ブロックチェーン01

ブロックチェーン技術を用いたビジネスモデルのプランニング|HRプラットフォーム01

ブロックチェーン技術により、様々なレベルで経済圏を構築するという事に関心があります。いわゆるトークンエコノミーです。そこで自らの理解・整理のために比較的よく語られている文脈で企画をまとめてみました。


テーマ:ブロックチェーン技術を用いたHRプラットフォームの検討

課題設定
・社内通貨を発行して福利厚生に用いる。
・社内通貨をプレゼントできる機能を実装して社員同士のコミュニケーションを活性化させる。
・社内通貨の使われ方を分析し、組織運営に役立てる。

1.社内通貨の基本的な動き

社内通貨には以下の特性を持たせます。
・利用期限を設定できる。
・利用先を設定できる。
 →社内利用 / 社外利用など
・プレゼント先を設定できる。
 →チーム内限定、新卒限定など

社内通貨の流れを図解

2.社内通貨の流れを分析する

社内通貨の様々な利用履歴、プレゼント履歴の記録を分析します。

例えばプレゼント履歴にフォーカスするだけでも社員のコミュニケーションのタイプが可視化されます。

想定されるタイプ
・ボッチ型(コミュニケーションなし)
・チーム型(組織単位でしか行動しない)
・仲間型(一定の人としか行動しない)
・組織横断(自由に行動する)
・○○さんファン倶楽部

3.周辺サービスの展開

社内通貨を発行する仕組み・タイミングを増やすことで、HRプラットフォームの充実を行います。(スマートコントラクトの範疇)

例えば
・健康推進として万歩計アプリと連動
・全体ミーティングに時間通りに参加
 → IoTセンサーと組合せて、その会場にいる人にまとめて配信
・新入社員の名札にQRコードを仕込む。QRコードを読み込むと付与される。
 → 新入社員との会話の促進

4.活性化させる仕掛けについて

経験値
経験値という仕掛け社内通貨を使えば使うほど経験値が貯まるという蓄積型の評価軸を用意します。
・プレゼントをする。
・ 様々な場所で社内通貨を獲得
・カフェでコーヒーを飲む
など様々な活動で経験値を貯めていきます。

例えば「今月の経験値を沢山貯めた人=社内を活性化させている人」という感じで表彰をするなどが想定できます。

利用期限
・今日しか使えないコーヒー交換券
・○○さんの誕生日記念で今週だけ利用可能

利用先の制限
・社内カフェでしか使えない社内通貨
・チーム内でしかプレゼントできない社内通貨

発行の権利
チーム単位やプロジェクト単位でも通貨を発行できるようにします。
・○○プロジェクトリリース記念コインを発行
・○○社3周年記念コインを発行

上記を組合せて運用します。
社内通貨の運用担当は、社内通貨というツールを用いて社内を活性化する新しい職種となります。例えば”トークンコミュニティデザイナー”という職種名。

5.プラットフォームとしての拡大

社内での利用が起動にのったら、次のステージとして、外部の人にも適応していきます。例えば退職した人や勉強会などで知り合った外部の人に社内通貨をプレゼントできる仕組みを用意します。(もちろんプレゼントできる通貨の量や使える人のコントロールは必要)

また企業を超えて企業毎の通貨を交換できる共通基盤の仕組みも構築してみたいですね。

その先には
①社外の優秀な人とのネットワークを構築
 → プロジェクトへの参画依頼
 → 採用目的
②社員がもっているネットワークの多様性を可視化
 → 自社の仕事の成果以外の部分を可視化
があります。

そしてブロックチェーン上での情報は、世間に顔を出したくない人は匿名で、社外で顔出しOKな人は実名でと言う運営までを妄想しています。

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「HRプラットフォーム」シリーズ


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