有意義な症例報告#8

理学療法士には症例報告という誰もが通るであろう憂鬱なイベントがある。資格を有していない21〜2の実習生や入職してまだ少ない年数しかたっていない人がビクビクしながら先輩のセラピストに自分が担当している症例でうまくいった事例、困難な事例について話すイベントだ。

正直な話、僕はこのイベントが嫌いで嫌いで仕方がなかった。

的外れな質問をされるのだけであればまだいいが、エラーしているところをネチネチいう人は組織に必ず一人はいる。

そういう人の口撃にひたすら耐え、なんの収穫もなく労力を消費して終わる。そんな症例発表しか経験していないからだ。

なんかこんな風に書いていると「お前の症例発表がダメダメだっただけだろ」と言われるのかもしれない。

ただわかってくれ、ちゃんと教えてもらったらそれなりのことはできたと思う。言い訳にしか聞こえないかもしれないが、右も左もわからない状況というのは本当に不安だし何をしていいかわからないものなのだ。

まあ、おかげで後輩に優しくなれる人間にはなれたと思っている。


今日は仕事終わりにZOOMで初めて症例発表に参加した。

自分の院内のではなく、全く縁もゆかりもない病院のだ。

しかもPTではなくOTの。

と、いうのも、Twitterでテーマに強く惹かれ応募させてもらったのだ。

その症例発表がまあ素晴らしすぎて、こんな症例発表だったら好きになっちゃうおってレベルで勉強になった。

症例発表は本来(今はどうか知らないけど)発表者が発表してそれに対し質問が飛んでくるというのがお決まりの流れだが、本日参加したのは、発表者とコメンテーターが数名決まっており、基本その3名と司会でやりとりし、チャットの質問を随時拾う形であった。

発表者の介入や評価も素晴らしかったが、あの意見や別のフィールドからの知見、介入に対する意見交換を聞く限り、ただただ素晴らしい思った。

あんな症例報告ならうちの法人でも月一でしたいくらいだ。

症例発表やプレゼンテーションって発表者が萎縮しやすい環境下だなって思うんだけど、本来はそうあるべきじゃないんだと思うんだよね。

こういったものを有意義にするためには対等な意見交換な場であるべきだって思うわけさ。

甘っちょろい考えかも知んないけど意見交換ができる症例報告は本当に有意義な時間だし、いいと思うんだよね。

今回の症例はパーキンソン病。

元々難病の方に対して支援がしたいと思ってたためすごく興味を惹く内容だったし、何よりOTの評価の深さ、人の価値観を重要視する素晴らしい評価を聞けたことが今日の何よりの収穫ですわ。

あと報告会の最後にすくみ足にモデルがあるとの話を聞けたので、ちょっと調べてみようと思う。

最近になって勉強したいことがたくさんできてきたため、気になったら少しずつ調べてこんな感じでつらつら綴っていこうかしら。

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