朝、私は広告を分析する。

朝、電車に乗っていると、否応なく目に入ってくるモノがありませんか?

『お肌ツルツルになって綺麗になろう!』
『今日も帰ったらビールだ!』
『英語話せるようになろうよ!』
『痩せよう、ジムいこう!』

彼らは、基本1人で出勤してる私にとって、唯一だけどウザいくらい話しかけてくるモノたちです。

さいきん、
「広告がみんなのプレッシャーになっているのではないか?」
という意見を聞く回数が増えたような気がします。

私もずっとこの広告文化が不自然だと感じてきました。
正直、景観を破壊しているだけだと思っていた時期もありました。


しかし!


私はこの広告たちをいい感じにスルーワザを手に入れました!!

その技とは…


広告を分析することです!!!!

(スルーというかガン見??)



その中でも、私はお得意のジェンダーの視点でとりあえず分析していきます。

何をいっているのか、わかるようなわからないような…だと思うので…、
それではこれから具体的に何をしているのか説明していきます。

例えばこの広告。(画像引用:https://tv-rider.jp/column/3037

画像1


檀れいさんが出演している金麦のCMですね。
これはテレビCMですが、ビールのCMを電車で結構よくみると思いますし、応用できると思います。

この
「今夜は鍋だよ、金麦だよ。」
といっている檀れいさんは誰と話しているでしょうか?

いや、それは広告を見てるそこのあなたでしょ?
間違いないです。じゃあ具体的にそれはだれ?

いやでもこれって女の私?ではない気がする。

そう、檀れいさんは仕事から家に帰る「男性」に話しかけているんです。

この画像だけではあと一歩ピンとこないかもしれません。
でも動画をみると、確かに…となる可能性は大なので、
下にYoutubeのURLを貼っておきます。

金麦だけの話じゃないの?話偏ってない?と批判的な目線を忘れない
そこのあなたのためにほかの例も下に貼っておきます。

これなんてお客さんが全員男性ですよね、
じゃあカメラの奥にいるのはだれ?


これは私が大学で専攻していたカルチュラルスタディズの学びから来ているものです。
文学とかメディアとか勉強してた人なら聞いたことあるかも?

カルチュラルスタディズはざっくりいうと、
文学とかを分析するテクスト分析を、
ポップカルチャーにも使えるようにしようと生まれた方法論です。
映画とか音楽とかポップカルチャーならなんでも使えるとされています。

カルチュラルスタディーズを、
もっと知りたい方は下記の本リストを読んでみてくださいね。
(需要があるなら、もっといろいろこれから紹介していこうかな。)

①カルチュラルスタディズ入門
上野俊哉、毛利嘉孝著
私が大学で使用した入門書。少し言葉が難解かもしれないけど、とても的確。

②映画で入門カルチュラルスタディズ
本橋 哲也著
これは結構噛み砕いて話してくれてるイメージ。まずこっちから読んだ方が大枠は掴みやすいかもね?


私は今日も広告を分析する。

広告にただ話しかけられるのではなく、
話しかけられた内容をどう受け取るのかはわたしたち次第。

さあ明日もがんばろうか。

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