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イップス克服のための科学的アプローチ - スポーツ心理学の最新知見🔬🧠

はじめに 🌟

イップスは、野球をはじめとする様々なスポーツで見られる厄介な症状です。ある日突然、今まで当たり前にできていた動作ができなくなってしまうのがイップスの特徴です。送球イップスでは、普段通りに投げているのに、気づいたらボールが下に叩きつけられていたり、力がボールに伝わらず、山なりの緩い送球になってしまったりします。イップス症状が出てからは、キャッチボールの時から不安感を抱え、暴投してしまうかもしれないという思いが頭から離れないという人も多いのです。 😰

イップスが生じやすい状況 ⚾🎯

研究によると、イップスは以下のような状況下で生じやすいと考えられています。

  1. ある特定の微細な動作が求められる場面 🎯

    • 例:野球の送球、ゴルフのパット、ダーツの投げ方など

  2. 普通にやればできる簡単な動作 😊

    • 今まで問題なくできていた動作であること

  3. 標的が決まっている 🎯

    • 狙うべき的が明確に定まっている状況

一方で、サッカーなど、人がいろいろとランダムに動き合っている中で、蹴ったボールが少しくらい外れても問題はないというような状況下での粗大な動作では、あまりイップスの報告は聞かれません。 ⚽

イップス症状が強い人の特徴 😢

最新の心理療法と結びつけた研究で、イップス症状が強い人には以下の3つの特徴があることがわかりました。

  1. 失敗してはいけないというルールに囚われている 🚫

    • 「失敗しないように」というような考え(文脈)の中で送球している人が多い

  2. 失敗に関する思考に飲み込まれている 😰

    • 失敗するのではないかとか、いろいろな考えで頭がいっぱいになり、飲み込まれてしまっている状態

  3. 周囲から叱責されやすい環境にある 😠

    • 普段の練習でもミスに対して監督、コーチ、仲間から叱責されることが多い

これらの要因は、イップス症状の維持や悪化に関連していると考えられます。 😞

イップス克服のためのアドバイス 💡

イップス克服のために、スポーツ選手と指導者に向けて以下のようなアドバイスが考えられます。

  1. 失敗を恐れずに、身体を大きく使い、積極的なプレーを心がける 💪

    • 「失敗をしても良いので、身体を大きく使い、積極的なプレーを行う」「スポーツ自体を楽しむ」「強いボールを投げることや良いプレーを魅せる」というような文脈の中でプレーをしていく

  2. 意識のポイントを思考ではなく身体面に向ける 🧘‍♀️

    • 体全体のバランスを整える、全身をいかに使うかというところに程よく注意を向ける

  3. 指導者はイップスを理解し、選手と一緒に解決策を考える 🤝

    • イップスの症状で苦しんでいるということを監督・コーチはしっかりと把握し、強い球を放れるように、どのように試行錯誤していったらいいかを一緒に考える

  4. ミスを叱るのではなく、いいプレーを褒める雰囲気作りを心がける 👏

    • 普段から、ミスに対して厳しく叱責を行うのではなく、いいプレーを褒める、積極的なプレーを称賛し合う雰囲気の中で練習させる

これらのアプローチは、イップスの症状軽減や予防に役立つと考えられます。 🌈

スポーツ心理学的分析 📝

イップスは、特定の簡単な動作で標的が決まっている状況下で生じやすい症状であり、失敗を恐れる心理状態や周囲からの叱責が症状を悪化させる要因となっていると考えられます。イップス克服のためには、以下のようなスポーツ心理学的アプローチが有効だと考えられます。

  1. ACT(Acceptance and Commitment Therapy)の活用 🍃

    • 思考から距離を置き、心理的柔軟性を高めるアプローチ

  2. 失敗を恐れずに積極的なプレーを心がける 💪

    • 失敗を許容し、身体を大きく使うことで、パフォーマンスの向上を目指す

  3. 体全体のバランスに注意を向ける 🧘‍♀️

    • 思考ではなく、身体感覚に意識を向けることで、動作の安定化を図る

  4. 指導者と選手の協力関係の構築 🤝

    • イップスを理解し、選手と一緒に解決策を考える指導者の存在が重要

  5. ポジティブな練習環境の整備 👏

    • ミスを叱るのではなく、いいプレーを褒める雰囲気作りが、イップス予防に役立つ

これらのアプローチを組み合わせることで、イップスの症状軽減や予防に向けた効果的な介入が可能になると考えられます。 🌟

笠原彰プロフィール:

作新学院大学メンタルトレーニング教授
とちぎスポーツ医科学センター協力心理相談員 https://tis.or.jp/contact/
プロメンタルコーチ
自己肯定感養成プロコーチ
ライフバランスアーティスト
健康運動指導士
メンタルヘルスファーストエイダー
メンタルヘルス運動指導員

アスリート、コーチ、指導者、ビジネスマン、音楽家など、人生をより豊かにしたい全ての方の挑戦をサポートします。
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