『ネットの世界』がくれる沢山のプレゼント
私は小さい頃から本を読むのが好きではなかった。
読破した記憶があるのは、
松本人志「遺書」
リリーフランキー「東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜」
劇団ひとり「陰日向に咲く」
の3作品だったはず。
そんな私だけど、【書く】ことは割と好きで、学生時代は手紙のやり取りをしたり、成人後もノートや手紙に想いをつづり友達や恋人、家族へ渡したことも多かった。
思えば、小学生の頃は作文コンクールに入選し、時には賞もいただいた。本人としては「作文好き!」とただ楽しんで書いていた記憶がほとんどで、文字をつづる時、リズムが出てきて歌っているような感覚が好きだった。
最近はというと
『ネットの中』で誰かが書いたエッセイやブログを読むのが楽しい。
そこには、
[安心]があったり
[感動]があったり
[希望]があったり
[背中を押してくれる]力があったり
自分という世界を広げてくれるパワー
自分の翼を広げるキッカケになるパワー があった。
日常生活の人間関係では得られないような体験も多く、自分を癒し、自分を大切にできる時間さえそこにはあった。
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少し前に、テレビで香川県で18歳未満の子どもに対し、「ネット・ゲーム利用を制限する」条例案が出されたと知った。再度、話し合われ「ネット・ゲーム」から「ゲーム」に狭められたとのことらしいが、利用時間は平日60分、高校生は22時まで、中学生以下は21時までを 保護者へ求めるもの となったらしい。
ネットの中には、
感性に刺激をくれるもの
知識を与えてくれるもの
自分の世界を広げてくれるもの
日常生活ではどうしても得られなかった
[共感]や[安心]を与えてくれる場所
本来の自分らしさを表現できる場所
そういったことを
インプットアウトプットできる場所がたくさんある。
私は社会人で子どももいるけれど、それでも人生に悩み、迷うことだってある。そんな時、ネットの世界で救われる瞬間は多い。
光へ導いてもらえることも
背中を押してもらえることも
自己肯定を強めてくれることもある。
本来なら、到底会うこともできない場所にいる人とコミュニケーションが取れたり、この地域ではできなかった友人ができたり、場所という物質的な問題をすっ飛ばして可能にしてくれる。それが『ネットの中』に確かにあるのだ。
だから、
今後も『ネット・ゲーム依存症』に対する問題は持ち上がると思うけれど、簡単に答えを出さないで欲しいと願う。話し合いの場にはネットを有意義に活用している人やネット技術に長けている人を多く招いて、本当により良い方向へ行くように答えを出して欲しいと願う。
「ネットのことがよく分からない」「ネットは危険なものだ」とだけ思っている人がこの話し合いに参加されるのであれば、自分に置き換えて考えてほしい。
「あなたの趣味はなんですか?ゴルフですか?お酒ですか?釣りですか?」
「あなたのストレス発散はなんですか?」
それを詳しく教えてくれる人、その技術や知識の動画を楽しく、しかも無料で提供してくれている人、どこで販売していて、何が人気で、どんなメリットデメリットがあって、あなたが迷った時にはヒントをたくさん用意してくれている。送別会の贈る言葉、結婚披露宴の新郎父の挨拶文なんかも丁寧にまとめてあるサイトもある。便利だし、あなたの世界を広げることは間違いない。
今の時代、
子どもたちへ 世界とつながることを ただ制限する というのは違うと思う。
子どもの表現方法の一つが、ネットを通すケースはどんどん増えていく。
そのとき
どれほど綺麗な翼を拡げて可能性を踊らせて
どれほど人々へ感動を与えるか。
天災が多い日本だからこそ、
ネットを通してたくさんの人が助け合い
ときに、子どもの笑顔でどれほど奮い立たせてもらっていることか。
私も1人の親として、子どもの[ネット利用時間]は気にかけていることは確か。
これから子どもが大きくなるにつれて、ますます注意が必要になるのも確か。
犯罪に巻き込まれる危険がゼロではないのも確か。
信頼関係や日頃からも親子のコミュニケーションをコツコツ重ねていく必要があるのも確か。
けれど、
私の根底にあるのはネットに対する恐怖ではない。
[大人になった今]でも
ネットの世界から、
こうやって日々を過ごすエネルギーやヒントをたくさんもらっている。
共感してもらえなかった私に、共感してくれる人がいる。
同じような経験を通して理解し合える人がいる。
誰にも言えず、孤独だった時代や生き地獄だった時代を書き留めることができるツールがある。
ネット=依存 と恐怖と捉える時代はもう終わった。
ネット=本来の自分を取り戻す 人々が目醒めるための手段だと思っている。
昭和→平成→令和 と時代は大きく変わった。
私たち大人は
もう 恥ずかしがらず 意固地にならず
【時代は変わったというのは本当なんだ】
と目と心を開いて、いよいよ、
『ネットの世界』が自分を明るく照らしてくれるという事実を認めよう。