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祖母が亡くなってもう8年

8年前、僕が中学1年生も終わりに差し掛かっていた1月に父方の祖母が亡くなった。今でも当時のことを鮮明に覚えている。

12年生きてきた中で一番泣いたんじゃないかってくらい大号泣した。まだ死ぬということをはっきりと知らなかったからこそ、目の前で人が亡くなる状況が中学生の僕には辛すぎた。

どうしたらいいのかわからなくて、なんとなく嫌なことが起きてるかのような気がしてその気持ちを代弁するかのように溢れ出る涙が止まらなかった。

泣いたのはその日だけじゃなくて、告別式の日にも何回か泣いた気がする。

葬式上には身内だけが入れる待合室があるんだけど、どういう流れか祖母に手紙を書こうという話になった。確か棺の中に入れたような気がするけど、その手紙を書いている時にいろいろと思い出していたら涙が出てきちゃって軽くだけど泣いた。

その時は割とすぐ落ち着いたけど、その後の告別式でもやっぱり涙があふれ出てきて多分式が始まってすぐ泣いたんじゃないかな。

それだけ泣くのも無理は無い。

というのも小学6年生の時までずっとお世話になっていたから。

祖母の家と実家はかなり近いとことにあって、でも小学生の自分はその距離の移動手段が無かったからいつも学校が終わったら祖母の家に帰っていた。

祖母は地域の人との繋がりが多かったからかいつも仏壇の前にはいろんな人から貰ったものが置いてあって、そこに置いてある飲み物や果物なんかを学校から帰ってきた後に頂いたこと。

小腹が空いたときに僕の好きな料理(特に焼いた卵でおにぎりを包んだやつが好物だった)をいつも食べさせてくれたこと。学校の宿題で分からないところがあったら一緒に辞書を引いて調べてくれたこと。

中学校に入る時に自転車を買ってくれたこと。ゴルフ場のバイトについて行って一緒に球拾いをしたこと。地元の上級生と喧嘩したときに優しく側にいてくれたこと。

他にもまだまだあるけど、こうやって書き出してみるといろいろ覚えている。僕の覚えている限りだと祖母は良い所だらけだ。祖母に対して悪いイメージを抱いたことは一度も無い。

だからこそ中学生になって面と向かって話す時間が減っていって、1年もしないうちに亡くなったのがショックで大号泣したのかもしれない。きっといつ亡くなっても大号泣したのは変わりないだろうけど。

これは親から聞いた話なのだが、祖母の旦那さん(僕からしたら祖父)は僕が生まれる少し前に亡くなったらしい。祖父が亡くなった後に僕が生まれたもんだから、生まれ変わりなんじゃないかと思っていたと。

そういうこともあり祖母にはたくさん可愛がってもらった。

亡くなって8年経った今でも祖母は僕の自慢の祖母だ。

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