や経験が封じ込められる。


きっとこの「冷凍保存」を利用した方法は、様々に考えられると思う。

あなたもあなたなりの方法を見つけてほしい。

そして、よかったら、私に教えてください(笑)

またこのことに関して思いついたら、記事にすることもあると思います!

それでは、また別記事で!


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