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不健康コミュニケーションから健康コミュニケーションでヘルシーに過ごす

日々、わたしたちは様々な感情と共に過ごしています。前回の記事でも触れましたが、私は現在、はじめての育児(育自)を経験中です。ある日、「育児って聞いてたのと違うじゃん・・・」と思いながら、数年前の講演会で、ウェルビーイング研究の第一人者の1人であり『ハーバードの人生を変える授業』などの著書で知られるタル・ベン・シャハー教授が話されたエピソードを思い出しました。それは、タル氏の奥様が出産されたとき、医師から「これから今まで経験したこともないような感情を抱くだろう。よいもわるいも、いままで感じたことない感情を。」と言われ、それは楽しみであり、本当だった、と話されていたことです。

わたしもその言葉通り、喜び、楽しさ、癒しを感じつつ、はじめてのことだらけ、自分の時間は少なくなり、自分でコントロールできないことが増えている状態に、24時間、感情のジェットコースターに乗りつつ、目の前のことに対応して適応することに一生懸命でした。できるだけ余裕を持とう、気楽にいこうと意識はしていたものの、ただならない形相をしていただろうと思っています。

仕事でもプライベートでも、特に人と関わることで色んな気持ちと向き合うことがあります。時間や気持ちに余裕がもてないときは、コミュニケーションの問題もでてきやすくなります。自分の思っていることを我慢したり、湾曲して伝えたり、相手と意見が合わない時は攻撃的な態度になったり、話し合うことを諦めたり・・・自分も相手も大切にできない状態で、コミュニケーションがうまくいくはずもありません。こんな不健康なコミュニケーションをしてしまうときは、「自己尊重」と「他者尊重」の両者を軸とするアサーティブコミュニケーションが役に立ってくれます。

私がアサーティブコミュニケーションで意識しているポイントは2つあります。

①「I」メッセージで伝える
主語を「YOU(あなた)」ではなく「I(わたし)」にします。
たとえば、何度も話かけているのに返事がない場合、「なんで、(あなたは)無視をするの」ではなく、「返事がないと無視をされているようで(わたしは)悲しいよ」と伝えるなどです。
そもそも、聞こえていない、返事を考えていたなどの理由があるかもしれません。そんな時にも、「I」メッセージで伝えると、本当に伝えたいことが伝えやすくなります。

②肯定的な言葉を使う
たとえば、お願い事をされたとき、「無理です」と断るのではなく、「今は忙しいので難しいですが、明日ならできます」などど、否定するのではなく肯定的に伝えます。できる範囲で他の提案したり、断る際もなぜ難しいのかを伝えたりすることで、自分も相手も大事にするとコミュニケーションがとれるようになります。

実際にコミュニケーションをとる際に、あれこれ意識するのは難しいので、わたしは今はこの2つを意識していますが、意識して伝えている時は、話が逸脱してしまった・・・ということがないように感じます。

ちなみに、アサーティブ行動が健康なパーソナリティであることを裏づける理論としては、ロジャーズの人格理論、発達理論、マズローの欲求階層理論などがあります。これらの2つの理論の共通点として、自己信頼や自己受容、他者受容や対人関係など、自分も他者も大切にする態度があげられます。ヘルシーな人格でいるにも、アサーティブネスが大事ですね。こちらについては、別の機会に詳しく書きたいと思います。

できるだけ、自分も相手も気持ちよくいられるように、ヘルシーな自分でいられるように、感情に巻き込まれてしまいそうなときは、一呼吸してアサーティブを意識していきたいと思います。

読んでくださりありがとうございます。

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